写真:よしおか
地図を見る能登半島の海には「外浦(そとうら)」と「内浦(うちうら)」という2つの顔があります。『九十九湾』は富山湾に面した内浦海岸にあり、日本海に面した外浦海岸の荒々しい波のイメージとは対照的に、穏やかな波の景観が見られます。
鳳珠郡能登町(ほうすぐんのとちょう)にある九十九湾は、1927年に大阪毎日新聞社、東京日日新聞社主催、鉄道省後援が選定した「日本を代表する100の景勝地」にも選出されており、能登半島を代表する景勝地の一つです。大小99つの入り江からなるリアス式海岸で、東西1km、南北1.5kmの小さな湾ですが、自然が造り出した能登の美しい風景をみることができます♪
写真:よしおか
地図を見る九十九湾の景観の中でも特に象徴的なのが「蓬莱島(ほうらいじま)」。常緑広葉樹であるスダジイに覆われ、斜面にはアカマツ林が生い茂ります。目前に広がる絵に描いたような美しい景色は九十九湾の見所の一つ♪
また、九十九湾で見られるスタジイやモチノキ、ヤブツバキなどの照葉樹とアカマツ林は一年中豊かな緑を貯えており「里山」に似た環境となっていることから、多くの野鳥が生息し、野鳥観察の場としても知られています。80種を超える鳥類には、ウミネコ、クロサギなどの海辺の鳥に加え、メジロやホオジロ、シジュウカラなどの里山を生活の場とする小鳥が多く含まれており、九十九湾周辺は海と山の鳥類を観察できる珍しい場所なのです。
写真:よしおか
地図を見る九十九湾にお越しの際に是非オススメしたいのが九十九湾をぐるっと周遊する遊覧船。九十九湾内の遊覧船は「能登九十九湾遊覧船」と「海中公園九十九湾観光船上野」があり、35〜40分かけてリアス式海岸の入り江が連なる湾内を周遊します。
「能登九十九湾遊覧船」では九十九湾の一番奥に船着き場があり、ティアラ号とピュアリ号の2隻の船が随時運航。船底の左右にはガラス窓がついており、海中の様子を見ることができます。海藻が茂る海の中の様子や海藻の中にいる魚の姿が見られます♪
「海中公園九十九湾観光船上野」の九十九湾観光船コーラル号は漁船のように見える遊覧船で、九十九湾の風景を楽しむ他にも、様々な海の生物を間近で見られる体験ができます♪
揺れが少ないため、船酔いしやすい方にもオススメの遊覧船です。エメラルドグリーンの色をした九十九湾の海中は透明度が抜群!天然のクロダイなど見ることが珍しい生物にも出会えるかもしれません♪
写真:よしおか
地図を見る九十九湾の波打ち際では巻貝やヤドカリ、イソギンチャクやウミウシなど磯に生きる生物を観察することができます。九十九湾内にある「のと海洋ふれあいセンター」の周辺には沿岸部を歩く観察路があり、飛び石を渡りながら岩場や砂場などで生物を探索し、触れ合えます♪
観察路はお子様連れの方に大人気!透明度の高い海水や磯の香りを楽しみながら、九十九湾の沿岸部を周遊してみてください♪
写真:よしおか
地図を見る九十九湾内にある「のと海洋ふれあいセンター」。石川県の自然保護センターとして、また九十九湾の自然観察路のビジターセンターとしての役割を担っています。九十九湾の形状や、四季折々の磯の生物を身近で安全に観察できるスポットがあり、海のまなび舎として親しまれています。
また、土器を使用した塩づくりやスノーケリング体験もできます(夏季)。透明度抜群の海を感じることは非常に貴重な体験となることでしょう♪
美しいリアス式海岸を周遊しながら、能登の海の生物も身近に見て触れるということでお子様連れの方々には大人気!
のと里山海道の能登空港ICからお車で約45分。能登半島の内浦海岸の象徴とも言える穏やかな九十九湾の景観を是非お楽しみください♪
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(2024/10/15更新)
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