与那国島を周ってみると多くが断崖絶壁になっています。これは外海の厳しい波が、長年に渡り島を削った結果だと言います。もちろん、砂浜や平地もありますが、起伏のある地形は与那国島の特徴と言って良いでしょう。この特徴が島の風景を美しく神秘的にさせる原因だと思います。
そして全周約27kmの小さな島には様々な魅力や神秘が詰まっていたのです。
与那国島の最大の魅力は間違いなく海にあります。特にダイビングではその海底の美しさから、世界中から沢山のダイバーが一年中を通して集まってきます。特に冬場に見られるハンマーヘッドシャークは人気で、与那国島ダイビングの目玉とも言えるでしょう。
海底遺跡は与那国島の南側の海底に眠っていました。写真で見れば深いところにあるように思ってしまいますが、実際は深さ5m〜10m程度のところにあります。(もちろんもっと深い場所にもありますよ。)
島の断崖絶壁に寄り添うように位置しており、波の影響を受けるため潜っていても安定せず、海流に引っ張られたり押し出されたりします。海中で酔うことはあまりないのですが、ここではダイビング中に酔ってしまうこともあるのです。
海底遺跡は広範囲にあるので、全てを見渡すことはできません。まずはポイントに近づくことが重要。頑張って泳ぐと突然視界に人工物のようなものが見えてきます。
『これは階段?』明らかに階段のような形をしています。何か家の中に入るためのアプローチにも見えますね。
この海底遺跡の中でもひときわ目に付くのが『亀の石』と呼ばれているポイント。私的には亀と言うよりも星のモニュメントにも見えます。古代人の祭壇の跡と言われれば、そのまま納得してしまうほどの完成度だと思います。
海の色は真っ青に近く、その中に佇む海底遺跡は神秘的な姿を私達に見せてくれます。この感動を伝えるのは写真では無理でしょう。やはり直接目で見て感じてもらうことが重要だと思います。
■与那国島の海底遺跡を直接体験するには
与那国島にはいくつかのダイビングショップがあります。どのダイビングショップも親切に対応してもらえるので、初心者からベテランまで全ての人が楽しい海中散歩を楽しめます。海底遺跡ポイントは海の状態により近づけないこともありますので、予約の時点で希望を伝えるようにしましょう。
今回オススメするダイビングショップは、『与那国ダイビングサービス』です。ここは民宿も兼ねていますので、空港の送迎、宿泊、食事、ダイビングと全てに対応してもらえるので不便な離島では大助かりな存在です。その他にもダイビングショップが色々とありますので、自分の好みを探すのも旅の楽しみですね。
与那国島の魅力は自然だけではありません。あの名作ドラマ『Dr.コトー診療所』の撮影地であることでも有名です。ドラマファンにとっての聖地であり、セットがそのままの状態で保存されています。中に入ると色々な小道具が置いてあり、白衣を着て写真まで撮れます。中は想像したより狭く、『この中での撮影は大変だっただろうな?』と感じました。
■Dr.コトー診療所セットDATA
沖縄県八重山郡与那国町比川集落そば
問い合わせ与那国町役場 0980-87-2241
はっきり言って与那国島の夜はすることがありません。ショッピング街もないし、大きなお土産物店もないのです。まあダイビングで疲れた身体にとって夜まで遊ぶのは大変なので、食事をしたらテレビや雑誌を読んで寝るだけです。
しかし、天気の良い日には最大の見せ場が夕暮れ時に待っています。海から見る夕刻の空は、都会では決して見られない美しさなのです。綺麗な空気とさえぎるもののない風景は、感動的な夕焼けを演出してくれるでしょう。そして満天の星が貴方の願いを叶えてくれるかも…
与那国島の魅力はその場に行って感じてもらわなければ、なかなか解らないかも知れません。東京から与那国島に行くには飛行機で、<東京〜那覇、那覇〜石垣島、石垣島〜与那国島>と<東京〜石垣島、石垣島〜与那国島>の2つのルートが一般的です。東京からの直行便がないので少し不便ですが、経由地が多いだけに遠くに来ている感覚も一杯です。
『一度は訪れてほしい日本の最西端の島』『日本で一番遅くに太陽が沈む島』『アトランティスが眠っているかも知れない島』
与那国島の魅力を簡単に語ることは不可能です。ぜひ貴方が行って目で見て肌で感じとって下さい。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索