静岡・大井川鐵道井川線〜絶景をゆくトロッコ列車の旅

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静岡・大井川鐵道井川線〜絶景をゆくトロッコ列車の旅

静岡・大井川鐵道井川線〜絶景をゆくトロッコ列車の旅

更新日:2016/09/15 12:01

池口 英司のプロフィール写真 池口 英司 フリーライター、フォトグラファー 日本写真家協会(JPS)会員

「SLかわね路号」や、「きかんしゃトーマス号」などの、SL列車が運転されていることで知られる静岡県の大井川鐵道。この鉄道の中間にある千頭駅から北に伸びる井川線では、トロッコ列車と呼ばれる小さな車両が運転され、SL列車が走る千頭以南の大井川本線とは、ひと味違う鉄道の旅を楽しむことができます。奥大井の渓谷が広がる車窓風景の美しさは、日本でも屈指。鉄道旅行が好きならば、一度は訪れてみたい路線です。

千頭駅から始まるトロッコ列車の旅

千頭駅から始まるトロッコ列車の旅

写真:池口 英司

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井川線の起点となっているのが、千頭駅。井川線のホームは、SL列車が発着する大井川本線のホームの隣に作られています。写真は発車を待つ井川線の列車です。車両が小さいこと、ホームの高さもそれに合わせて低く、階段1〜2段ほどの高さしかないことが解りますでしょうか?この小ささゆえに、井川線の車両がトロッコ列車と呼ばれているというわけです。
井川線の線路は、山手線などのJR在来線と同じ1067mm幅なのですが、トンネルを小さくするために車両は小さく作られており、独特のプロポーションができ上がりました。

客車の車内もご覧のとおり

客車の車内もご覧のとおり

写真:池口 英司

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こちらが、井川線を走る客車の車内です。バスと同じくらいのコンパクトなもので、冷房もありません。そのかわり、窓を大きく開けて、風をいっぱい取り込むことができます。吹き込む風を楽しみながらの鉄道の旅は、爽快そのものです。

アプト区間をゆく

アプト区間をゆく

写真:池口 英司

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井川線の途中、アプトいちしろ駅と長島ダム駅の間には、日本で唯一のアプト式鉄道があります。2本のレールの真ん中に、歯型を刻んだレールを設け、機関車に取り付けた歯車をこのレールにかみ合わせて、急な坂道を上り下りするというのがアプト式鉄道の原理。この区間の勾配は90パーミルで、これは1000m走るごとに90mの高さを上り下りするというもの。9パーセントというわけです。日本の鉄道でもっとも急な勾配となっているのが、この区間です。

奥大井の渓谷に沿って

奥大井の渓谷に沿って

写真:池口 英司

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アプト区間を走る列車の窓からは、奥大井の美しい渓谷と、長島ダムの偉容を楽しむことができます。上の写真はダムサイト近くから見た井川線井川行きの列車の姿です。普段、私たちが利用する鉄道とは別格ともいえる急な勾配を、列車が走っていることが解ります。

湖の上に設けられた奥大井湖上駅

湖の上に設けられた奥大井湖上駅

写真:池口 英司

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アプト区間が終わった先も、列車は奥大井の深い渓谷に沿って走り続けます。長島ダム駅の2つ先にあるのが、ダム湖の湖上に設けられた奥大井湖上駅。写真の左手にホームがあります。もちろん、駅からの景観は抜群。周囲に民家はありませんが、この駅を起点とした行程1〜2時間ほどのハイキングコースも作られています。

鉄道の旅ならではの楽しみ方を見つけよう

井川線は、元々はダム建設のための資材運搬を目的として建設された路線で、現在は地域に住む人達の貴重な足となっています。それでも運転本数は少なく、1日に4往復ほどの運転。列車に乗る前に運転時刻を確かめ、きちんとした行程を立てておきましょう。終点の井川駅から先にも、井川湖などの美しい自然が広がり、宿泊施設も整っています。大井川には数多くの吊り橋が架かっており、これを「ハシゴ」するのも一興。行き帰りの渋滞など気にせず、ゆっくりと時間を過ごすことができる、鉄道ならではの旅を楽しみましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/02−2014/08/24 訪問

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