「水の都」岐阜・大垣。「水まんじゅう」がとろけて美味い!

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「水の都」岐阜・大垣。「水まんじゅう」がとろけて美味い!

「水の都」岐阜・大垣。「水まんじゅう」がとろけて美味い!

更新日:2014/08/16 12:38

タケモト スグルのプロフィール写真 タケモト スグル カメラマン、ライター、撮影コンサルタント

岐阜県西美濃(別名:西濃(せいのう))に位置する大垣市。「水の都」と呼ばれるこの町は、湧き水があふれ町中を運河や細い水路が巡ります。松尾芭蕉「奥の細道」のむすびの地でもあり、文化面の魅力も深大です。ここでは、水門川遊歩道「四季の路」、名所「住吉燈台」、旧国宝「大垣城」、巨匠「守屋多々志美術館」など当地の魅力に触れるとともに、とろける食感で美味な名物「水まんじゅう」をご紹介したいと思います。

大垣のシンボル「大垣城」

大垣のシンボル「大垣城」

写真:タケモト スグル

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白く立派な天守をもつ大垣城は、城下町大垣のシンボルです。戦国時代よりの歴史があります。

大垣は、古くは東山道(とうさんどう)・中山道(なかせんどう 中山道六十九次 赤坂宿)が走った東西を結ぶ要衝(ようしょう, 軍事・交通・産業のうえで大切な地点)で、戦国時代末期には東西の決戦「関ヶ原の戦い」の舞台となりました。本戦前まで大垣城を本拠地としていたのは西軍・石田三成らです。

江戸時代に入ると、徳川家康・徳川家の家臣であった戸田氏鉄(とだうじかね)が大垣藩初代藩主として大垣城主に就き、以降、明治の版籍奉還に至る235年を戸田家11代が治めました。

写真に映るのは戸田氏鉄公の銅像で、新田開発・治山治水事業・文教の振興など藩政成功の偉業を顕彰して大垣城天守前(大垣公園)に建てられたものです(製作:安田修)。その姿は鎧兜に騎馬ですが、勇猛というより実直な印象を受けます。猪武者タイプに共感できない方々にとって理想の上司に見えることでしょう。

明治政府の廃城令を経ても生き延びた天守は、昭和11年(1936年)に旧国宝(文化財保護法施工(昭和25年)以前の国宝。国宝と重要文化財の区別がない。)に指定されました。その後、昭和20年(1945年)7月29日の大垣空襲により焼失し、昭和34年(1959年)に復元。2011年の改修を経て現在に至ります。

ここはかつて決戦の舞台。要衝に就く重責と誇りを想いつつ、銅像と城を眺めるといいかもしれません。

水辺の遊歩道「四季の路」

水辺の遊歩道「四季の路」

写真:タケモト スグル

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水路を彼方此方で目にする大垣市にて、ひときわ目立つ川があります。運河「水門川」です。かつては大垣城の外堀で、天守を取り囲み流れています。

「四季の路」はその水門川沿いの遊歩道で、長さは大垣駅近くから「奥の細道 むすびの地」までの2.2kmと散歩に適した長さです。

特に、「むすびの地」近くの景色にかつての賑わいを想う楽しみがありますが、他の場所にも芭蕉の句碑や自噴する湧き水に触れる楽しみなどがあります。芭蕉と共に句に心を映す気持ちで歩いてみてください。

見るに涼しいウォーターカーテン「四季の広場」

見るに涼しいウォーターカーテン「四季の広場」

写真:タケモト スグル

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「四季の路」を散歩していると、オアシスの如き空間に出会います。「四季の広場」です。水辺を楽しむ公園として整備されており、水・緑はもちろん、水上ステージや橋、ウォーターカーテン(滝のトンネル)などが楽しませてくれます。

広場の印象はまるで「360°水上ステージ」です。イベント時にはあらゆる場所から水辺越しの光景を楽しむことができるでしょうし、劇などが上演されたならば圧倒と感動の渦に飲み込まれること間違いありません。

特に目を引く一施設を挙げるとすれば、「ウォーターカーテン」でしょう。「水の都」にふさわしく人工の滝が流れ、その中をくぐることができます。見た目の楽しさがまたネタ的に欠かせません。

訪問の際には是非に写真に収め、土産話として下さい。

「奥の細道 むすびの地」と「住吉燈台」

「奥の細道 むすびの地」と「住吉燈台」

写真:タケモト スグル

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かの有名な「おくのほそ道」。俳人・松尾芭蕉のこの作品は、紀行文と俳句を組み合わせた文学作品です。46歳の芭蕉が挑んだ165日間600里(約2400km)に及ぶこの旅は、一般に東北が舞台であることが知られていますが、実は北陸各地なども舞台となっています。そして締めくくりの地が、ここ岐阜の大垣です。

むすびの句は「蛤(はまぐり)の ふたみに別れ行く秋ぞ」。親しい人たちとの別れと新たな旅立とを記したこの句は、「四季の路」到達点にある川湊(かわみなと)の「船町港(ふなまちこう)」で詠まれました。

その船町港跡には、情緒のある木造灯台「住吉燈台」が建っています。
かつての活躍を想わせる堂々とした姿と、役目を終えて緑に身を委ねる安らかな今とを是非にご覧下さい。

ご近所全てを味わいたい。「守屋多々志美術館」「名水大手いこ井の泉」そして「水まんじゅう」

ご近所全てを味わいたい。「守屋多々志美術館」「名水大手いこ井の泉」そして「水まんじゅう」

写真:タケモト スグル

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大垣駅より南へ徒歩約10分。商店街を進んだ先に3つ隣り合うおすすめスポットがあります。「大垣市守屋多々志美術館」「名水大手いこ井の泉」そして「金蝶園総本家の水まんじゅう」です。

「大垣市守屋多々志美術館」は、大垣出身の守屋多々志(もりやただし)の作品を所蔵する美術館です。展示作品の総入れ替えが2ヶ月に1度と頻繁にあります。建屋は銀行所有の元百貨店(マルイ百貨店)で、柱が館内に多く、美術館というより百貨店、更に銀行の印象です。

展示作品は、郷土への暖かい眼差しを感じる作品と、淡い光・深い闇を感じる作品に大きな魅力があります。散策の後でもよし、先でもよし、守屋多々志の心にある大垣にも触れてみてください。

美術館のお隣に位置する「名水 大手いこ井の泉緑地」は、湧き水が絶えずあふれる緑の広場です。地下138mから動力なしに自噴しています。大垣は全国有数の自噴帯に位置しており、かつては各家庭で豊富な地下水が活用されていました。現在では、市内に数ある井戸で水を汲む姿が見られます。

ここ「名水 大手いこ井の泉」でも、混雑こそないものの、車で多くのタンクやペットボトルを持参ししばらく水を組む姿が何度もありました。実際 口にすると、冷たく澄んで大変美味です。絶えず大量に湧き出ており、持ち帰る気持ちがよくわかります。旅の間、2度でも3度でも立ち寄りたい場所です。

更にお隣、「金蝶園総本家」は江戸時代からの歴史がある和菓子店です。看板の「金蝶園饅頭」のほか多くの和菓子を取り扱っています。特に、店頭で名水に浸されている「水まんじゅう」は絶品で、見た目は涼しげ、香りはクリア、甘さは控えめ、舌触りはとろける感じです。その景色と味に思わず笑みがこぼれます。

餡の種類は「あずき」「抹茶」「コーヒー」で、値段は1つ100円です。それぞれが逸品ながら、邪道と思っていた「コーヒー」が予想外に美味。普段コーヒーをほとんど口にしない方でも、甘さに加わるほろ苦さを舌で楽んで頂ける味わいです。

販売時期は基本4月末〜8月末ですが、気温などに応じて、3月末より始まったり、9月末まで続いたりします。詳しくはWebサイトか電話にてご確認下さい。
大垣名物「水まんじゅう」、是非店頭で味わいたい逸品です。

なお、今回の「水まんじゅう」の撮影には28mm f1.8単焦点レンズ(35mm換算42mm)を使用しました。f5.6まで絞って撮影していることですしズームレンズでも良かったのですが、はらむ光と質感を大切にしたかったため、レンズに特殊なコーティング(ナノクリスタルコート)が施された単焦点レンズを選びました。
気持ちを捉えて表せる最適な方法を探してみてください。

まとめ

今回は水都大垣のスポット「大垣城」「四季の路」「住吉燈台」「多々志美術館」「名水 大手いこ井の泉」「水まんじゅう」などをご紹介しました。全てを巡って約半日の行程です。

感動を心に、カメラをその手に。

歴史と景色とスイーツな思い出を、是非写真に収めてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/07 訪問

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