小室浅間神社流鏑馬祭りは、毎年9月19日(18日に宵祭)が行われる例大祭で、平安時代末期から続いていると言われているお祭りです。春に富士山からに里に降りた祭神が、この日に富士山に帰るとされていて、翌年祭神が再び降りてくるまでの間に、争いや火事などの厄災がないように祈願します。
「馬蹄占い」は、馬の走った足跡でその間に起こる厄災を占うという全国でもこの流鏑馬祭りでしか行われていない神事です。神事という意味合いが強いので、乗り手は武士のような勇ましい出で立ちではなく、神職のような出で立ちで登場します。
役馬(朝馬・夕馬)と呼ばれる2頭の馬が4回ずつ、計8回出走し、それぞれ出来た馬の足跡を占います。最後は、富士山の方に向かって駆け抜けて去っていきます。
馬場となる場所は、神社の前に通っている道です。結構狭い道なので馬と見物客の距離は近くになるので迫力があります。
的と的の間隔がせまく、文字通り矢継ぎ早に射らなければならないので、当てるのは難しいようです。馬蹄占いには的中は関係ないので、当たらないからと言って良くない占いが出るという事はありません。
役馬(朝馬・夕馬)が駈け上がるとすぐに、占人(うらびと)という街人が馬の蹄の足跡を確認してまわります。占いの結果は後日知らされます。氏子町内ではこの結果を元に祭事を行い、小さなお札をもらって災いが起こらないように無事を祈願する行事が11月ごろまで行われます。
途中に当て損ねた矢が落ちていることもありますが、その矢は縁起物として見物客にあげてしまいます。
お祭ということなので、神社周辺には屋台が立ち並びます。境内では馬の蹄のお守り、鞭の形の祭具などの授与所が設けられています。参拝者には、お守り用の矢と小さい鞭が配られます。このお守りは、馬は人が前になっても害を及ぼす事をしないことから、事故が起こらない、つまり交通安全に良いとされています。
最後はワタクシ、ウェブ山梨案内人としてこのスポットの山梨の中での総合評価をお伝えします。
山梨県でも各地で流鏑馬祭りが行われてますが、ここの流鏑馬はやっぱり異彩を放っています。ちょっと変わった流鏑馬を見たいという方はオススメです。
この祭りが行われる富士吉田市は、日本三奇祭「吉田の火祭り」が行われる町として知られています。富士山のお膝元の街なので、富士山観光がてらに流鏑馬祭りの立ち寄ってみてはいかがでしょう。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索