まさに地下神殿!春日部市『首都圏外郭放水路』は世界最大級!!

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まさに地下神殿!春日部市『首都圏外郭放水路』は世界最大級!!

まさに地下神殿!春日部市『首都圏外郭放水路』は世界最大級!!

更新日:2014/09/19 14:04

村松 佐保のプロフィール写真 村松 佐保 WEBライター

『首都圏外郭放水路』とは、世界最大級の地下放水路のことです。埼玉県東部春日部市付近の低平地を浸水被害から守るため、中川・倉松川・大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)などからの洪水を、地下に取りこんで江戸川に流す仕組みになっています。日本の最先端の土木技術を結集して13年という歳月をかけ、平成18年に全区間開通しました。世界に誇る素晴らしい施設をご案内いたします。

地底探検ミュージアム『龍Q館』

地底探検ミュージアム『龍Q館』

写真:村松 佐保

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『首都圏外郭放水路』の拠点は、庄和排水機場内にある『龍Q館』です。施設の役割を多くの方々に知ってもらうためのミュージアムで、見学会の集合場所ともなっています。『龍Q館』という名称は、春日部市(旧庄和町)に伝わる「火伏の龍」伝説とAQUAにちなんで、一般公募により名付けられました。

アクセスは、東武野田線(愛称東武アーバンパークライン、大宮⇔船橋)南桜井駅から2キロ半ほどのところにあります。1階は市民ギャラリー、中2階にはシールドマシン模型(トンネル堀のマシン)と化石、2階には地底体感ホール、また学習の場として活用できるワークショップステーションなどがあります。

写真は、『龍Q館』2階にある『首都圏外郭放水路』のパワーをバーチャル体験できる「地底体感ホール」です。映像をとおして洪水の恐ろしさを体感しながら放水路の活躍を見ることができます。

『龍Q館』までのアクセス詳細は、下記[MEMO] 首都圏外郭放水路 アクセスマップ をご覧ください。

巨大地下施設につながる小さな入口!

巨大地下施設につながる小さな入口!

写真:村松 佐保

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緑のグランドの下一帯が巨大な地下空間になっているなんて想像できますか? なんとこの小さな建物が、地下世界への入り口なのです。

『首都圏外郭放水路』は、各河川から洪水を取り入れる「流入施設」と「立坑」、水を流す「トンネル」、水勢を弱める「調圧水槽」と「排水樋管」などで構成されています。

地底50メートルを流れる全長6.3キロメートルにも及ぶ地下トンネルは、第1から第5までの5つの巨大な「立坑」(円筒状の入れ物)を結んでいます。「トンネル」の内径は10メートルもあり、国道16号まで延びています。

トンネルを流れてきた水は、「調圧水槽」(地下神殿のような巨大空間)から「排水ポンプ」、「排水樋管」を経て江戸川へと排水されます。

4台の巨大排水ポンプが、航空機に使われているガスタービン(エンジン)の能力とともに、1秒間に25メートルプール1杯分という大量の水を排水します。

実用が生んだ 神秘の『地下神殿』(調圧水槽)

実用が生んだ 神秘の『地下神殿』(調圧水槽)

写真:村松 佐保

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地下までは116段。地底に向かって階段を降りていると途中から気温の変化を感じます。1年を通じて10度台といわれる地下水槽は、夏は涼しく冬は暖かさを感じます。

地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに流すための「調圧水槽」は、長さ177メートル、幅78メートル、高さ18メートルあります。と聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんので、あの広いサッカーフィールドを思い浮かべてみてください。それでも縦105メートル×横68メートルです(W杯・オリンピック競技場)。
かなり大きな水槽ということをイメージしていただけましたでしょうか?

巨大空間には、重さ500トンもの柱が59本も立って天井を支えています。その景観は、まさに『地下神殿』です。

実際は、地下水によるアップリフト(揚圧力)により調圧水槽が浮くのを抑えるために、天井に載せている土砂や柱、底のコンクリートなどすべてが荷重の役割を果たしているのです。
柱は冬になって乾燥すると色が白くなり、また眺めが変わります。

スペースシャトルがすっぽり入る大きさの『立坑』

スペースシャトルがすっぽり入る大きさの『立坑』

写真:村松 佐保

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写真は調圧水槽に隣接している第1立坑です。深さ約70メートル、内径も30メートルほどあり(第5立坑のみ内径15メートル)、スペースシャトルや自由の女神がすっぽりと入る大きさです。写真に写っている部分は立坑の上部ですので、さらに50メートルほど下まで深く続いていることになります。

立坑には3つの役割があり、工事中は作業基地としてトンネルを掘るためのシールドマシンの基地となっていましたが、完成後は各河川から洪水を取り込むための施設となりました。また、管理車両の搬入や換気設備の取り付けなど、放水路の維持管理にも使われています。

雨量が多くなって立坑から水が溢れると、地下神殿である『調圧水槽』に水が流れ込んできます。広い神殿が、巨大なプールへと変身します。

係の方の指示に従って楽しい見学を!

係の方の指示に従って楽しい見学を!

写真:村松 佐保

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『首都圏外郭放水路』は、近隣の方々だけでなく遠方からも多くの方々が見学に訪れています。以下、見学会に参加される際の参考にしてください。(写真は『龍Q館』2階の受付です。)

◇ 見学会には事前の予約が必要になります(電話・インターネット)
◇ 見学は、『龍Q館』と『調圧水槽』になります
◇ 施設稼働日(雨量が多く調圧水槽に水がたまった時)は調圧水槽の見学は中止になります
◇ 100段以上の階段の上り下りがあることや、調圧水槽内の床が滑りやすくなっていることなどから、運動靴等でのご参加をお勧めします。かかとの高いヒールや足が覆われていないサンダルなどはお控えください

見学会ご予約・注意事項詳細に関しては、下記[MEMO] 首都圏外郭放水路 見学会・首都圏外郭放水路 見学会ご予約済みの方へ でご確認をお願いいたします。

最後に

地下に広がる世界はいかがでしたでしょうか。地球の温暖化が進む昨今、国内でも浸水に悩まされている地域も多くなっているようです。そんな洪水被害から町を守り続けている『首都圏外郭放水路』に、ぜひ足を運んでみてください。異質な空間に度胆を抜かれるかもしれません!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/11 訪問

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