写真:鮎川 キオラ
地図を見る久慈川の支流が三筋に流れる落ちる落差15m、巾10mの「月待ちの滝」。普段は二筋の滝が流れ落ちる「夫婦滝」、水量が多くなるともう一つ小さな筋が出現して「親子滝」になります。この日も前日かなりの雨量があったので、三筋の滝になっていました。
「月待ちの滝」との名前は、なんともロマンチックだと思いませんか。名前の由来は、日本各地の里山に伝わる「二十三夜講」の場所だった事に由来しています。二十三夜の夜に村の女性が集い、月を待ちながら子宝や安産、開運を祈願する民間信仰です。日本の古い集落には、この行事がまだ息づいている地域もあるそうです。
流れ落ちる滝の裏に人の姿が写っているのが分かりますか?そう、裏側から滝の流れを鑑賞できるんです。さっそく、裏側へ行ってみましょう。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るこの滝は、「裏見の滝」「くぐり滝」とも呼ばれています。滝が落ち込む岩盤の下が空洞になっていて、その場所から滝の裏側を見ることができます。しかも石段を7段ほど降りるだけで、濡れずに滝の裏側へ入ることができます。目の前を流れ落ちる滝の音に耳を澄まし、しばし目をつぶって佇んでみてください。マイナスイオンのシャワーで全身の疲れや日頃のモヤモヤが洗い流されるようです。
パワースポット巡りが注目を集めていますが、ここは自然が作り出す天然のパワースポットです。滝が落ちる時に発生するマイナスイオンの量は尋常ではありません!!「パワースポットの名所へ行っても何も感じない」っと言われる方も、この滝付近の空気の違いは絶対分かります。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る実はこの滝、ひとときの間、時代に忘れ去られていた場所でした。昔は、この滝の水力を利用して水車を回し精米していたそうですが、電力が一般家庭にも普及し、いつしか利用されなくなりすっかり忘れ去られてしまいました。荒れ果てた藪の中で、誰にも気づかれずひっそりと流れ落ちていたそうです。
「この素晴らしい風景を全国に知らせたい!!」と立ち上がった一人の青年が整備し、今では大子町の観光資源として紹介されるようになりました。滝の正面でこだわりの蕎麦を提供する「もみじ苑」の店主こそが、そのかつての青年です。滝の目の前の最高のロケーションに建つログハウスへぜひ訪ねてみてください。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る「もみじ苑」では、団子やコーヒーなどもいただけますが、ぜひ店主こだわりの喉越し爽やかな蕎麦をご賞味下さい。田舎そばが好きな方には物足りないかもしれませんが、さらりとした口当たりの蕎麦は、滝でリフレッシュした身体にやさしい清涼感あるお蕎麦です。茨城県産の玄そばを食べる分だけ挽いて提供されるこだわりのうまい蕎麦です。
お店は午後7時まで営業していますが、蕎麦はなくなり次第終了となります。
【もみじ苑】
茨城県久慈郡大子町川山嵯峨草月待ちの滝
TEL:0295-72-3993
営業時間:10:00-19:00(水曜定休)
※5-8月、11月は無休
写真:鮎川 キオラ
地図を見る敷地内には、「開運の水」と名づけられる気になる水が湧き出ています。宝くじの高額当選者が出たとの案内に、ついつい三杯目を口に運んでいる時、「当選明細書」と書かれた本物のレシートが張り出されていることに気がつきました。
よく見てみると「さんぜん、はっぴゃく、えん!?」あれ?もう一度よく確認してみますが。。。「万」がない。「やられたー!!」
このお茶目なシャレは、蕎麦屋の店主の仕業です。こだわりの蕎麦に最適な水を求めて敷地内の地下水を探し求め、地下100mの滝の下に蕎麦に最適な水温14℃、弱アルカリ性の水源を発見したそうです。粉だけでなく水にもこだわっています。夏はひんやり、冬はあったかい天然のお水です。おいしい天然水ですのでぜひご賞味下さい。
滝が作り出す「うまい空気」とこだわりの店主が作る「うまい蕎麦」を求めて、大子町「月待ちの滝」へぜひお出かけください。この場所の清涼感は格別です。紅葉は例年11月下旬ころが見ごろです。冬には滝が凍結し、春は新緑、夏はひんやり涼しい避暑地、いつ訪れても誰かにきっと自慢したくなる場所ですよ。
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(2024/9/10更新)
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