ディズニーだけじゃない!千葉・浦安には楽しい郷土博物館もある!

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ディズニーだけじゃない!千葉・浦安には楽しい郷土博物館もある!

ディズニーだけじゃない!千葉・浦安には楽しい郷土博物館もある!

更新日:2014/10/14 17:43

井伊 たびをのプロフィール写真 井伊 たびを 社寺ナビゲーター、狛犬愛好家

千葉県浦安市にある東京ディズニーリゾートは、超人気スポットだ。だが、その地はかつて良好な漁場だった。漁師の漁業権全面放棄によって、埋め立てが進み現在の浦安市がある。そんな、浦安の歴史を学ぶことのできる「浦安市郷土博物館」は、特にお子さま連れにオススメの施設だ。

海と暮らすがテーマの「浦安のまち」、海を駆けるがテーマの「船の展示室」、海とともにがテーマの「テーマ展示室」で浦安の昔と今と未来を学ぶ。

浦安市郷土博物館は、四つの基本コンセプトにより設立

浦安市郷土博物館は、四つの基本コンセプトにより設立

写真:井伊 たびを

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浦安市郷土博物館は、市民参加をモットーにした「すべてに開かれた博物館」、体験を重視した「生きている博物館」、何度来ても新しい発見がある「リピーターを呼べる博物館」、博物館も学校であると位置づけた「学校教育に生かせる博物館」という、四つの基本コンセプトにより設立され運営されている。

この基本コンセプトには、この博物館が市民主体の市民文化の発信基地になり、生涯にわたって学習できる施設となりうるようにとの願いが込められている。

未来の浦安を築くエネルギー源となりうるためにも、この郷土博物館の存在意義は大きい。

浦安の人々はいつの時代も海とともに生きてきた。テーマ展示室は、「魚介類の宝庫・浦安」「オカのくらし」「変わり行く浦安」の3つで構成されている。ここでは、多種多様な漁法に用いられた「道具」の数々に、次々と興味が生まれる。

屋外展示場・昭和27年頃の「浦安のまち」

屋外展示場・昭和27年頃の「浦安のまち」

写真:井伊 たびを

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終戦、そしてキティ台風の被害から復興し、浦安が漁師町として最も活気に満ちあふれていた昭和27年(1952年)頃の情景が再現されている。

暮らしの中心であった清らかな境川沿いに密集した町並。チャンコやオッカアの威勢のいい声がこだまするようだ!自分のことより他人のこと、そして、なによりふるさと「浦安」を思う町民気質。この町を愛し、暮らしてきた人々のぬくもりを、貝殻を敷き詰めた道を行き来しながら、当時の景色の中で感じてみよう!

この「浦安のまち」には、江戸時代の末期頃に建てられたとされる「三軒長屋」や、明治の後期頃に建てられたとされる「漁師の家」など、県や市の指定文化財が多い。

特に、県指定有形文化財である「三軒長屋」は、一軒の間取りが「9尺2間(6畳1間)」の典型的な庶民の長屋で、全国的にみても現存する貴重な建物だ。

「江戸川」の看板を掲げた船宿では、博物館ボランティア「もやいの会」の方々と交流し、昔話や生活道具を使った体験ができる。また、四季折々の年中行事や昔遊び、貝むき、海苔すき(冬季のみ)なども体験できる。

山本周五郎「青べか物語」の世界へ

山本周五郎「青べか物語」の世界へ

写真:井伊 たびを

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昭和20〜30年代頃の情景をイメージした屋外展示場「浦安のまち」の一角に一軒の「天ぷら屋」がある。ここは、山本周五郎・著「青べか物語」に登場する「天鉄」をイメージして設えてある。こちらでは、作品の雰囲気を味わいながら、お茶をのみ休息をとることができ、「青べか物語」の資料館にもなっている。

山本周五郎は、昭和3年8月から浦安に住み始め、その後1年あまりこの地で過ごした。その生活は、けっして楽しいことばかりではなく、失業による貧困。病気そして失恋。やがて、浦安滞在中のそれらの見聞が名作「青べか物語」に結実した。

浦安を代表する船「べか舟」

浦安を代表する船「べか舟」

写真:井伊 たびを

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「べか舟というのは一人乗りの平底舟で、多くの貝や海苔採りに使われ、笹の葉のような軽快なかたちをしてい、小さいながら中央に帆桁もあって、小さな三角帆を張ることができた」(新潮文庫より引用)山本周五郎の傑作「青べか物語」の「べか舟」を紹介した一節である。

漁業の最盛期には千数百隻の「べか舟」が、境川や船圦川に係留されていた。だが、昭和46年の漁業権全面放棄後、浦安のまちから次第に姿を消し始め、今日では市内に数隻しかない。

「船の展示室」では、浦安の海を縦横無尽に駆けた船が観られる。浦安の船は数多くの漁法にあった船が造られ、その種類の多いことが特徴だ。

貝漁に使われた「マキ船」、大きな帆で風を受けて打瀬網を引く「打瀬船」、刺し網漁で使用された「小網船」などが展示されている。さらには、投網で仕留めた新鮮な魚を乗船客に振る舞った「投網船」には、実際に乗ってみることもできる。

また、「仮屋」と呼ばれる木造船の製造場では、べか舟製造の実演を観たり、船釘打ちなどの体験もできる。

浦安亭で、浦安の歴史を学ぼう!

浦安亭で、浦安の歴史を学ぼう!

写真:井伊 たびを

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「浦安亭」とは昭和30年代まで、堀江の一番通り近くにあった寄席。多くの著名な芸人がここの舞台を踏み芸を磨いた。

この博物館での「浦安亭」というコーナーでは、名調子の講談師が、浦安のさまざまの出来事を語る。漁業で栄えた浦安のまちに、押し寄せる近代化への波。漁師の苦渋極まる選択。さらには、昭和24年この地を襲った「キティ台風」の様子・・・。

浦安のまちの歴史を学ぶことのできるここ「浦安亭」は必見コーナーだ。

まとめとして

「浦安市郷土博物館」は、さまざまな昔の生活体験ができる市民参加の体験型博物館だ。何度でも訪れて、その都度新しい発見がある博物館でもある。

なんといっても、豊富な展示内容なのに、入場無料とはウレシイ!

ところで、こちらへ訪れるには車がオススメだ。駐車スペースとして、博物館地下駐車場や、浦安市役所向かいの無料総合駐車場が利用できるからだ。

さらにウレシイことに、館内の展示解説を「音声ガイド」で、英語、日本語、浦安弁の中から、好みのチャンネルで受けることができる。その「音声ガイド」の機器は、事前予約不要で訪問当日受付へ申し込めば、これがまた無料で貸し出してもらえる。これは、是非受けたいオススメのサービスだ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/31 訪問

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