写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る高天原温泉までの最短ルートは、富山県の折立という登山口からになる。
折立までは富山市内から車で約1時間半。
折立から高天原温泉まで片道13時間と言われているが、実際には11〜12時間程度。
ゆえ、1日で高天原温泉まで目指す場合、折立は遅くとも5時には出発するのが賢明だ。
また、登山初心者であれば、一気に(1日で)高天原温泉まで目指すのはとてもおすすめ出来ない。
本格登山となるため、時間には余裕を持って行動を。
また、突然雨になることもしばしば。
本格登山の準備を。
特にスティックは忘れずに。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る折立より約3時間で「太郎平小屋」に。
かなり大きなしっかりした山小屋だ。
宿泊代金は1泊2食で9200円。
ちなみに缶ビール350mlが600円、500mlが800円。
高いと思われるかもしれないが、考え方によっては安いかも。
夕食の時間は午後5時。皆いっせいに食べることになる。
ゆえ、夕食を食べたい方は山小屋には遅くとも16時までには着くのが賢明だ。
山小屋のルールは一般のルールとは異なることをお忘れなく。
運が良ければ日が沈んだ青い時間、言葉を飲むほどの美しい景色に遭遇できる。
山小屋の夜は早く、多くの方々は20時には就寝。
ちなみに朝食は午前5時。これも皆いっせいに食べることになる。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「太郎平小屋」から「高天原温泉」まで、約8時間。
「太郎平小屋」から、まずは目指すは「薬師沢小屋」。約2時間の道のりだ。
比較的下りが多い道だ。
「薬師沢小屋」からは2つのルートを選べる。
「雲ノ平山荘」を超えていくルートか、川沿いの「大東新道」と言われるルート。
「大東新道」のほうが距離(時間)が少々短い。
「大東新道」は、川沿いの道なき道を歩き続け、川沿いの道が終われば、後はひたすら登ったり下ったりの連続である。
「薬師沢小屋」から「高天原峠」までは約4時間。
ここまで来れば、後1時間で「高天原山荘」だ。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「太郎平小屋」を出て約8時間で「高天原山荘」に到着。
山奥にある山小屋としてはとても綺麗だ。
それもそのはずで、2011年に立て直されたそうだ。
ただ、温泉は残念ながら、ここからさらに約30分ほど下ったところにある。
ゆえ、少しの休息をとって、十分疲れた体を引きずりながら、念願の高天原温泉へ。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「高天原温泉」は露天風呂のみである。
男性専用が一つ、女性専用が一つ、そして混浴露天風呂が一つ。
写真は混浴露天風呂だ。
お湯は白濁した硫黄泉。
舐めても酸っぱくないため、中性の硫黄泉だと思われる。
長い道のりを歩いてきた甲斐があるかどうかは貴方次第。
登山好きな方なら、そこまでの感動はないかもしれない。
だが、温泉好きならきっと至福の湯浴みを体感出来るだろう。
ただ、当たり前だが、同じ道のりをまた戻らなければならない。
その覚悟と体力は必要かと。
登山好きな方なら、きっとそれほど労せずに高天原温泉へ行けるでしょう。
ただ、そうじゃない方にとっては、途方もない程遠い道のりになるでしょう。
そこまでして行く価値がある温泉なのか?
温泉好きな方にとっては答えは「YES!」である。
なぜなら・・・「日本一遠いと言われる温泉」だからだ。
ただ、行かれる際には、本格登山の準備を忘れずに。
また、熊と遭遇することもあるようなので、くれぐれもご注意を。
もう一度行きたいかと聞かれたら・・・きっと「No」と答えそうだ。
この記事を書いたナビゲーター
温泉ソムリエぐっち
消毒無しの源泉かけ流しの温泉をこよなく愛する大阪在住の40代。特に好きな泉質は「アルカリ性の硫黄泉」。只今全国の温泉を時間の限り、温泉行脚を行う。サイト「源泉かけ流しどっとねっと」を主宰し、訪れた中で…
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