“えびす顔”になれる街。東京・恵比寿で「恵比寿尽くし」ツアー!

“えびす顔”になれる街。東京・恵比寿で「恵比寿尽くし」ツアー!

更新日:2014/08/15 14:19

カノオミツヒサのプロフィール写真 カノオミツヒサ フリーライター
東京都渋谷区にある「恵比寿」は、「ヱビスビール」が街の由来。ラベルには、ふっくらとしたお顔の恵比寿様がデザインされています。七福神のひとつである恵比寿様は、この街の象徴といっても過言ではないでしょう。
ビール以外にも、この街には恵比寿様に縁のあるスポットがあります。そこで今回は「恵比寿尽くし」と題して、恵比寿の街で恵比寿様に出会う旅を、ご紹介したいと思います。

駅前にある「ゑびす像」

駅前にある「ゑびす像」

写真:カノオミツヒサ

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まずは恵比寿駅に向かいましょう。東京駅から電車で約20分。羽田空港からは、約40分ほどで到着です。ホームに降りると、聞こえてくるのは映画「第三の男」のメロディー。「ヱビスビール」のテレビCMでお馴染みの曲が、発車のベルとして使用されています。これだけで一杯飲みたい気分に誘われますね。

気を取り直して、まずは西口改札を出て左へ。屋外に出て、すぐ右手に見えるのが「ゑびす像」です。昭和50年(1975)に建造されたもので、第66代内閣総理大臣の三木武夫氏の題字が刻まれています。お顔はふくよかで、左手の鯛は今にも飛び出してきそうですね。でも、恵比寿様は右手にも何か持っていたような??疑問の答えを探るべく、次は別の恵比寿像を見に行ってみましょう。

メタリックな恵比寿様「EBS像」

メタリックな恵比寿様「EBS像」

写真:カノオミツヒサ

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「ゑびす像」の左手にある交番から、横断歩道を渡って左に進みます。東京メトロ・日比谷線の2番出口前に来ると、ビルの2階から微笑む姿が!こちらが金属製の恵比寿様「EBS像」です。ロボットのような風貌ですが、お顔はとても朗らかですね。左手には同じく笑顔の鯛。そして気になる右手には、釣竿を持っていました!右手に釣竿、左手に鯛を抱えたおなじみの姿で、恵比寿の街を見守っています。

また、「EBS像」は夜になるとライトアップされます。穏やかな青い光に照らされたその姿は、海の向こうから福を授けにきたようです。幻想的な恵比寿様を、ご覧になってみてください。
さて、次は恵比寿様をお祭りする神社をお参りしましょう。

恵比寿の「恵比寿神社」

恵比寿の「恵比寿神社」

写真:カノオミツヒサ

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「EBS像」をあとにし、歩くこと2分。「恵比寿神社」へやってきました。
創建年は不明ですが、古くは「天津神社」という名前でした。戦後の区画整理で現在の地に移され、さらに恵比寿様を合祀し、名前は「恵比寿神社」へと改められました。恵比寿様は商売繁盛にご利益があるとされる福の神です。神社には像がありませんが、さきほどまで見てきたお姿をイメージしながら、お参りしていきましょう。

路地裏にひっそりと佇む神社ですが、年に1度とても賑やかになる行事があります。それは毎年10月19日・20日の2日間行われる「べったら市」。駅前から神社まで縁日の屋台が並び、大勢の人が訪れます。境内の前ではべったら漬けが販売され、縁起物として人気です。流行発信地のイメージが強い恵比寿ですが、この日ばかりは昔と変わらぬ風景が広がります。

お参りしたばかりですが、実は恵比寿には、もうひとつ恵比寿神社が存在します。というわけで、次はガーデンプレイスの「恵比寿神社」へ向かいましょう!

ガーデンプレイスの「恵比寿神社」

ガーデンプレイスの「恵比寿神社」

写真:カノオミツヒサ

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恵比寿駅へ戻り、東口へ。動く歩道付き通路「恵比寿スカイウォーク」を行けば、10分で「恵比寿ガーデンプレイス」に到着です。
こちらは元々「ヱビスビール」の工場だったのですが、1994年にオフィスやデパートを擁する複合施設としてオープンしました。その敷地内に、先ほどご紹介したもうひとつの「恵比寿神社」があります。

明治26年(1893)に、日本麦酒醸造会社(現在のサッポロビール)が、兵庫県の西宮神社(恵比寿様を祭る神社の総本社)から恵比寿様の分霊を迎えました。当初は工場内に祭られていましたが、ガーデンプレイスのオープンに伴い、こちらにお社を構えています。裏手に位置しているせいか、喧騒を離れ、静かで厳かな雰囲気が漂っています。ゆっくりとした時間が流れるなかを、落ち着いてお参りしていきましょう。

2つの恵比寿神社を巡り、恵比寿様とのご縁が深まったところで、最後はやはり「ヱビスビール」を飲みに行きましょう!

試飲もできる!「ヱビスビール記念館」

試飲もできる!「ヱビスビール記念館」

写真:カノオミツヒサ

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ガーデンプレイスの「恵比寿神社」から徒歩1分、「ヱビスビール記念館」に到着です。前述したように、かつてガーデンプレイスは「ヱビスビール」の工場でした。こちらでは、その歴史を手軽に学ぶことができます。

入場無料で自由に見学可能ですが、おススメはブランドコミュニケーターさんが案内してくれる「ヱビスツアー」(所要40分)。ギャラリーの展示物をはじめ、「恵比寿」という地名になるまでの変遷などを詳しく解説してくれます。ツアーの締めくくりには2種類の「ヱビスビール」を試飲。さらに、美味しいビールの注ぎ方もレクチャーしてくれるので、お聞き逃し無く!

ツアーを終えたら、館内のミュージアムショップへ。こちらには「ヱビスビール」のロゴが入った、クリアファイルやストラップなどのオリジナルグッズが並びます。恵比寿に来た記念に、福々しい恵比寿様のアイテムをじっくりと選んでいきましょう。

○ヱビスツアー参加料金
・大人(20歳以上)  500円(試飲付)
・中学生以上20歳未満 300円(ソフトドリンク付)
・小学生以下無料   無料 (ソフトドリンク付)

おわりに

いかがだったでしょうか?恵比寿の街で恵比寿様に触れると、何か特別な感じがしますね。にこやかな姿が頭の中にイメージされると、自然に笑みがこぼれます。恵比寿像に目を向け、神社でお参りし、ヱビスビールを味わえば、きっとあなたも“えびす顔”になってしまいますよ!?
皆様も恵比寿で「恵比寿尽くし」、してみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。

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