沖縄本島最北部 緑豊かな「やんばる」の大地と本島最果ての集落「奥」へ

沖縄本島最北部 緑豊かな「やんばる」の大地と本島最果ての集落「奥」へ

更新日:2013/06/21 17:49

高橋 しゅうのプロフィール写真 高橋 しゅう 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
沖縄本島最北部の村「国頭(くにがみ)村」。那覇から北に100km以上離れた場所に位置するここは、都会の那覇や中部のリゾート地とはまた違った、ゆったりとした素朴な沖縄の風景と、深い緑に包まれた「やんばるの森」が広がる豊かな自然が魅力のエリアです。

本島最北端の岬「辺戸岬」や昔ながらの雰囲気が残る最北部の「奥集落」を巡り、青い海を眺め緑の森を行く、気持ちの良いドライブが楽しめるルートです。

やんばるの森ってどんなところ?「やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館」に寄ってみましょう。

やんばるの森ってどんなところ?「やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館」に寄ってみましょう。

写真:高橋 しゅう

地図を見る

「やんばる」と言えば「ヤンバルクイナ」を思い浮ぶのではないでしょうか。ここでは飛べない鳥「ヤンバルクイナ」をはじめ、やんばるの森に住む貴重な生き物の生態について、展示や映像で紹介され学ぶことが出来ます。

国道58号線沿いの国頭村の道の駅からも近いので、立ち寄られて「やんばる」の知識を得てみてはいかがでしょうか。

尚、ヤンバルクイナの実物を見ることは出来ません。

荒々しい景観と海の向こうは与論島 沖縄本島最北端の岬「辺戸岬」

荒々しい景観と海の向こうは与論島 沖縄本島最北端の岬「辺戸岬」

写真:高橋 しゅう

地図を見る

沖縄本島最北部に位置する辺戸岬。那覇から100km以上の距離があります。ここまで車を走らせて来ると、沖縄本島が広いこと、遠くまで来たことを実感します。

見晴らしが良ければ、辺戸岬から20数キロ先の鹿児島県与論島を眺めることが出来ます。沖縄返還前はこの間が国境線であった時代もあり、祖国復帰の碑も建っています。

また辺戸岬は写真のとおり、石灰岩から成るカルストの土地で岬にはカルスト岩があり、海岸も荒々しい景観を見せる場所でもあります。

道路標識「ヤンバルクイナ」とび出し注意!

道路標識「ヤンバルクイナ」とび出し注意!

写真:高橋 しゅう

地図を見る

本島北東部の道は、海辺と森の中をアップダウンを繰り返しながら進んで行きます。緑豊かな森の中を車で進んでいると「ヤンバルクイナ」とび出し注意の標識が所々に現れます。

ウフギー自然館での説明では、実際にヤンバルクイナの交通事故も絶えないようです。ここは自然豊かな「やんばる」。自然を感じながら、ゆっくり安全運転が一番です。

時折に道路に「あっ何かいる!」ことがありますが、良く見るとカラスだったりします。

沖縄本島最果ての集落「奥」。昔ながらの瓦屋根の家並みの景観。

沖縄本島最果ての集落「奥」。昔ながらの瓦屋根の家並みの景観。

写真:高橋 しゅう

地図を見る

本島の最奥部に位置する「奥集落」は昔ながらの素朴な雰囲気がある魅力的なところです。

沖縄独特の瓦屋根の家が建ち並び、ゆったりとした空気が流れ、観光地ではありませんがのんびり散策しながら景観を楽しめます。

また沖縄で見かける独特の店舗「共同店」(地域住民が出資・運営して生活品等を販売する店舗)は100年以上前に交通不便なこの地から始まったとのことです。

辺戸岬までは訪ねる方は多いようですが、是非ここまで足を延ばす価値がある場所です。

尚、鹿児島から海をまたぎ、那覇へと続く国道58号線の沖縄県の起点はここ「奥」にあります。

沖縄本島北東部、緑深い「やんばるの森」の中をのんびりドライブ

沖縄本島北東部、緑深い「やんばるの森」の中をのんびりドライブ

写真:高橋 しゅう

辺戸岬から奥集落までは那覇市内から続いている国道58号線を進み、奥集落から先は本島北東部を周るように県道70号線で本島東側を南下して行きます。県道70号線は東村の平良まで続き、そこから先は国道331号線と合流します。

この道は海岸とやんばるの森の中を交錯しながら進んで行く、豊かな自然をより感じられるルートです。途中にはいくつか集落もあり、随分と奥まったエリアに生活されていることに感心します。

アップダウンやカーブも多い道ですが、全線舗装されていますので快適に走れます。スピードは出さずにゆっくり走ることを楽しむルートです。


沖縄最北部の国頭村は豊かな森と海、そして昔ながらの家々が残る素朴な風景を楽しめる素敵な所です。他にも国頭村には、海辺の断崖の景勝地「茅打バンタ」や「比地大滝」(11月現在通行止)、「やんばる学の森」の散策路等、見どころがありますので、ゆったり時間をとって訪ねてみて下さい。

那覇からは距離がありますので、途中で1泊以上されることをお勧めします。また、辺戸岬や奥集落方面へは国頭村中心部の辺戸名より村営バスが出ていますが、1日3便と便数が少なく観光には不便ですので、レンタカーの利用をお勧めします。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/30 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -