九份で会いましょう。台湾屈指の観光地であなたを迎える街の「顔」

九份で会いましょう。台湾屈指の観光地であなたを迎える街の「顔」

更新日:2014/09/04 12:03

ここ九份は、もともと金鉱開発によって栄えたところ。その街並は他では見ることが出来ないものなのに、なぜだか子供の頃にここで遊んだことがあるような懐かしさを覚えてしまう、そんな不思議な場所である。この街九份であなたを迎えてくれる「顔」の、ほんの一部をご紹介したい。

まずは猫がお出迎え

まずは猫がお出迎え
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九份のメインストリートは「基山街」といい、緩急とりまぜた傾斜の続く狭い通りである。その両側には途切れなく商店が並び、次々に訪れる観光客の購買欲と胃袋を満たしている。
個性的な店、ノスタルジーを感じさせる店、いかにも台湾的というベタな店など訪れる者を飽きさせない。それらの店舗をじっくりと覗いてみるのが理想ではあるが、時間に余裕が無いという方には、まず有名スポットを目指すことをお勧めする。

バス停の「九份」からほど近い派出所の右手奥にある階段は「豎崎路」という通りで、「非情城市」や「阿妹茶樓」などの台湾的カフェレストランとでもいうべき茶藝館への近道。この地一番のシャッターポイントにダイレクトにたどりつけるルートなのだ。
その派出所の通路を挟んだ向かいの屋根に鎮座して、まず我々を迎えてくれるのがこの笑い猫である。いかにも九份という写真を撮る前に、まずは到着の記念としてここで一枚いかが?

犬も歓迎?

犬も歓迎?
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急な階段を上がっていくと、「軽便路」という通りと交差するところが「九戸茶語」をはじめとするいくつかの店舗に取り囲まれた小さな広場のようになっている。「昇平戯院」という見学可能な映画館跡もありかつての栄華を偲ばせるところだ。そこにどっしり構えているのがこの犬。

何とも味わいのある顔をしたこの犬は、次々とやってくる観光客を一顧もせず、撫ぜられてもお構いなし。悠々と狭い階段の前に鎮座している。その風格たるや一見の価値あり。ぜひご自分の目で確かめて頂きたい。
とはいうものの、脚もあり、いのちもある彼のことゆえ皆さんが訪れた時に出会えるかどうかは保証の限りではないが、この地のいくつかの店舗には、看板犬、看板猫がいていずれも良い風情を醸している。犬好き猫好きのご仁は、散策のついでに彼を超えるキャラを探してみるのも一興かと。

九份の顔の顔

九份の顔の顔
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九份で最も有名と言っても過言ではないのが「阿妹茶樓」である。
お茶も食事も良いのであるが、何といっても建物の風情とそこからの眺望が素晴らしい。外観といい、内部のしつらえといい、全部見て回りたくなる気にさせる。「非情城市」という映画のロケが行われたことでも有名だ。
そんな九份の顔たる店の入り口にあるのがこの顔。その大きさ、表情に思わず目を引かれる。店の派手さに負けないこの顔達にぜひ会いに行って頂きたい。

テラスから見渡せる湾の景色にしばし安らぐ

テラスから見渡せる湾の景色にしばし安らぐ
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「阿妹茶樓」からの眺望がまた素晴らしい。
写真は少々曇っているので残念だが、太陽が射す時は海もきらきらと輝き、黄昏にはセンチメンタルな雰囲気を醸し出し、夜ともなれば足元の喧騒と静かに光る海辺のともし火がせつないコントラストを描きだす。朝、昼、夜へと、多様に表情が変化する街の顔を眺めるのが九份での楽しみのひとつだ。
傾斜地に張り付くように出来たこの地には、他にも海を見渡せる場所と建物が多く存在する。ご自分の足でお気に入りの場所を見つけてみてはいかがだろう。

あやかしの赤いともしび

あやかしの赤いともしび
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ここ九份は廃坑の街。昼の明るい太陽の下ではいかに観光客が多くとも、どこか寂れた雰囲気が漂うのは否めない。
しかし夕日が闇に溶ける頃、無数の赤い提灯に明りがともる頃になるとその顔は一変し、にわかに生き生きと輝き始める。
夢の様な世界が現出し、我々を不思儀の国へと誘う。いよいよ九份の本領発揮である。
この街の空気に身をゆだね、思う存分遊泳してみよう。

黄昏時がおすすめ

九份の醍醐味は、昼から夜に変わる時にある。現地でしか感じることのできないその瞬間を、ぜひご自身の胸に刻んで頂きたい。できることならゆっくり時間をとって。
バタバタと駆け抜けるのはもったいない。この街に漂う空気にどっぷりつかる楽しさを感じてもらいたい。
それに、駆け抜けるにはあまりにも坂が多すぎるから。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/19−2014/05/22 訪問

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