1998年に建てられた「国立科学工芸博物館」は、科学技術に対する教育を推し進めることを目標に研究、展示を行っている博物館です。高雄は大型の重工業が集まっている都市なので、そのような地域産業の紹介もあり、その歴史に十分触れることができます。こちらは、もとは高雄市六号公園で、敷地面積はなんと18.34ヘクタール。緑豊かな公園内にあるこちらは市民の憩いの場ともなっています。
6階建ての館内は、インフォメーションの1階と事務室の3階を除いて、地下1階から6階まで常設展示がされています。その内容は、「子供科学テーマパーク」と称された子供が楽しみながら科学の体験をできるコーナーから、マルチメディアワールド、台湾機械工業の発展、最新のバイオテクノロジー、交通と文明、水資源の利用、航空と宇宙などなど幅広いものです。地下には、立体映画館もあり、台湾の科学技術に親しみながら、子供から大人まで一日楽しめる博物館です。
また写真のような「風力発電のしくみ」を屋外に展示したものもあるので、屋外展示も含めて、ゆっくり楽しんでみてください。
不定期ですが、地下1階では特別展がかなり頻繁に開催されています。その内容も一見科学技術とあまり関係がなさそうな「チョコレート展」や「3Dで見る名画展」などというテーマ。しかし、展示には様々な工夫があり、展示に触れたりしながら歴史や文化・科学技術の発展を学ぶことができるものになっています。
2014年夏は、フェルメール展。美術館の志向とは異なり、実は名画を科学的側面からみようというもの。フラッシュをたかなければ写真を撮ってもいいので、作品がより身近に感じられます。
このフェルメール展、描かれた光と影がどのように人間の目に映るのか、その効果などについて科学的に分析されています。展示では、実際絵の風景に入って写真を撮ってみよう!というようなものから、部屋に収めた数枚の絵を顕微鏡で比較できるものなどおもしろいものがたくさん。
毎回特別展のテーマは違いますが、このコンセプトは同じなので、楽しみながら且つ科学的側面から色々なものを見ることができます。
1階にあるミュージアムショップ以外、外にギフトショップも併設されています。
こちらのギフトショップでは、ギフトカードやキーホルダーなどの他に、茶器や置物なども販売されているので台湾らしいお土産を探すことができますよ。
台湾の科学技術について知識を深められる「国立科学工芸博物館」。常設展も広くて一日では足りないくらいですが、お時間のある方は、工夫いっぱいの特別展にも是非足を運んでみてくださいね。
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