写真:渡部 洋一
地図を見るチャオプラヤー川にほど近い、王宮のすぐ南にワット・ポーはあります。タイで最初の大学が置かれた場所として、そして何より大寝釈迦仏の存在で有名な寺院です。入場料は100バーツ(約300円)と、王宮の500バーツと比べとてもリーズナブルです。外国人用入口からすぐのお堂の中に入ると、お釈迦様の巨大なお顔がお出迎えしてくれます。
写真:渡部 洋一
地図を見る寝釈迦仏を見上げてみましょう。その高さ、なんと15メートル!
横たわっているにもかかわらず、奈良の大仏とほぼ同じ高さです。そしてその全体が黄金で輝いています。
その圧倒的な姿に、建立者ラーマ一世の強い意志が感じられます。今日の日本の仏像のような「わび・さび」は感じられませんが、タイの人々の仏教への信仰の厚さが良くあらわれています。
写真:渡部 洋一
地図を見るお堂いっぱいに横たわる寝釈迦仏の全長は、約46メートル。
小学生の頃に息を切らせて走った50メートル走を思い出してください。スタート地点が足の裏だとすると、ゴールテープのすぐ目の前に頭があるのです。ちなみに、奈良の大仏が立ち上がったとすると、その身長は約29メートルと言われています。ワット・ポーの寝釈迦仏の大きさを、イメージしていただけたでしょうか?
これだけ大きな寝釈迦仏、その全体をカメラに収めるのなら、広角レンズの持参をオススメします。肉眼とはまた違った迫力の写真を撮影することができます。
写真:渡部 洋一
地図を見る巨大な寝釈迦仏の、これまた巨大な足の裏。仏教と深い関わりを持つバラモン教の真理が、108つの絵で描かれています。その一つ一つ(くっきりとした指紋まで)が螺鈿細工(貝殻を細工した装飾)画であり、近づいて見るとその自然の優しい輝きに目を奪われます。例え宗教画についての知識を持っていなくても、じっくりと見入ってしまうお釈迦様の足の裏です。
写真:渡部 洋一
地図を見る大寝釈迦仏の背後の壁際には、108個の鉢が並んでいます。108個、そう、人間の煩悩の数です。
20バーツ(約60円)で108枚のコインを購入し、並んだ鉢に1枚づつ入れていきます。そうすることで、煩悩を捨てることができると言われています。
大寝釈迦仏に圧倒された後だけに、本当に効果があるのではないかという気持ちになります。お賽銭のつもりで20バーツを払い、108回コインを入れてみるのも楽しいですね。
寝釈迦仏は、涅槃仏(ねはんぶつ)とも呼ばれ、釈迦が入滅した時の様子を表すとされます。二千数百年もの間人々に慕われ続けている、偉大な人物の最期の姿です。
釈迦の推定没年には諸説ありますが、今から約2500年前。80歳の釈迦は最後の伝道の旅の途中、多くの弟子に囲まれながら最期を迎えたと言われています。実際のお釈迦様も、このように安らかな表情で最期を迎えたのでしょうか?釈迦の最期を見守った弟子たちのような気持ちで、この大寝釈迦仏を見守る人々が、現代の世にもいるのかもしれません。
「大きい!」、「派手!」だけでない、仏像に秘められたストーリーを見つけると、観賞をよりいっそう楽しめるかもしれません。
ワット・ポー
入場時間 毎日8:00~17:00
入場料 100バーツ(外国人料金)
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(2024/10/16更新)
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