京都・伏見稲荷大社付近の見所!伊藤若冲の五百羅漢・石峰寺も!

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京都・伏見稲荷大社付近の見所!伊藤若冲の五百羅漢・石峰寺も!

京都・伏見稲荷大社付近の見所!伊藤若冲の五百羅漢・石峰寺も!

更新日:2014/09/02 10:22

高橋 樂のプロフィール写真 高橋 樂 旅行ブロガー

京都・伏見稲荷大社は世界各国から観光客が訪れる超有名観光名所です。いざ行くとなると、湧き上がるのは「参拝後どこに行ったらいいかな?」と言う疑問。
そこでご紹介したいのは徒歩圏内の「石峰寺」「宝塔寺」「ぬりこべ地蔵」「茶碗子の水」です。特に「石峰寺」はおススメ!近年特に評価が高まった、江戸中期の画家、伊藤若冲縁の寺です。若冲が下絵を描いた400体余の五百羅漢には癒されること間違いなし!

外国人に大人気!伏見稲荷大社

外国人に大人気!伏見稲荷大社

写真:高橋 樂

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最近、外国人に一番人気と評価された観光スポット、京都・伏見稲荷大社。全国約3万社以上ある稲荷神社の総本宮です。

平日参拝客の約8割は外国人だというから驚きです。この4キロにわたる朱の道『千本鳥居』は有名で、み〜んな、こちらで記念撮影。ミステリアスな雰囲気にグッとくるのだとか。
しかし、なぜ伏見稲荷がこれだけ世界で人気なのかは非常に興味深い疑問ですね。彼らの行動を見いていると『クール・ジャパン』の真髄が浮かび上がってくるかもしれません。

ともかく、こちらは広い!見どころも満載!絵馬のデザインなんかも面白いし、祭礼や行事も多く、参拝者をすごく意識した神社だと思います。一度は是非行ってみたいものですね。

伊藤若冲の五百羅漢が圧巻!石峰寺

伊藤若冲の五百羅漢が圧巻!石峰寺

写真:高橋 樂

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石峰寺は稲荷大社拝殿横東丸神社より右へ歩いて約10分、300mの距離のところにあります。

ここは、伊藤若冲ファンなら一度は訪れたいお寺。裏山には若冲が下絵を描いた多数の五百羅漢像と若冲のお墓があります。

黄檗山万福寺を本山とする寺院で、山号は百丈山(ひゃくじょうざん)。江戸・宝永年間に禅道場として創建されました。
寛政年間に伊藤若冲が当寺に草庵を結び、住職・蜜山和尚の協賛を得て、羅漢の下絵を描き、約10年余をかけ裏山に「五百羅漢」を制作しました。当時は千体以上あったと言われていますが、現在四百数十体が残っています。
本堂の南には、若冲のお墓と書画に秀でた貫名海屋(ぬきなかいおく)の筆塚もあります。

伊藤若冲は、江戸中期の画家で、緻密な筆致で動植物の絵を描き、特に鶏画家として有名です。精緻な写実と想像を融合させた「奇想の画家」として、曾我蕭白、長沢芦雪らと並び称され、近年国内外で評価が高まっています。
中でも、アメリカ人のジョー・プライス氏は熱烈な若冲コレクターで、震災後の東北でチャリティーとして、若冲の巡回展を開催されました。

五百羅漢は本堂の裏山の竹林の中にあります。
晴れた日には、竹林の間から差し込む木漏れ日に羅漢が照らされ、まさに極楽浄土の世界です。長年の風雨を経て、鄙びて苔蒸し、そのお姿はさらに趣を増しているようです。羅漢像は400体余りもあるのでそれはもう圧巻!他に参拝客がいなければ、ここは浄土世界かと錯覚を起こします。本当に静かで何時間でもここにいたいという気分にさせられますよ。

巨匠の作品にこういうのは少々気がひけますが、羅漢の一体一体の第一印象は「ヘタウマ・カワイイ」でしょうか。

でもよ〜く見ていると、それだけではない奥深さにはまっていきます。虚飾のない表情や動作、その自由奔放な形。なんと人間味あふれるお姿でしょう!親近感を覚えずにはいられません。どうかすると自分もその浄土世界に入っていいよ、と言ってくれている気分にもなってきます。

結局、羅漢像は「どんな姿、どんな表情のも人間も美しいのだ」と自己肯定の気持ちを造ってくれるのかもしれません。これは強烈な癒しですね。

『われもまた落ち葉の上に寝ころびて羅漢の群に入りぬべきかな』
これは大正・昭和の歌人、吉井勇が若冲の羅漢を見て読んだ歌だそうですが、この場所に来たら「なるほど〜」と心底共感できてしまいます。この群像の中で永遠の眠りにつけたら本望かも…と思えるほどです。

お疲れの方、ここで癒しのパワーを受けてみませんか?

夏の拝観は蚊がいますで注意が必要です。拝観料を払う際、蚊よけの団扇を貸してくれますが、それでは少々不十分。虫よけ対策はしっかり考えて行った方がいいでしょう。

また現在、五百羅漢の写真撮影と写生は禁止となっています。
石峰寺HP等では羅漢像が一部公開されていますのでご参考ください。

歯痛にご利益!ぬりこべ地蔵

歯痛にご利益!ぬりこべ地蔵

写真:高橋 樂

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京都・伏見稲荷大社から石峰寺へ向かう途中、住宅街の合間にかなり大きな地元の墓地があり、その中の通りに、お堂に入った「ぬりこべ地蔵」があります。その通りには他にも鄙びたお地蔵様が並んでいたりして、日常から急に異空間に迷い込んだようなちょっと不思議な感覚になる場所です。

ぬりこべ地蔵と言う名の由来は、「かつて土を塗り込めた壁のお堂に安置されていたから」という説と、「塗り込め」という言葉が「病封じ」の意味なり、病気や痛み(特に「歯」)ご利益があるから「ぬりこべ地蔵」と呼ばれるようになったという説があります。

歯痛にご利益があることは広く知られており、全国からたくさんの方が参拝されたり祈願やお礼のお手紙を寄せられています。

また、6月には「歯の衛生週間」を設け、地蔵の法要が営まれます。 参拝客は地蔵尊の前にある身代わり石をなでながら、健康を祈り、供養品として歯ブラシやお札が配られるそうです。

歯にお悩みの方、一度行ってみられてはいかがですか?
 
ただし、なにぶんこちらは、墓地の中にあり、且つ、周囲も鄙びたお地蔵様が並んでいたりますので、夕方以降の参拝はちょっと勇気が必要かもしれません。

2014年「茶碗子(ちゃわんこ)の井戸」復活!

2014年「茶碗子(ちゃわんこ)の井戸」復活!

写真:高橋 樂

茶碗子の井戸は、京阪深草駅から東に約300メートル、JR稲荷駅から南東に約400メートル。石峰寺近辺にあります。

こちらの井戸は、江戸時代1780年刊行のガイドブック「都名所図会」でも、石峰寺の石段下に、「茶碗子錦水」として井戸が描かれているほど昔から地元の人に愛されてきた名水でした。

伝えによれば、昔、都に住むある茶人は、茶用の水を召使に宇治川まで汲みにやらせていました。ある日、召使いは水を持ち帰る途中でこぼしてしまい、仕方なくこのわき水を汲んで帰りましたが、しかられることを恐れて内緒にしていました。しかし、主人はすぐ水の違いに気づき、逆に「この水の方がおいしい」と言って喜び、以後宇治川への遠出の労が省けたと言われています。時代は遡りますが、豊臣秀吉もここの水をお茶に愛用していたそうです。近年は、地元の農家が収穫した野菜を洗う水として使っいました。年中一定温度なので、野菜の鮮度がいいと市場でも評判でした。

このように長らく愛されてきた井戸も、20年ほど前の下水道工事で水量が激減し、2007年頃涸れてしまったそうです。それからこの井戸は、ステンレス製の蓋がかぶせられた殺風景なものでしたが、2014年、地元の町内会、地域の方々等の支援で新しく改修復旧されました。

今は手動揚水ポンプで水が汲めるようになっています。ただし今は飲用水ではないと注意書きがあり、地元の方の生活用水として活用されているようです。お地蔵様に見守られた温かい地域の憩いの場です。

宝塔寺

宝塔寺

提供元:京都縁結び&パワースポット

http://merosu.com/hotoji.html地図を見る

9世紀の平安貴族、藤原基経が創建した寺。源氏物語「藤ノ裏葉」にも登場する真言宗極楽寺が前進です。その後、14世紀に住持良桂が日像に帰依し、日蓮宗に改宗。日像の没後、宝塔寺と改称されました。

ここの多宝塔は、京都市内では最古の多宝塔です。室町時代1439年以前に建てられたとされ、高さは11.4m、珍しい行基葺という瓦屋根となっています。本堂は、17世紀に建立されたもので、総門、多宝塔とともに重要文化財です。境内の小高い山上には、七面大明神を祀る七面宮もあります。

かなり長い歴史のある立派なお寺です。重文の多宝塔は一見の価値ありですよ!

おわりに

「伏見稲荷大社に来たけれど、その後どこに行こうか?」という方のために周辺の見どころをまとめてみました。
伏見稲荷大社で世界を感じた後は、喧騒を離れて、近くの静かな場所を散策するのもいいでしょう。伊藤若冲ゆかりの「石峰寺」、「ぬりこべ地蔵」、「茶碗子の井戸」、「宝塔寺」などあまり知られていない名所が沢山ありますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/12 訪問

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