新撰組ファンなら行かなくちゃ!西本願寺&京都駅周辺ゆかりの地

新撰組ファンなら行かなくちゃ!西本願寺&京都駅周辺ゆかりの地

更新日:2014/08/31 14:03

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
京都にある新撰組の聖地として有名なのは、壬生や島原ですが、京都駅近くや西本願寺近くにもゆかりの地がたくさんあるので、今回は西本願寺から京都駅に向かうルートでご紹介します!ファンならずとも、京都駅エリアで宿泊、お食事される方にもおすすめです。

新撰組隊士も登った!西本願寺の太鼓楼

新撰組隊士も登った!西本願寺の太鼓楼

写真:古都の U助

地図を見る

こちらは新撰組が2番目に屯所とした西本願寺の太鼓楼です。通常内部公開はされていませんが、堀川通りに面して境内北部に建っており、すぐ南側には市バス西本願寺前のバス停があります。
新撰組は1864年の池田屋騒動以降は隊士が増え、壬生の屯所では手狭になったことから、翌年1865年3月から西本願寺を本陣としたそうです。
境内では剣術の腕をさらに磨き上げ、火気の訓練に家畜まで飼っていてお寺としては大変な迷惑であったと伝えられています。

主に北集会所と太鼓楼を使用したとの事ですが、北集会所は末寺である兵庫県・姫路市の本徳寺へ移築されています。
怪力として知られ、二番組伍長であった島田魁は、函館まで戊辰戦争を戦い抜き降伏。謹慎の後、明治33年亡くなるまで西本願寺の守衛を務めたということです。

才色兼備の人材、伊東申子太郎最期の地

才色兼備の人材、伊東申子太郎最期の地

写真:古都の U助

地図を見る

油小路七条下ルにある本光寺の前の伊東甲子太郎ら殉難の碑です。
思想の食い違いから新撰組を離脱した伊東甲子太郎ら一派は、薩長の動向を読みつつ孝明天皇の御陵を守るという名目で1867年4月、御陵衛士を結成し、高台寺月真院に本拠を置きました。

けれど坂本竜馬、中岡慎太郎が近江屋にて暗殺されたその3日後、近藤勇の愛妾・深雪太夫宅で酒宴ののち帰路を襲われ絶命したといいます。
遺体は七条油小路の辻に晒され、引取りに来た御陵衛士7名と待ち伏せていた新撰組(資料によっては20名とも40名ともいわれます。)とで切り合いとなり、4名は今出川薩摩藩邸まで逃げ延びたそうですが、藤堂平助、服部武雄、毛内有之助の3名がこの周辺で切り殺されてしまいました。。
現在は彼らの墓所は御寺(みてら)と呼ばれ、皇室の菩提寺とされる泉湧寺の塔頭戒光寺にあります。

かつて不動堂村と呼ばれた京都駅西部

かつて不動堂村と呼ばれた京都駅西部

写真:古都の U助

地図を見る

新撰組最後の屯所といわれるのは不動堂村の屯所です。
不動堂村の地名の由来となったのがこちらの不動堂明王院で、
弘法大師空海が東寺を建立する際鬼門に当るこの地で見つけた霊石に不動明王を刻み、井戸の奥深くに安置したのがはじまりと伝わります。今もお不動様は井戸の中に安置されていて、本堂にはお前立ちといって同じ姿を模した仏像が祀られます。

不動堂の右側お隣には旅の安全を司る道祖神社があり、左側お隣には階段が少し写っていますが、「アパホテル京都駅堀川通」が建っています。
日が暮れてからの見学は新撰組の見回り気分でしょうか。「誠」の文字の提灯がファンにはたまりません。

幻の屯所といわれている訳

幻の屯所といわれている訳

写真:古都の U助

地図を見る

こちらは、リーガロイヤルホテル前の不動堂村屯所跡を現す近藤勇の歌碑です。
新撰組最後の屯所といわれる不動堂村の屯所は、大名屋敷のように立派な規模であったと記録が残るものの、はっきりとした場所がわかっていないそうです。二番隊組長永倉新八の手記に七条掘り川下ル、とあり、近藤勇の甥で隊士であった宮川信吉の書簡によると七条通り下ルとあります。

1867年6月に入居するも、同年10月には二条城にて大政奉還が行われ、翌年1月には鳥羽伏見の戦いで新撰組も敗走。
わずか半年ほどで打ち捨てられてしまった不動堂村の屯所は、その後痕跡を失ってしまったようです。

新築されたハトヤ瑞鳳閣の前

新築されたハトヤ瑞鳳閣の前

写真:古都の U助

地図を見る

「此の付近」、とあるのがミソですがこちらはハトヤ瑞鳳閣の前の新撰組屋敷跡の碑です。広大な敷地を持ち、隊士が1度に30人も入れる風呂があったり、幹部の居間、平隊士の部屋、馬屋もあって大名屋敷のような立派なもので、費用の大半は元の屯所であった西本願寺が出したと伝わります。

ハトヤ瑞鳳閣、は京都駅エリアとしては唯一の天然温泉の大浴場をもつ和のホテルとして、2014年5月に生まれ変わったばかりです。展望風呂で京都の西山連邦を眺めたり、新撰組の幻の屯所に思いをはせるのも素敵です。

拝観料いらずもポイントです

西本願寺のお参りも含め、不動堂、史跡めぐりは拝観料いらずというのもポイントです。無料で見て回れて京都駅にも近いポイントは新撰組ファンでなくてもぜひお訪ねいただきたいなと思います。ご旅行でたくさん見て回ると案外料金がかさんでしまう事もあるので、工夫して楽しんでいただけたらと思います。
後半の3箇所は特に京都駅から近く日没後になってしまっても明りがあるので大丈夫です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/27 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -