御庭(おにわ)と奥庭(おくにわ)は、山梨県側の富士山4〜5合目付近にあります。
富士スバルライン5合目から御庭・奥庭へは散策道が整備され、アップダウンが少なく、富士山ならではの自然を気軽に楽しめるコースです。
紅葉シーズンは、10月上旬〜下旬(例年)。
特に、カラマツが黄葉する10月中旬〜下旬(例年)はお勧めです。一面が黄金色に染まる美しい光景は、一見の価値ありです!
なお、カラマツの黄葉時期に訪れるなら、防寒対策はお忘れなく!
平地でいえば、真冬並みの気温になることもあります。
■富士スバルライン:7月上旬〜8月末(例年)までマイカー規制
富士スバルライン5合目から整備された散策道を歩けば、所要約60分(目安)で御庭に到着します。この散策道は、御中道(おちゅうどう)の一部。御中道は、富士山中腹を一周する道で、富士山に3回以上登拝したものだけが歩くことを許された、厳しく尊い修行の道でした。(現在は1周できません)
5合目付近は天地の境ともいわれ、ちょうど森林限界。
上を見れば木々がなく荒々しい景観、下を見れば豊かな原生林が広がり、まさに天地の境を実感できるでしょう。
標高は約2,300〜2,400mですから、もちろん眼下の景色も雄大!
しかも、御庭までは殆どアップダウンがなく、独特の自然景観が楽しめます。
富士山・御庭は、標高約2,400m付近に位置しています。
数々の小噴火口が点在するなか、風雪によって人の背丈ほどに矮小化した、盆栽のようなカラマツの古木などが自生し、まるで天然の庭園!
カラマツの黄葉時期には、一面が黄金色に染まります。惚れ惚れするような金色のトンネルを歩いてみませんか?
東屋もありますので、ゆっくり過ごしてはいかがでしょう。
なお、最寄の御庭バス停(奥庭駐車場)から御庭の往復は約50分(目安)です。
御庭から下ること約20分(目安)で御庭バス停(奥庭駐車場)に到着。さらに約5分ほど下った場所が富士山・奥庭です。
あまりの景色の良さに天狗が遊んだということから、天狗の庭(奥庭)と呼ばれるようになったのだそうです。
こちらも御庭と同じく、特徴ある自然景観が魅力!
溶岩に覆われ、根も張れない厳しい環境下で、逞しく生きる木々は印象的です。展望地からは、間近にそびえる富士山や、眼下には本栖湖や田貫湖なども見渡せます。
奥庭散策の所要時間(目安)は、1周約40分ほど。
入口には奥庭荘があり、お土産の購入や食事休憩のみならず、野鳥観察のスポットとしても人気があります。
御庭・奥庭に加え、もう1つご紹介したい場所が大沢崩れ。
大沢崩れは、富士山の西側斜面に位置する大規模な侵食谷のことです。
御庭(御庭山荘・休業中)から御中道を歩けば、この大沢崩れを間近に見ることができるのです。
大沢崩れは、山頂直下から標高約2,200m付近まで達し、最大幅は500m、最大深さは150mにもなります。毎年平均16万立方メートル(10トン積みダンプ3万2,000台分)の土砂が崩壊しているといわています。
間近で見ると大迫力!
ガラガラと落石の音が絶え間なく響き渡り、まさしく岩の滝!侵食されて高くそびえる岩壁は、威圧感さえあります。大沢崩れを訪れれば、遠方から眺めた美しい姿とは異なり、今なお大規模な崩壊を続ける富士山の一側面を体感できます。
なお、御庭から往復約2時間半(目安)はかかりますので、訪れる際は、ゆとりあるスケジュールと登山装備でお出掛け下さい。
今回は主に紅葉をご紹介しましたが、例年7月中旬〜下旬のシャクナゲの時期もお勧めです。スケジュールや体力に応じて、訪れるスポットを組み合わせても良いでしょう。
マイカーの方は、富士スバルライン5合目駐車場、あるいは、奥庭駐車場を起点にし、路線バスとの併用も可能です。その場合、バスの時刻は事前にご確認下さい。
御庭・奥庭や大沢崩れで、魅力溢れる富士山の一側面を体感してはいかがでしょうか?
■黄葉撮影10月末
■御庭・奥庭 最寄バス停「御庭」
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(2025/2/10更新)
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