主成分が『ニガヨモギ』の薬草系のリキュールで、その独特な味に、ゴッホやピカソ、太宰治といった芸術家をはじめ多くの人々が魅了されてきました。
一時期は、ニガヨモギの香味成分のツヨンに中毒作用があると疑われ、多くの国で販売が禁止されたのですが、現在は安全性が確認され解禁されています。
アブサンの名の由来はニガヨモギの学術名『アルテンシア・アブシューム』といわれています。さらに、英語の”不在”を意味する『absence(アブセンス)』との類似からも、製造禁止になった際には「まるで名付けられた時から運命が決まっていたようだ」という名文句が囁かれました。
外見からも怪しげな様子が伝わってくるアブサンショップ、しかしお酒の飲みすぎにだけ気を付けていれば、特に危険はありませんのでご安心を。店内には所狭しとアブサンが陳列されています。
ここで様々なアブサンを試して見ましょう。
また、店外に飾られているのはアブサンのソフトクリーム。好意的に言ってもミステリアスな味ですので挑戦する場合は小さいものを買うことをお勧めします。
アブサン自体は50〜70度程度、高いものでは90度に迫るような度数のものも存在します。ですからそのまま飲むこともありますが、相当に強いため、カクテルにしたり薄めて飲むことが多いです。
アブサンを薄めて飲む場合の飲み方としては
グラスの上にアブサンスプーンという小さな穴がいくつも空いたスプーンを掛け、その上に角砂糖を置き、そこにアブサンをかけるように注ぎ、角砂糖に火をつけます。角砂糖が溶けはじめるころにミネラルウォーターを数滴かけて消火し頂くという方法があります。
また、水割りで楽しむことも多いです。多くのアブサンはアルコール度数が高いために、水を加えると度数が下がり、溶けていた脂溶性の成分が溶けきれなくなり白濁します。この様子も幻想的で多くの芸術家に愛された所以ともいえます。
他にも角砂糖に染み込ませて齧るという、ちょっと変わった楽しみ方もあります。
今回紹介したアブサンショップの内装も魅力的です。
店内には趣向を凝らしたインテリアがなされており、お酒を飲めない方も見るだけでも楽しめます。また、日本では手に入りにくい100ml程度の小瓶のアブサンが多く揃えてあるのでお土産用にも買いやすいですよ。
プラハの街には多くのアブサンショップやアブサンバーがありますので、是非一度試してみてください。
今回紹介したアブサンショップの他にも、以下のようなおすすめ店があります。
◆Absinthe-Time
新市街にあるアブサンバー。
多くの種類のアブサンに加えアブサンカクテルも楽しむことができる。
◆Hemingway Bar Prague
ヘミングウェイが愛したのはフローズンダイキリだけではありません、アブサンをはじめ多くのお酒を好んでいました。
アブサンの専門店ではありませんが、チェコで最も多くの種類を揃えているバーとのことで非常に人気があります。
アブサンの味は好き嫌いが人により大きく分かれますが、大変興味深いお酒でもあります。チェコを訪れた際には、ぜひ一度、この不思議な魔酒を楽しんでみてください。
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