写真:小林 理沙
地図を見るマラガの中心地はどこへでも歩いていけるほどの大きさです。ローマ時代の劇場跡の前、かつピカソ美術館裏手の隣に店を構えるのがエル・ピンピ。
水玉模様のシャツに黒いつばの付いた帽子のアンダルシアの伊達男のイラストが目印になります。ワシントン・アーヴィングが著書『アルハンブラ物語』で描写されている通りの洒落者のアンダルシア人です。彼のかぶっている帽子はアンダルシア広域で使われているコルドバ帽「ソンブレロ・コルドベース」(sombrero cordobés)と言うものです。
帽子と同じくコルドバつながりを持つのが、共にコルドバ出身のバルの創立者パコ・カンポス(Paco Campos)とペペ・コボス(Pepe Cobos)です。彼らが18世紀あたりに建てられたお屋敷を使って1971年にオープンさせたエル・ピンピですが、創業から40年以上経ってもその人気は強く、ますます多くの人の心をつかんでいます。
写真:小林 理沙
地図を見るお店の外にある開放的なテラス席は、鮮やかなゼラニウムの花が咲き明るく和やかな雰囲気です。またワインセラーらしくワインの樽が積まれてありますが、店内には来店した有名人のサインが書かれた樽がたくさんあり、有名人の写真が飾ってあります。
写真:小林 理沙
地図を見るマラガの青空を思う存分楽しめるテラス席とは打って変わり、建物内は昼間も薄暗くムーディーな照明です。
アンダルシアは、手入れのゆきとどいた植物で溢れる美しいパティオ(中庭)が有名ですが、エル・ピンピも建物の中にパティオ風スペースがあります。また、広い屋内はマラガゆかりの著名人の名前がついた仕切りで区切られております。
写真:小林 理沙
地図を見るマラガの歴史家や、フアン・セパス(Juan Cepas)のマラガ方言辞書によると、「ピンピ」とは港にでかけて船を降りる乗組員を手伝ったり、旅人に街まで付き添ったりした若者のこと。中には機転が利き、よく気が回る優良ガイドもいたようです。
提供元:mi amigo Paco
地図を見るスペインの食事時間帯は日本人のとズレているため、お腹がすいたときにレストランが営業時間外のことがあります。そんな時でも、大抵いつでも開いているバルは強い味方です。
バルは朝から晩までお酒を飲むことができる場所ですが、お酒を飲むだけのところではなく、カフェとして使ったり、食事をしたりできる飲食店の役割を果たしています。また、友人と会って話に花を咲かせたり、年配のお客さんはドミノやカードで遊んだり、知らない客人同士でも話し始めたりする社交の中心地でもあります。
それほどバルは生活に密着しており、バル抜きにはスペイン文化を語ることができないほどです。一人でレストランに行くスペイン人は珍しいのですが、バルなら一人で行く人も多いです。
旅行中は、ちょくちょく休んで疲れがたまらないようにするのも、上手に旅するうえで欠かせません。日本でコンビニに行くようにお水や飲み物を買いに入ったり、喫茶店のようにちょっと一休みするための活用ができるバル。治安のよいマラガなら、夜型のマラガっ子のように夜宿泊地から抜け出して、バルに行って一杯飲んで時間を忘れるというのも旅の醍醐味ではないでしょうか。
マラガには魅力的なバルが山ほどあります。お気に入りのバルが見つかったら旅の間通い倒して、にわか常連になっちゃいましょう。お店の人であっても馴染みの顔ができると、土地に愛着もわいて地元民気分を味わえること間違いなしです。
選択肢が多過ぎると言う贅沢なバル選びの悩みも、1軒だけバルを選ぶなら、アンダルシアの魅力がたっぷり味わえる「エル・ピンピ」をお勧めします。
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(2023/11/30更新)
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