写真:古都の U助
地図を見る大石内蔵助ゆかりの地である山科の「大石神社」は、昭和10年に赤穂義士を顕彰するため創建された神社です。
背後の山は稲荷山で、山の反対側は伏見のお稲荷さんの境内が広がります。
また、大石神社のすぐ南には内蔵助が一時住んでいた土地を寄進したという岩屋寺がある他、北には清水焼団地があり、窯元やギャラリーなども点在します。
年中行事としては何と言っても12月14日の「義士祭」が有名で、総勢300人もの行列が最終目的地としてここ大石神社を目指します。
春は参道の桜や御神木の大石桜、秋は紅葉も素晴らしい神社です。
写真:古都の U助
地図を見る播磨の国・赤穂藩の筆頭家老であった大石内蔵助は、赤穂城の無血開城を見事に指揮した後、比較的静かな土地で人目につきにくく、なおかつ交通の要衝としてすぐれた山科の地を選び住んだといいます。
江戸や赤穂の仲間とたびたび会合を開きつつ、一方では世間の目を欺くため、頻繁に祇園の一力茶屋などに通い放蕩にふけったとも伝えられています。
内蔵助の妻りくはちょうどこの頃に三男の大三郎を身ごもっており、実家へ里帰りした間に、罪が及ばないよう配慮した内蔵助から一方的に離縁された、といわれています。
その大三郎は12歳になると主君浅野家の本家筋に当たる広島浅野家に、父・内蔵助と同じ1500石の石高で仕官がかなったそうです。
大石神社には穏やかな表情をした内蔵助の像が佇んでいます。
写真:古都の U助
地図を見るやはり大石神社のご利益といえば、内蔵助の指揮のもと数々の困難を乗り越え無事主君の仇・吉良上野介を討ち果たした赤穂義士たちの働きから、大願成就が有名です。
境内は秋は菊に紅葉、春は桜も多く背景の稲荷山の緑に映えて素晴らしいです。
大石内蔵助を主祭神として祀る本殿の他、すぐ横には「天野屋利兵衛は男でござる」のセリフで有名な天野屋利兵衛を祀る義人社もあり、商売繁盛の神として信仰されています。
写真:古都の U助
地図を見る境内には宝物殿もあり、こちらも見学無料です。
(見学は9:00〜17:00、休館日なし)
展示品には内蔵助の書の他、小野寺十内秀和の書、大高源吾忠雄の書、四十七士図の屏風なども展示。
また、お馴染みの双ツ巴の家紋の丸瓦、山科隠棲宅欄間片といったゆかりの品の他、歴代の東映作品の内蔵助役の俳優さんたちの写真などが飾られます。
すぐ南にある岩屋寺にも内蔵助の鎖襦袢や茶道具、鍵がかけられたままの秘密金庫など、義士ゆかりの品が残されています。
(境内無料、本堂収納庫400円)
写真:古都の U助
地図を見る大石神社のアイドルは何と言ってもこのファラベラ・ミニホースの「花子ちゃん」です。
「花子ちゃーん」と呼んだらそばまで来てくれて、とっても人懐こくて癒されます。
平成11年産まれで同19年からこちらで大事に飼われています。
きれいなシルバーグレーの毛並みに後ろ足が少し茶色いところがチャームポイントです。
写真のように狛犬とのコラボレーションも素敵ですが、春は枝垂れ桜の御神木・大石桜が花子ちゃんの柵のすぐ後ろなので、春に桜と花子ちゃんを一緒に愛でるのがおススメです。
よほどの雨天で無い限り境内の柵内にいるそうです。
ミニホースやポニーの寿命は通常20〜30年程とされますが、ずっと元気で長生きして欲しいものです。
国道1号線からのアクセスも便利ですが、平成20年には阪神高速京都線・山科ランプが開通し、稲荷山トンネル(長さ約2.5キロ)を超え、市内中心地とのアクセスも抜群になりました。
公共交通機関派は京都駅八条口バス停(ホテル京阪京都の前)から阪神高速稲荷山トンネルを経由する京阪バスの山科急行線のご利用がおすすめです。大石神社バス停までは順調にいくと約15分ほど(大人片道300円)で到着します。
三条京阪、四条河原町、JR山科駅からも大石神社に行くそれぞれ京阪バスの路線ががあります。
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(2024/10/12更新)
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