写真:Ise Shinkurou
地図を見る山に囲まれた地・信楽は奈良・京都の都に近く、さらには周辺の山に最適の陶土がある事から、鎌倉時代以前より焼き物の町として栄えてきました。そして安土桃山時代に入ると茶の湯の流行と共に、日本独特の「わび・さび」を持つ素朴な風合いが好まれ、日本中に出回る事になります。
現在は信楽と言えば狸の置物と言われるほど有名な「信楽狸」ですが、その歴史は意外に新しく、最初に焼かれたのが江戸末期から明治初期。
その後昭和天皇が信楽を訪問され、日の丸を持った狸の置物が沿道に並べられました。その時の報道がきっかけとなって、信楽狸の全国への出荷が始まります。
「信楽陶苑たぬき村」の入り口で、お客様を迎える迫力のある大狸!観光客に人気の記念撮影スポットで、一緒に写る人物が小さく見えるほど。この大狸と一緒に写真を撮って福を呼び込んでみませんか。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る「他を抜く」タヌキとして、商売繁盛の一役を担う縁起ものですが、現在は店舗だけでなく一般の家庭の玄関にも登場します。
信楽狸が表す「八相縁起」。大きな笠は思いがけない災難を避けるため、徳利は徳を身に着け、通い帳は信用を手に入れると言われています。さらに笑顔と大きな目で周囲を見渡し、丸いお腹は冷静かつ大胆に行動を、そして金袋はもちろん財産を!最後に太い尻尾は何事も終わりが大切だと言う事です。これだけそろえば強運を呼び込む事間違いなしですよね。
また最近は福を呼ぶ「フクロウ」、無事帰る「カエル」などとコラボした新しい狸も登場しました。色合い、目線、お腹の大きさ等それぞれ特徴を持っています。お店を廻りながら、あなたの心にぴったりと入り込む狸を探して下さいね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る「信楽陶苑たぬき村」店舗の奥には、とても珍しい「狸地蔵」があります。祠周辺に並んだ大小様々な狸が、願い事に耳を傾けてくれているようで、とても可愛いお地蔵様です。
またさらに奥では「登り窯」を見学する事も出来ます。信楽焼は、土中の鉄分が窯の中で赤く発色し、炎が灰を巻き上げる焦げた色合いが特徴。まさに偶然が創り出す芸術品なのですね。登り窯も見学して頂くとより信楽焼を愉しんで頂けます。
そしてお時間に余裕のある方は「陶芸教室」はいかがでしょうか?少し高度な「電動ロクロ」や小さいお子様も愉しめる「手びねり・絵付け」等があり、旅の思い出がいっぱい詰まった自分だけのお土産を製作できます。(詳細はメモ欄「信楽陶苑たぬき村」よりどうぞ)
写真:Ise Shinkurou
地図を見る信楽焼をより詳しく知りたい方には「滋賀県立陶芸の森」がお勧めです。このエリア内にある「信楽産業展示館」では置物だけでなく様々な用途の製品を展示・販売しています。信楽焼特有の素朴な味わいを持つ素晴らしい芸術品をご覧頂けますよ。
また広い敷地の森林には散策路が整備され、信楽焼のお洒落なモニュメントを愉める「星の広場」や、世界の陶芸にスポットを当てた企画展が開かれる「陶芸館」、登り窯を見学できる「窯の広場」等、焼き物の町らしいスポットが点在しますので、少し趣の変わった散策を愉しんで頂けます。(施設以外はペット同伴OKです)
写真:Ise Shinkurou
地図を見る信楽高原鐵道の信楽駅もお勧めのお立ち寄りスポット!駅前広場で驚くほど大きな「たぬきの電話ボックス」が観光客をお出迎えしています。こちらも人気の撮影スポットですので、旅の思い出に記念撮影をどうぞ。
また例年11月8日は「いい八」で八相縁起のたぬきの日に指定され、11月は信楽町がとっても賑やかで元気になる月。例年、駅前広場を中心に町全体で様々なイベントが行われます。
2014年9月現在、信楽高原鐵道は、台風の影響により「信楽ー貴生川間」で運休しております。平成26年11月29日土曜日の再開までは、代行バスでの移動となりますので電車をご利用の方はお気を付け下さい。
信楽焼は六古窯の中で最も古く、日本人好みの素朴な色合いが魅力。そして八相縁起を持つ信楽狸の大きな目と笑顔は、優しい雰囲気で心を和ましてくれます。まるで狸の村に迷い込んだような焼き物の町・信楽で、可愛い狸から笑顔を貰い、日本特有のわび・さびを堪能する旅はいかがでしょうか?
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(2023/12/7更新)
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