大雪山の絶景トレッキング 「草紅葉」と秘湯中の秘湯「中岳温泉」へ

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大雪山の絶景トレッキング 「草紅葉」と秘湯中の秘湯「中岳温泉」へ

大雪山の絶景トレッキング 「草紅葉」と秘湯中の秘湯「中岳温泉」へ

更新日:2014/08/29 10:52

北海道の大雪山一帯は日本で最も早く紅葉が楽しめるエリアとして有名ですが、旭岳中腹の「姿見の池」付近では、真っ赤な草紅葉が、絨毯の如く一面に広がっています。更にそこから奥へ登山道を2時間半歩いた先には、秘湯の中の秘湯と呼ばれる「中岳温泉」が湧いており、人工物が一切ないワイルドな環境で、大自然と一体になれる湯浴みが楽しめます。
今回は草紅葉を鑑賞しつつ、トレッキングして中岳温泉まで往復します。

まず旭岳ロープウェイで「姿見の池」へ

まず旭岳ロープウェイで「姿見の池」へ
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旭川市街から車で約1時間走ると、ロープウェイの駅がある旭岳温泉に到着です。紅葉シーズンのロープウェイは15分間隔で運転されています(時刻に関しては当ページ下部の"MEMO"でリンクしている公式ホームページをご覧ください)。麓の旭岳温泉駅から終点の姿見駅(標高1600m)まで約10分の空中散歩。

姿見駅構内で案内されている注意書きによく目を通してから(※)、目の前に高くそびえる旭岳を仰ぎ見つつ、駅から自然探勝路の散策を開始。歩くこと約20分で姿見の池に到着です。途中いくつか分岐がありますが、歩道はよく整備されており、勾配もきつくなく、道標も随所に立っていますから、迷う心配はありません。

「姿見の池」は元々火口だった窪地に水が溜まってできたもので、風が無い時にはその名の通り、旭岳の雄々しい姿が水面に映って非常に綺麗です。また山の斜面からは、硫黄を含んだ噴気が勢い良く立ち上っており、大地のパワーも伝わってきます。

(※)姿見駅の下車ゲート前には、姿見一帯の大きな地図の他、最終便の時刻・気候状況・見頃の草花・各登山道の状況・ヒグマの出没状況などが掲示されていますので、散策前にはしっかりと確認しておきましょう。また後述する「中岳温泉」まで足を伸ばす場合には、登山道へ入ることになりますので、こちらに用意されている登山届に所定事項を記入しましょう。

チングルマの草紅葉

チングルマの草紅葉
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姿見の池一帯は、チングルマと言われる高山植物の群生地となっており、秋になると葉が色づいて、辺り一面に真紅の絨毯が広がります。一般的な紅葉は樹木であるため、景色を見上げて楽しむものですが、このチングルマは高さ10センチ程度の枝が地を這うように帯びているため、紅葉が地面を覆い尽くしているのです。高山でないと目にすることができない秋の景色です。

高山植物の楽園 裾合平

高山植物の楽園 裾合平
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旭岳の水と地熱が織りなす美しい景色を目で楽しんだ後は、それらの恵みを肌で体感すべく、秘湯「中岳温泉」へと向かってみましょう。なお駅から姿見の池まではのエリアは自然探勝路として誰でも自由に散策できますが、ここから先は登山道となるため、登山に適した服装や装備が求められます。

道標に従って第4展望台や夫婦池(鏡池と摺鉢池)の畔を通過し、旭岳を右に見ながら、裾合平へ伸びる登山道へと進みます。裾合平と呼ばれる高原は多種多様な高山植物が生息しており、中でもチングルマの大群生で有名です。高原に広がる草紅葉の紅、山々の緑、そして天高い秋の青空というトリコロールを眺めながらの山歩きは、実に爽快です。

ワイルドな秘湯 中岳温泉

ワイルドな秘湯 中岳温泉
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登山道を歩くこと約2時間半で「中岳温泉」にたどり着きます。徒歩以外にアクセス手段が無い上、浴槽などの人工物が一切無く、とてもワイルドで原始的な温泉であるため、秘湯中の秘湯と呼ばれています。

付近で自噴する約55℃の温泉と沢水が、程よく混じりあいながら湯溜まりへと流れており、この湯溜まりを露天風呂にして入浴します。脱衣室なんてものはありませんから、岩陰に隠れて着替えましょう(水着使用も可)。もし湯溜まりの底に砂利が溜まっている場合は、近くに常備されているスコップで掘れば大丈夫です。大雪山系の絶景に抱かれた、野趣あふれる露天風呂に浸かれば、ここまで歩いてきた疲れも一気に吹き飛び、誰しもが極楽気分。雄大な北海道だからこそ出会える自然の恵みです。
もし入浴に抵抗がある方は、足湯も楽しめますよ。

下山後のおすすめと注意点

麓にある旭岳温泉の各ホテルでは日帰り入浴の利用も可能ですので、下山後にトレッキングの汗を流すのも良いでしょう(ただしホテルによって営業時間が異なります)。

姿見駅から中岳温泉への往復には、個人差がありますが、約5〜6時間と考えておけばよいでしょう。歩く距離や時間は長いものの、急勾配区間は少ないので、体力に自信がない方や、初級登山者の方でも頑張れば歩けるかと思います。

旭岳周辺はあちこちへ登山道が伸びており、旭岳山頂を経由した周回路や、黒岳経由で層雲峡へ抜けるルートなど、あらゆるコースで中岳温泉へ行くことができます。しかしこれらは本格的な登山となり、体力と経験が必要になってくるため、今回の記事では、起伏が少なく短時間で往復できる、姿見から中岳温泉までの単純往復としました。とはいえ、高山であることには変わらず、急な天候の変化や熊の出没などが考えられますので、雨具や防寒具、飲料、非常用食、そして熊よけグッズ(鈴など)は必携です。

2014年は9月中旬から下旬が見頃とのこと。爽やかな秋空の下、紅葉を楽しみながら、秘湯を目指してトレッキングしてみてはいかがでしょうか。アウトドアが好きな方におすすめです。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/28 訪問

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