写真:古都の U助
地図を見る北西は白川通り今出川交差点から南は熊野若王子神社まで、「哲学の道」は全長ともなると2キロ近くにも及びます。
もとは明治の一大事業として作成された、琵琶湖疏水に沿って作られた歩道で、哲学者西田幾多郎やその弟子の田辺元が思索にふけりつつ歩いたところから、その名が付いたといわれています。
哲学の道北部には、白砂村荘橋本関雪記念館や銀閣寺など人気観光地も目白押しですが、哲学の道の1本西側にある鹿ケ谷通りの「GOSPEL」なら、喧騒から1歩離れてコーヒーやお茶を飲んでいただく事ができます。
写真:古都の U助
地図を見るウィリアム・メレル・ヴォーリズは、1905年に当時の滋賀県立商業学校の英語教師として来日しました。
メンソレータムで有名な近江兄弟社の創業者でもあり、1908年に京都にて今の一粒社ヴォーリズ建築事務所を設立。関西を中心に数多くの学校、病院、教会など素晴らしい建築を手がけています。
ヴォーリズは1964年永眠しましたが、そのノウハウは今も受け継がれ、「GOSPEL」の洋館は1982年、もとは個人の邸宅としてヴォーリズ建築事務所によって建てられたものです。
写真:古都の U助
地図を見る住宅だった頃は、1階が寝室、2階がリビングキッチンだったそうですが、現在は一階にはアンティーク品を扱う「迷子」という店舗があり、「GOSPEL」の営業は二階でされています。
なんとも素敵な手すり付きの階段をのぼると、白を基調としたカウンターキッチンにアンティークでまとめたインテリアなど、洋館ファンでなくても感動してしまうほどの店内です。
キッチン右側にはずらりとレコードがならび、落ち着いたBGMが流れます。
写真:古都の U助
地図を見る「GOSPEL」は建物の2階部分にあるので、高い建物が少ないこの界隈では大文字山から南へなだらかに続く東山の山並みと、閑静な住宅街の風景を堪能していただけます。
松尾芭蕉のお弟子さんであった服部嵐雪の、「布団着て寝たる姿や東山」の歌を思い出さずにいられない眺めです。
美味しいタルトや焼き菓子などのスイーツもあるので、至福のひと時をお過ごしいただけます。
写真:古都の U助
地図を見る比較的観光客が引いてくる夕方は、ゆっくりできるのでおすすめです。夕方以降は哲学の道は女性だけでは少し暗いかもしれませんので、一本西側の鹿ケ谷通りへ出て、明かりが灯る頃から夜景へ移り変わる時間帯を堪能していただけたらと思います。
GOSPELは営業時間が12:00から23:00とゆっくりでき、夜はアルコールも楽しめます。銀閣寺・哲学の道エリアではとても貴重なお店です。
市バス銀閣寺前下車徒歩5分ほどです。
専用駐車場はありません。北へ50メートルほど離れた市営銀閣寺観光駐車場が17:00からは無料で利用できます。
(2014年8月現在)
ゴスペル
住所:京都市左京区浄土寺上南田町36
075−751−9380
火曜日定休
メニュー:ケーキセット1100円、チェリーチョコの焼き菓子230円、アイスコーヒー650円など
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(2023/11/30更新)
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