写真:那須 マッキー
地図を見る東北自動車道白河インターから289号線を甲子温泉方面に北上すると、約20分で福島県西郷村『西の郷遊歩道』に到着します。甲子高原に整備された『西の郷遊歩道』は全長3.2km、森と滝の自然をたっぷりと満喫しながら散策する事が出来ます。今回はその内の約半分1.5kmの区間にある見どころをご紹介します。
まず最初に渡る『雪割り橋』は阿武隈川上流にかかる長さ81mの鉄橋で、2008年に完成した甲子大橋が出来るまでは、東北地方で一番長い橋でした。川面から橋までの高さは約50mあり、さながらグランドキャニオンのような深くえぐられた、阿武隈渓谷をまたぐ姿は一見の価値があります。名前の由来は、雪の降り積もる冬に『雪割り橋』を境に渓谷を二つに割ったように、見える事からついた名前です。
写真:那須 マッキー
地図を見る『西の遊歩道』は整備されていて、それぞれ変化のある見どころがいっぱいあります。『熊のすべり台』は高さ10m、滝の幅は約15mあり、豪快に流れる滝の水は、広さ50畳はゆうに有るほどのなだらかな岩盤の上を複雑に流れ、まさに『すべり台』そのもの。本当に熊が遊んでいそうな、ぴったりのネーミングです。綺麗で見応えのある滝ですよ。遊歩道分岐点から徒歩約10分位で行く事が出来、ミズナラ、カエデ、コナラ、モミジ、ブナに囲まれた森の気持ちの良い景色の中を進みます。「熊のすべり台」を観漠したら、もう一度「遊歩道分岐点」まで戻り、「夫婦滝」へ向かいます。
動画:那須 マッキー
地図を見る水量が多い時に撮影したので、良くわかりにくいのですが、滝の中央部分で水が二筋に分かれ落ち、その情景がまるで、夫婦のように見えるので『夫婦滝』と呼ばれている滝です。「夫婦滝」の直ぐ上流には『おろちが滝』があります。遊歩道に設置された「見晴し台」から見る事が可能です。鉄製の見晴し台は足元が網状になって下が見えるので、かなりスリルがありますよ。この「見晴し台」からは、滝の側まで階段を降りなくても「おろちが滝」「水の踊り場」「夫婦滝」などが見晴せます。
写真:那須 マッキー
地図を見る鳥首川の流れの最後の滝が『一休の滝』川の水がここで一休みして、直ぐ下の『遊雲台』へと一気に流れ落ち、阿武隈川源流と合流し、一つの大きな『阿武隈川』となります。『一休の滝』の規模は落差約4m、幅約10mあり、滝の水が少な目の時には、鉄製の階段を下りれば間近で見る事が出来ます。
写真:那須 マッキー
地図を見る正面から手前に流れてくる川が、阿武隈川の源流です。右手から流れ落ちる鳥首川とは中央の『遊雲台』と名づけられた、合流地点で一緒になり、これより先は『阿武隈川』となります。周囲の岩肌は緑に輝く苔に覆われ、河の水のエメラルドブルーとマッチして、美しい自然の優しさを見せています。
今回の『西の郷遊歩道』散策はここまで、スタート地点からは約1.5km、時間にして約1時間の散策です。本来は3.2kmの遊歩道ですが、これより先はちょっとハードな行程になりますので、「一休の滝」までのご案内です。
福島県西郷村甲子高原の国道289号線沿いには『西の郷遊歩道』全長3.2kmと『新甲子遊歩道』全長2.2kmの2種類があります。今回ご紹介した『西の郷遊歩道』は駐車場なども整備されて、比較的気軽に自然の美しさを満喫する事ができます。このコースの一番の見どころは『雪割り橋』まるで橋が渓谷の中に浮いているように見えます。四季を通じて絶景の表情を楽しませてくれますが、秋の紅葉シーズンは特にお勧めです。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
那須 マッキー
生まれも育ちも那須高原、勿論住まいも那須高原のど真ん中、那須を中心に記事を書いています。日本有数のリゾート地の那須の魅力や、皆さんが良くご存じのスポットは当然のこと、ちょっとマニアックな秘境や滝まで、…
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/2/17更新)
- 広告 -