砂漠の都、ジョードプルを見下ろす最も高い丘の上にそびえ立つウメイド・バワン宮殿は、1929年にマハラジャのウメイド・シン氏によって建設が始まり、およそ15年もの歳月を費やして完成しました。
この工事は、干ばつや飢饉であえぐ民の雇用創出の為に行われたといいます。マハラジャは、ただの富豪ではなく地域の領主的な存在といえます。
全347室を有するこの宮殿は現在、ウメイド・シン氏の孫にあたるガジ・シン氏が所有権を持っており、王族の公式住居の他に世界的なホテルチェーンであるタージの経営する高級ホテル、博物館と3つのパートに分かれています。
博物館は簡単に入ることができますが、宮殿内部は宿泊者かレストラン利用者しか入ることができません。
宿泊は、1泊約10万円ほどですが、レストラン利用ならば1万円以下で宮殿内を見てまわることができます。
是非、レストランを予約して内部を見学されることをおすすめします。
一歩内部へと足を踏み入れた瞬間、思わず息を吞むような美しいエントランス・ホールに出会います。眩いほどに磨き上げられた大理石の床、積み上げられた繊細な石の装飾の壁、この空間を神聖なものに感じさせるアーチ型の天井、王族が今にも降りてきそうな階段、そこにある豪華なソファーに腰掛ければ、気分はまさしくマハラジャそのものです。
宮殿の内装や家具は、アールデコ様式(欧米で1930年代頃に流行した装飾で、幾何学模様のモチーフなどが有名。)を取り入れており、細部にわたるまで贅の限りを尽くした見事な装飾ばかりです。
博物館内にはウメイドバワン宮殿のミニチュア模型を始め、マハラジャ一族の肖像写真の数々、置き時計などのコレクション、端から端まで収まりきらないほど何台もの所有する飛行機の写真パネルなど、想像もつかないほどの豪華な暮らしぶりを見ることができます。また、外には高級車のコレクションもあり、自由に見学可能です。
客室や、レストランのテラスからも眺めることのできる見渡す限りの緑豊かな庭園は、たくさんの花が咲き乱れ、くじゃくが歩き回り、さながら楽園のような静かで素晴らしい時を過ごすことができます。
是非散策してお気に入りの場所を見つけてみましょう。日中は暑いので、朝か夕方が良いと思います。
ウメイド・バワン宮殿では、真っ赤なターバンで正装したホテルのスタッフも素晴らしい対応でさらに優雅な気分を盛り上げてくれます。もちろん、レストランの料理のお味も文句なしです。
マハラジャとひとつ屋根の下、マハラジャになった気分を存分に味わえることでしょう。
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