名門サヴォイア家の栄華を伝えるまち・トリノの世界遺産を訪ねる

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名門サヴォイア家の栄華を伝えるまち・トリノの世界遺産を訪ねる

名門サヴォイア家の栄華を伝えるまち・トリノの世界遺産を訪ねる

更新日:2014/08/22 16:28

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

イタリアでは「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」という名前の道や通り、広場が全国津々浦々にあります。この名前の主こそが、1861年イタリアを統一し、イタリア王国の君主となった、当時のサヴォイア家当主です。イタリアの歴史、特に近代以降、重要な存在となる名門サヴォイア家の本拠地トリノでは、その栄華を随所に感じることができます。

ピエモンテ州の州都、人口約90万人の都会トリノ

ピエモンテ州の州都、人口約90万人の都会トリノ

写真:小谷 雅緒

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トリノはミラノに次ぐ工業のまちで、イタリア自動車大手フィアットの本拠地です。また、スポーツ好きには、セリエA所属のチームが2つあること、2006年冬季オリンピック開催都市して知られているでしょう。ファッション好きには老舗高級帽子メーカー「ボルサリーノ」発祥の地を思い浮かべるでしょうか。

ただし、これらはトリノの歴史の最近のことに過ぎません。トリノは1280年、フランス貴族サヴォイア家(伊Savoia, 仏Savoie, 英Savoy)が初めて居城を構えたところから始まります。古くからフランスの影響を受けたトリノでは、現在でも名称や方言、文化にフランス風が垣間見えます。たとえば、トリノのカフェはどことなくフランス風。街中心部のサン・カルロ広場(写真)のカフェは洗練された雰囲気。

*ここではサヴォイア家の歴史詳細は省略しますが、ハプスブルク家で活躍したオイゲン公や、エキセントリックな現当主など、興味深い話も多いので、ぜひ調べてみてくださいね。

華麗なるサヴォイア家の居城を見学しよう

華麗なるサヴォイア家の居城を見学しよう

写真:小谷 雅緒

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世界遺産に登録されているのは「サヴォイア王家の王宮群 Residenze Sabaude」ということで、王宮だでけなく、王宮周辺の王家ゆかりの建造物まとめて。どの建物も栄華を極めた17〜18世紀の建造で、華麗なバロック様式となっています。

内装や調度品もよく残っており、その豪華さにサヴォイア家の繁栄を知ることができます。王宮の裏手の美しい庭園も歩いてみてください。

王宮入場のチケットは、王宮の1階部分の見学と付属の王立武器館(Armeria Reale)、サバウダ美術館(Galleria Sabauda)、考古学博物館(Museo Archeologico)のコンビチケットです。

住所:Palazzo Reale, 1
TEL: +39-011-4361-455
開館:8:30〜19:30(最終入場18:00)
閉館:月曜
大人:10ユーロ

キリストの奇跡ひとつ、謎を秘める「聖骸布」

キリストの奇跡ひとつ、謎を秘める「聖骸布」

写真:小谷 雅緒

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「聖遺物」とは、聖人の遺体の一部や、聖人ゆかりのものを差し、それは信仰の対象物にもなります。カトリックではたいへんにありがたく貴重な存在で、これを祭る教会や聖堂はステイタスが高くなります。

トリノのドゥオモ(聖ヨハネ大聖堂)には「聖骸布」があります。長年サヴォイア家の至宝としてトリノに置かれています。「聖骸布」とは、処刑後のイエスの遺体を包んだ布のことで、その布にはまるで写真のネガのように、痩せ衰えた人物が写っているのです。その様子は、伝えられる様子にぴったり。残念ながら本物は聖年のみに公開されます。(だいたい10年に1度の周期なので、おそらく次回は2020年?)です。

この聖骸布にはあまりに謎が多く、その真偽は今も語られています。聖骸布が収められた聖遺物入れがある祭壇横には、聖骸布の説明がビデオで流れています。(英・独・仏語の字幕あり。)

ビデオの説明はよくできていて、あまりにリアルで引き込まれますが、もっと聖骸布について知りたければ、ドゥオモより徒歩7分ほどの場所にあるシンドーネ博物館に行ってみてください。レプリカが見られます。

トラム移動もいいけれど、歩くこともおすすめ

トリノは都市計画によって計画的につくられたまちなので、まっすぐな道が多いです。つまり、地理は分かりやすいということ。近代的なまちのイメージが大きいトリノですが、自身の足で歩いてみると、中心部は趣ある部分が多いことに気が付きます。

メインストリートのローマ通りなどは、高級感あふれる雰囲気ですし、カフェの看板もおしゃれ。実際にはフランスまで決して近くはないのだけれど、まるで国境がすぐそこにあるようにすら感じさせる雰囲気は、やはりサヴォイア家の影響といえます。

他にもおいしいピエモンテ料理や赤ワインなど、トリノの魅力は尽きません。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/06/26 訪問

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