平安時代の妖怪ウォッチ?京の伝説「百鬼夜行」を再現した資料館

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平安時代の妖怪ウォッチ?京の伝説「百鬼夜行」を再現した資料館

平安時代の妖怪ウォッチ?京の伝説「百鬼夜行」を再現した資料館

更新日:2014/09/16 09:50

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家

小学生を中心に流行し、品薄になるほどの人気商品「妖怪ウォッチ」。今から1000年以上もの昔、平安時代にも妖怪が流行していました。京の都では、古くなって捨てられた道具や器などが妖怪となり、夜ふけにぞろぞろと行進する「百鬼夜行」(ひゃっきやこう)という伝説が。妖怪たちが深夜の街を歩いたという京都の一条通には、妖怪たちの模型を展示した「百鬼夜行資料館」があり、しかも無料で楽しむことができますよ。

異界への入り口!?「百鬼夜行資料館」

異界への入り口!?「百鬼夜行資料館」

写真:沢木 慎太郎

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闇が闇として残り、闇と迷信が支配した平安時代のころ。平安京の北側に位置する一条通は「人間が住む領域(平安京)」と、「人間にとって知らない領域」(平安京以外の世界)が接する境界線であり、この境界線にある一条通は「人間」と「人間以外のモノ」が出会う特別な場所でした。
妖怪の通り道にあるのが、ご覧の「百鬼夜行資料館」。たまらない妖気に包まれた謎のスポットです。写真の左側、「御手洗」と書かれた細いすき間が入り口。では、入ってみましょう。

妖怪好きにはたまらない!展示物もいろいろ

妖怪好きにはたまらない!展示物もいろいろ

写真:沢木 慎太郎

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「百鬼夜行資料館」は入場が無料。受付には誰の姿もありません。狭い館内には、ご覧のような奇怪な妖怪たちの姿が。たまらない恐怖!今にも動き出しそうな妖怪たち。実際に夜中なにったら動きまわるのかもしれません。
資料館には百鬼夜行絵巻の模写や妖怪に関する説明もあり、妖怪好きにはたまらない展示物がいろいろあるのでおもしろい!

恐怖の戦慄!恐ろしい妖怪たちの姿に立ちすくむ

恐怖の戦慄!恐ろしい妖怪たちの姿に立ちすくむ

写真:沢木 慎太郎

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こちらはガイコツ。かなりのリアリティがあって、とても怖いです。「百鬼夜行」は宇治拾遺物語や、今昔物語、大鏡などの物語にも登場。日本人にとって、いつの時代も妖怪はなじみ深いものなのかもしれません。

ちなみに、妖怪たちが歩いたという一条通では、堀川にかかる「一条戻橋」が有名。陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明(あべのせいめい)が住んでいた屋敷(現在の晴明神社)に近く、晴明は『式神』(しきがみ)と呼ばれる鬼神を一条戻橋の下に隠していたとされています。

どこかユーモラスで、ほのぼのとした妖怪たち

どこかユーモラスで、ほのぼのとした妖怪たち

写真:沢木 慎太郎

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「百鬼夜行」は古くなって捨てられた器物が妖怪になり、この妖怪たちが夜の一条通を行進するというもの。平安時代の貴族たちは、この妖怪たちに出会わないように、占い師の陰陽師に相談したり、魔除けのお守りを持ち歩いたりしていました。

資料館の妖怪たちは恐ろしい様相をしていますが、どこかユーモラスで、ほのぼのとした気がします。
長く使った道具には付喪神(つくもかみ)といって、神や霊魂が宿るとされ、そこには目に見えないものを神とあがめて信仰してきた日本人の優しさがあります。

妖怪による町おこし 妖怪ツアーなどのイベントも

妖怪による町おこし 妖怪ツアーなどのイベントも

写真:沢木 慎太郎

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「百鬼夜行資料館」がある場所は、一条通に面した大将軍商店街の一角。大将軍商店街では、一条通を“百鬼夜行の通り道”“妖怪ストリート”と名づけて、さまざまな妖怪イベントを企画し、妖怪による町おこしをしています。
妖怪をテーマにした雑貨やアクセサリー、同人誌、写真集、妖怪グッズを販売する「妖怪アートフリマ」や、妖怪研究家が案内する京都妖怪ツアーといったイベントもあります。[MEMO]にリンクを貼り付けておきましたので、ご興味のある方はのぞいてみて下さい。

【百鬼夜行資料館】
■開館時間:10:00〜17:00
■休館:年末年始
■入場料:無料

おわりに

鬼というのは、「姿が見えないもの」を意味する「隠(おん)」が訛って「おに」になり、これに中国で霊や魂を意味する「鬼(グイ)」をあてはめたのが起源とされています。
日本人は、目に見えないものを神とあがめて信仰してきた優しい民族。姿の見えない「鬼」たちが心地よく暮らせる世界は、人間にとっても住みやすい世界なのかもしれません。

百鬼夜行資料館の近くには、陰陽道の方位神である大将軍を祀る「大将軍八神社」や、平安時代に学者・政治家として活躍した菅原道真(すがわらのみちざね)を祀る「北野天満宮」、さらには陰陽師の安倍晴明を祀る晴明神社があるので、パワースポット巡りもおススメです。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/13 訪問

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