「超」至近距離で水鳥を撮影できる船橋市・三番瀬をご案内!

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「超」至近距離で水鳥を撮影できる船橋市・三番瀬をご案内!

「超」至近距離で水鳥を撮影できる船橋市・三番瀬をご案内!

更新日:2014/09/17 18:03

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

長〜い旅をしながら、決まった季節に日本の海岸線を訪れるシギやチドリ。季節の変化を教えてくれる彼らはバードウォッチャーからも人気で、春や秋の渡りの季節には多くのカメラマンが飛来地を訪れます。基本的にエサとなる貝やゴカイ等の多い自然豊かな干潟を訪れるシギ・チドリですが、実は東京湾にも有名な飛来地が幾つかあります。中でも船橋市の三番瀬はおススメ! 手が届きそうなほどの近い距離で、鳥の姿を観察できますよ。

すぐ目の前を歩く水鳥たちにビックリ!

すぐ目の前を歩く水鳥たちにビックリ!

写真:鷹野 圭

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「野鳥が目の前に!」のようなキャッチフレーズは自然公園などで割とよく耳にするかもしれませんが、大抵の場合は観察小屋から覗くスタイルであったり柵が設けられていて、そこまで至近距離で鳥を観察できるわけではありません。首都圏ではなおさらですね。しかし、ここ三番瀬ではご覧の通り! 干潟を歩くカメラマンさんの目の前を、シギ・チドリやカモメなどの水鳥が平然と歩いています。

三番瀬の最大の特徴は、シギ・チドリの訪れる干潟に自由に足を踏み入れることができ、なおかつ鳥たちとの間に基本的に一切の「仕切り」がないことでしょう。それゆえに、距離の近さ以上にシギ・チドリがとても身近な存在に感じられるのです。シギ・チドリは大海原をまたいで世界中を移動しながら、日本においてはエサの豊富な一部の干潟・湿地にしか訪れない鳥たち……言うなれば自然の豊かさを計るバロメーターのような存在です。彼らを身近に感じることは、豊かな自然の魅力にグンと近づくことと同じと言えるでしょう。

もちろん無理に追いかけたり、実際に手で触れたりするのは禁物ですが、最低限のルールさえ守れば鳥好きの方には間違いなく楽しめるスポットです。特に干潮時間は撮影のチャンス! 事前に満干潮時間をチェックして足を運びましょう。

干潟を散歩しながらエサを食べるシギ・チドリを観察しよう

干潟を散歩しながらエサを食べるシギ・チドリを観察しよう

写真:鷹野 圭

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写真はオオソリハシシギ。日本に飛来するシギ類の中ではかなり大型の種です。名前の通り、ちょっと上に反り返ったくちばしがチャームポイント。こんな口ではさぞかし食事も大変だろうと思いきや、むしろこの反り返りを活かして泥を掘り起こし、さらにはゴカイやカニなどを器用についばんで食べます。エサとなる小動物の多い三番瀬では、お食事シーンも結構高確率で見られるはず。鳥の姿を確認したら、そ〜っと近づきつつ(あくまで驚かせない程度の一定距離を保ちましょう)継続的に観察してみましょう。

この他に三番瀬を訪れる代表的なシギ・チドリとしては、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、ミユビシギ、オグロシギ、コチドリ、イカルチドリなどが挙げられます。残念ながらそれぞれの鳥の写真まではここではお見せできませんが(汗)、いずれもユニークな形状や色をしたものばかりで、干潟を歩く姿も見ていて面白いです。いずれの鳥も渡り鳥で、種類によって三番瀬を訪れる季節が異なりますので、詳しくはWebサイトや鳥類図鑑などを参考にしてみましょう。事前に図鑑でチェックした鳥が目の前を歩いたりすると、その感動もひとしおです。

【必見!】三番瀬のシンボル・ミヤコドリの群れ

【必見!】三番瀬のシンボル・ミヤコドリの群れ

写真:鷹野 圭

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さて、上に挙げた三番瀬の代表的なシギ・チドリの中には敢えて入れていなかったのですが、ここを訪れたらぜひ一度は観察していただきたいチドリがいます。それが、写真中央に固まっている白黒ツートンのミヤコドリ。サイズはハトよりも大きく、一見するとシギの仲間のようですが実はチドリの仲間です。鮮やかなオレンジ色の長いクチバシと、目の赤色が特徴。こういう外見の鳥は日本中どこを探しても基本いませんので、見間違えることはないでしょう。

このミヤコドリ、漢字で書くとそのまま「都鳥」なのですが、元々の飛来数が少なく「都」もとい東京近郊で群れた姿をコンスタントに見られるのは、ここ三番瀬を含めて数か所くらいなものでしょう。飛来する時期は一般的に冬とされていますが、運が良ければ9月中旬ごろからでも海岸線で群れている姿を見られます。観察ポイントは他のシギ・チドリとほぼ同じで、やはり貝やゴカイなどの干潟の小動物を食料にしています。その大きさや色合いのために非常に目立ちますので、飛来中なら見つけるのは簡単なはず。三番瀬を訪問された際には、ぜひ見ていただきたい鳥の一種です。

ちなみに他のシギ・チドリと比べて少々警戒心が強めです。驚くと群れで一斉に飛び立ってしまいます。撮影や観察の際にはできる限り音を立てず、近付き過ぎないように気を付けましょう。

臨海副都心を間近に望む、貴重な自然地です

臨海副都心を間近に望む、貴重な自然地です

写真:鷹野 圭

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その昔、東京湾には巨大な干潟があり、野鳥と小動物のたくさん暮らす環境が延々と広がっていたといいます。臨海部の開発に伴いこうした自然地は次々と姿を消してしまいましたが、ここ三番瀬はそうした厳しい現実を感じさせないほど、生きものに満ち溢れたスポットです。すぐ背後には高層ビル群が見えるような場所だというのに、そのギャップには驚かされるばかりです。

トップでも紹介しています通り、ここ三番瀬は決して立ち入りが不可能な人外魔境ではありません。むしろ堂々と足を踏み入れて、ある人はバードウォッチングを、またある人は潮干狩りを楽しんでいます。言い換えるならこれは、近年よく重視される「人と自然の共存」に最も成功した事例と言えるのかもしれませんね。

ちなみにここ以外にも、東京湾には渡りのシギ・チドリが飛来するスポットがまだ何ヶ所か残されており、大切に保全されています。ネット検索等で簡単に見つかりますので、ぜひ一度調べてみてくださいませ。従来の東京湾のイメージがガラリと変わることでしょう!

潮干狩りの名スポットとしても有名です

潮干狩りの名スポットとしても有名です

写真:鷹野 圭

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干潟を訪れるシギ・チドリたちの食料としては、カニやゴカイなどのほか、貝類も含まれます。ご存知、アサリもその一つ。ここ三番瀬ではアサリを始めとして、マテガイやシオフキなどの食用になる貝がたくさん獲れます。都心から近いながらも自然が豊かで、開放的で広々とした干潟……。野鳥の飛来地となっているだけあって水も澄んでおり、きっと気持ちよく潮干狩りを楽しめることでしょう。

※潮干狩り場は春〜初夏にかけて運営しています
(具体的なオープン期間・時間・入場料などは下記Webサイトをご参照ください)

東京から片道1時間内。海岸線の自然を楽しめるスポットです

三番瀬は正式名称「ふなばし三番瀬海浜公園」の中にあり、入園料は無料です(一部施設は有料)。誰でも気兼ねなく立ち入って、干潟ならではの自然景観を満喫できます。シギ・チドリの可愛らしい姿を楽しみながら、今なお首都圏に残された自然の神秘さと魅力を体感してみましょう。

ちなみに飛来する野鳥は季節によって異なります。冬場にはカモ類や猛禽類、夏場には絶滅の心配されるコアジサシなども飛来します。春夏秋冬と、年4回に分けて足を運んでみるのも面白いですね。

【アクセス】
JR「二俣新町駅」より徒歩5分のバス停「二俣新道」より、京成バスで約10分

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/05 訪問

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