写真:古都の U助
地図を見る龍谷大学は、もともとは江戸時代(1639年)に西本願寺の学寮として創立されたという古い歴史をもっている大学です。
現在は京都市伏見区深草のキャンパスが本部となりますが、主なキャンパスとして滋賀県・瀬田キャンパスと、こちら大宮キャンパスがあります。
大宮キャンパスのシンボルともいわれるのがこの「本館」で、明治12年竣工の擬洋風建築です。
話題の映画「るろうに剣心」第一作目では、陸軍省の建物として山縣有朋の演説場面に使用されているなど、多くのドラマや映画に登場しています。
写真は正門から見た風景ですが、門扉も重要文化財の指定を受けています。
この門扉を入ってすぐ右側には現・守衛所、左側には旧守衛所があり、旧守衛所も重要文化財の指定を受けていて、現在はネクタイや抹茶茶碗、龍谷念珠などのオリジナルグッズを展示するコーナーとなっています。
旧守衛所前から上を見上げていただくと、かつては守衛さんたちが「鐘」も見ていただけます。
写真:古都の U助
地図を見る本館2階部分に掲げられる額の写真です。
「真宗学庠」とあり、文政13年(1830年)西本願寺20世宗主・広如上人が下付されました。庠(しょう)という文字は学校の意味があります。
2階は阿弥陀様を祀る講堂となっていて現在は板張りベンチが並びますが、かつては100畳敷きの畳張りであったそうです。
一見すると洋館の様に見えても、浄土真宗のお寺と同じように西側には窓は設けられておらず、細部には菊や桐、大教校の紋章の6つ藤など伝統的な装飾が施されているのも特徴です。
壁は漆喰で、柱もすべて塗りこめてしまう大壁造りと呼ばれるものです。
写真:古都の U助
地図を見る本館を中心として両側に同じ意匠の北黌(ほっこう)と南黌(なんこう)が建ち並びます。難しい文字が使われていますが、黌(こう)というのは学び舎などの意味があります。
それぞれ当初は学生寮として使用されていたもので、本館と同じように木造建築ですが、壁面は石灰モルタル造りの美しい白亜の光景となっていて、まるで石造建築のようにも見えます。
南黌のさらに南側には清和館という校舎もあり、学食や購買部が入っています。
それぞれ一般の方も利用することができ、食堂は平日15:30、購買部は17:30までの利用となっています。
食堂では1品100円前後からあるお惣菜や、1グラム1.3円のセルフバーも好評です。
写真:古都の U助
地図を見る至近距離で重要文化財に指定された建築がならび見ごたえある龍谷大学大宮キャンパスですが、ライトアップされた姿もまた幻想的でとても美しいです。
東日本大震災のあとしばらく中止されていましたが、曜日指定の隔日ライトアップ実施を経て、2015年11月現在では日曜日以外の平日に、17時からで21時までライトアップが行われています。
写真:古都の U助
地図を見る校舎の立ち入りですが、行事の都合もありますが、概ね朝は9時から開門し、夜は21時まであいています。
西本願寺とは敷地がお隣同士なので、先に西本願寺のお参りをしてから夕方以降ライトアップの見学に来るのもおススメです。
校舎の立ち入りについては行事などの都合もありますが、概ね朝は9時から開門し、夜は21時まであいています。
見学は行事などの都合もありますので、念のためHP、電話等で確認いただけたら確実です。
龍谷大学大宮キャンパスには、他にも文学部上級生が学ぶ東黌や、若かりし頃の司馬太郎氏や五木寛之氏も足繁く通った図書館もありますが、やはり一般の方の見学は外観が中心となります。
また近隣の施設として、堀川通りに面して2011年4月にオープンした「龍谷大学ミュージアム」(一般入館料500円)もありますので、そちらもぜひどうぞご覧ください。
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(2023/11/30更新)
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