全国四万社ある八幡宮の総本宮・大分「宇佐神宮」の息を呑む格式と造形美

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全国四万社ある八幡宮の総本宮・大分「宇佐神宮」の息を呑む格式と造形美

全国四万社ある八幡宮の総本宮・大分「宇佐神宮」の息を呑む格式と造形美

更新日:2014/10/19 13:55

青空のプロフィール写真 青空 元添乗員、旅の演出家

全国に約11万ある神社、そのうち最も多いのは八幡様を祀る八幡宮です。その数は4万社以上。多くの方になじみのある神様ではないでしょうか。その八幡様の総本宮は、大分県宇佐市の「宇佐神宮」。皇室も伊勢神宮に次ぐ第二の宗廟として崇敬されている、格式ある神社です。今回は神秘的で不思議なパワーを秘めた宇佐神宮を、とっておきの縁結びスポットと共にご紹介します。

八幡信仰の起源「宇佐神宮」

八幡信仰の起源「宇佐神宮」

写真:青空

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八幡宮に祀られる八幡神とは、第15代天皇・応神天皇。実在したとされる最古の天皇です。大陸からの文化を積極的に取り入れ、新しい国づくりをした天皇としてその徳が神格化され、八幡神として崇められるようになりました。725年に宇佐神宮が創建され、この地にお祀りされたのち各地に分霊されていったのです。

奈良時代には、東大寺の建設の際の託宣や、弓削道鏡の神託事件など、宇佐神宮は日本史の教科書に載るほど重要な歴史の舞台となります。当時は天皇を決める程の権力を持っていた、いわば国家のアドバイザーでした。749年、大仏完成直後の開眼法要には、八幡神も宇佐からはるばる入京。この時神霊を運んだ乗り物が「神輿」の起源とされています。

優美な朱色の拝殿と国宝の本殿

優美な朱色の拝殿と国宝の本殿

写真:青空

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大変広大な宇佐神宮ですが、まずは鎮守の森を抜けて上宮へお参りしましょう。宇佐神宮といえば、なんと言ってもこの美しい朱色の社殿が印象的。拝殿の奥には、八幡造の国宝のご本殿があります。現在は、2015年の天皇陛下のお使いを迎える勅使祭に向けて改修中。もうすぐ鮮やかに蘇ったご本殿を拝めます。

宇佐神宮は参拝方法が他の神社と少し異なるので覚えておきましょう。三つ並ぶ神殿のうち、まず左の一之御殿、次に中央の二之御殿、最後に右の三之御殿と順にお参りします。つい真ん中から行きたくなりますが、左から。多くの八幡宮が宇佐神宮の形式・三座一体で奉られていますので、覚えておいても良いと思います。

尚、宇佐神宮では「二礼、四拍手、一礼」でお参りします。四拍手は古儀であり、現在でも残るのは出雲大社と宇佐神宮だけ。心を込めて願い事をささげましょう。

上宮と下宮はセットでお参り

上宮と下宮はセットでお参り

写真:青空

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上宮から石段を下りしばらく進むと下宮があります。宇佐地方では昔から「下宮参らにゃ片参り」と言われ、上宮と下宮両方お参りするのがならわしとされています。明るく優美な上宮に対し、静かで荘厳な雰囲気の下宮は、古くから民衆の神として敬われてきました。

下宮は上宮と同じ三柱が祀られており、上宮と同じように左の一之御殿からお参りします。
祀られているのは、
一之御殿・応神天皇 八幡大神さま。万能の庶民の神様です。
二之御殿・比売大神 宗像三女神。アマテラスとスサノオの誓約によって生まれた神様です。
三之御殿・神功皇后 応神天皇の母であり母神として安産、教育等の守とされています。

八幡様はオールマイティな神様ですが、源氏等の武士にあつく信仰された事から勝負の神様として有名です。恋愛や仕事など、負けたくない勝負の願掛けをしましょう。願い事だけでなく神様への感謝の気持ちも忘れないで下さいね。

広大な神域と呉橋

広大な神域と呉橋

写真:青空

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一通り参拝が終わって時間にゆとりがあれば、境内を散策してみる事をおすすめします。国の史跡に指定されている境内は、広大な自然に囲まれており、文化財が点在し見どころが豊富。参拝だけで帰るのは勿体ないのです。

写真の「呉橋」は、日本百名橋の一つである雅な木造橋です。宇佐神宮の神域を流れる寄藻川にかかり、春には菜の花や桜、夏には新緑、秋は紅葉と、季節ごとに美しい景色が楽しめる場所です。
〜呉橋や 若菜を洗ふ 寄藻川〜
この句は夏目漱石が宇佐神宮参拝の際に詠んだ句で、この場所が気に入った漱石は他にもいくつかの美しい句を残しています。歴史と自然と共に文学も楽しめる、お勧めの場所です。

また、この橋がある西参道は昭和初期までは表参道でしたが、現在は西参道からの参拝客は少なく表参道よりも静かです。お店が少なくのんびりと参拝・散策出来るのは、かえって嬉しい事。時間がある方は是非ゆるりと歩いてみて下さい。

縁結び&夫婦円満が叶う!?夫婦石

縁結び&夫婦円満が叶う!?夫婦石

写真:青空

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縁結び・夫婦円満を願う方にお勧めなのが、上宮へのぼる石段の途中にある「夫婦石」です。対になった三角の石で、これを跨いで踏むと独身の方は良縁に恵まれ、夫婦で踏むと末永く仲良く暮らせると言い伝えられています。

筆者は夫との初デートが宇佐神宮で、そのまま結ばれ結婚式も宇佐神宮で挙げました。個人的にはこれ以上ない縁結び神社だと思っています。宇佐神宮にお参りに来た際は忘れずに踏んでいって下さいね。
大分出身者から、宇佐神宮へカップルで行くと別れるという話を聞いた事がある方もいるかもしれませんが、大分県民しか知らないローカルジンクスですので信じてはダメです。想いが強ければきっと叶えてくれますよ。

おわりに

長い歴史と格式のある宇佐神宮ですが、どこか庶民的で温かい雰囲気さえ感じるのは、今まで多くの人々の願いを叶えてきたからかもしれません。

宇佐神宮のある国東半島は古くから神々への信仰が厚い場所。歴史好きな方なら県北中心に旅程を組むのもお勧めです。最近では宇佐から揚げが全国人気ですし、時間が止まったような昭和レトロの町など見所も豊富です。

そして2015年(平成27年)は10年に一度の勅使祭。ご本殿が蘇り、呉橋も渡れます。なんだかいつもよりパワーをもらえる予感!是非いらして下さいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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