ヨガの前にリシケシュですること。
それは祈りです。何千年も絶やすことなくガンジス川で祈り続けている日没の儀式「アールティ」は必見です。
インドでは祈りのことを「プージャ」と言います。お祈りの際に使う火を灯す法具の名前が「アールティー」になります。意味が派生して日没の祈りの儀式そのものを「アールティ」と呼んだり、ガンジス川の祈りの儀式を「ガンガーアールティー」と呼びます。
ガンジス川に祈りを捧げるアールティーはヒンドゥー教の伝統的な祈りの儀式で日没に行なわれます。ハルモニウムやタブラといったインドの伝統的な楽器を鳴らし、歌を歌い灯を灯して祈ります。ベナレスのアールティーは観光客は客席から鑑賞します。
リシケシュで最も盛大に行われるアルマータガートのアールティーの儀式は儀式の最後に聖なる灯がいくつにも分かれます。一般客も灯が振る舞われ、一緒にアールティを手に持ち祈りを捧げることができます。ベナレスでは体験できない参加型アールティーの儀式です。
リシケシュには2つの吊り橋があります。ラーム・ジューラー橋とラクシュマン・ジューラー橋。2つの橋の間は徒歩で約30分離れています。乗合のオートリキシャも頻繁に往復しており料金は片道10インドルピー(約20円)。
2つの吊り橋を渡るもよし、渡っているインド人を眺めるのもまた楽しいです。橋の袂にお店が密集していてお祈りに使う品々や民芸品が所せましと並んでいます。
ラクシュマン・ジューラー橋周辺には外国人観光客目当てのおしゃれなカフェがいくつもあり、Wi-fiもほとんどのカフェで利用できます。
リシケシュの醍醐味ともいえるおしゃれなカフェ。ガンジス川の絶景を見ながらのんびり過ごすしましょう。
じっくりゆっくりインド時間を楽しんでガンジス川をただただ眺める。贅沢なひとときです。
写真のカフェ「60’s」は欧米人長期旅行者に人気が高いカフェです。シュリ・トラヤンバクシュワール寺院を背にラクシュマンジューラー橋を渡り左側の細い坂道を上ると60’sがあります。入口が小さく、道も狭いので見落とさないように注意しましょう。
リシケシュの絶景を眺めながらのランチ。リシケシュを旅してよかったと思える瞬間です。60’sカフェにはフレッシュジュースをはじめ、パスタ、タイカレーなど外国人観光客向けのメニューが豊富です。写真のランチメニューは日替わりメニュー・タイのレッドカレー。インドにいることをついつい忘れてしまう居心地の良さです。
リシケシュではイタリアンやジャーマンベーカリー、イスラエル料理、タイ料理など世界各地の料理を食べることができます。ベジタブルミールのみですが食事に困ることはありません。
リシケシュには数えきれないほどアシュラムと呼ばれるヨガ道場があります。
宿泊しないとヨガクラスに参加できないアシュラム、最低1週間ヨガクラスに通わないと入れないアシュラムや1回から受け入れてくれるアシュラムなど、アシュラムによって受け入れ態勢が全く異なります。
日本人がよく利用して受け入れ体制もしっかりしているヨガアシュラムを2つ紹介します。
≪ヨガ二ケタン(YOGA NIKETAN)≫
場所:ラーム・ジューラー橋近く
条件:ヨガ道場かヨガ道場が経営するゲストハウスの宿泊者のみヨガクラスに参加可能。1泊から受け入れています。
≪アナンダプラカシュヨガアシュラム(ANAND PRAKASH YOGA ASHRAM)≫
場所:ラクシュマン・ジューラー橋近く
条件:特になし。宿泊しなくてもヨガクラスを受けることができます。設備がしっかりしているため宿泊することをおすすめします。満室の場合は周辺のゲストハウスに宿泊してヨガクラスに通います。
リシケシュのおすすめポイント、1日の過ごし方と注意事項をまとめました。
[おすすめ]
1.朝はヨガに専念しましょう。
2.昼間は基本自由時間です。吊り橋周辺を散策しましょう。
3.夕方はヨガか日没の祈りの儀式アールティーどちらか選びましょう。滞在時間が短い方はアールティーに参加しましょう。
4.ラクシュマンジューラー橋周辺はおしゃれなカフェがたくさんあります。まったりするならラクシュマンジューラー橋周辺がおすすめです。
[リシケシュの過ごし方]
早朝:瞑想とヨガ
朝食:体にやさしいアシュラムのごはんをいただく
午前:町を散策、
昼〜午後:おしゃれカフェでまったりカフェ
夕刻:ヨガもしくはアールティーの儀式
夕食:その日の気分でアシュラムの食事かレストランで軽めの食事
夜:早めに就寝
[注意]
1.聖地のためベジタリアンミールしかありません。お酒も禁止です。
2.サドゥー(修行者)や沐浴をしている人を勝手に撮影してはいけません。必ず事前に許可を撮ってから撮影しましょう。
3.事前情報が全くないヨガアシュラムに飛び込みで入るのは止めましょう。
ベナレスとは違う、ガンジス川上流の聖地リシケシュ。大都市のデリーや世界遺産がある都市とは全く違う、まったりした美しいインドを満喫しましょう!
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(2024/10/15更新)
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