世界遺産の街「北のヴェネチア」アムステルダムの歩き方♪

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世界遺産の街「北のヴェネチア」アムステルダムの歩き方♪

世界遺産の街「北のヴェネチア」アムステルダムの歩き方♪

更新日:2014/09/19 16:52

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア

オランダの首都アムステルダムは、『アムステルダムのシンゲル運河内の17世紀の運河環状地区』として世界文化遺産に登録されている美しい都市です。緑多い街の中を5本の運河が縦横に巡り、水上交通が生活の中に溶け込んでいます。「北のヴェネチア」とも称され、国の面積当たりのミュージアム数世界一のミュージアムの宝庫でもあります。風光明媚でどっぷり芸術に浸れるアムステルダムの見どころをご紹介します♪

ダム建設によって生まれた町

ダム建設によって生まれた町

写真:吉川 なお

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アムステルダムは憲法上ではオランダの首都となっていますが、国会や中央官庁、王宮、各国の大使館など首都機能のほとんどは第3の都市、デン・ハーグにあります。

アムステルダムという市名は、13世紀にアイ湾に流れこむアムステル川の河口にダムが築かれたことに由来しています。ダムができ、川の両岸が結ばれたことによって人々が集まり町が誕生しました。15世紀には運河が張り巡らされ、17世紀になると東インド会社の隆盛とともに世界最大の貿易港として黄金時代を築きました。市中心部にあるダム広場(写真)はそのダムがあった場所で、そこを基点に街全体が放射状に広がっています。

運河から街を眺める

運河から街を眺める

写真:吉川 なお

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アムステルダムを知るには、まず運河から街を眺めるといいでしょう。ボートに乗ると、いかに運河や橋が多いかが分かります。アムステルダム中央駅前の乗船場から運航されている観光クルーズは約1時間かけて、17世紀の豪商たちの邸宅だった建物が並ぶヘーレン運河の「黄金のカーブ」など見どころを巡ります。観光スポットで自由に乗り降りできるカナル・バスは3ルートあり、14カ所の停留所で自由に乗り降りできます。
トラムと呼ばれる路面電車も便利です。市街地を網羅して走っているので、目的地に楽々たどり着けます。

市内には6つの広場があり、これらの広場を順に巡っていくとアムステルダムの主要観光スポットが制覇できます。
それでは、東京駅丸の内駅舎のモデルになったアムステルダム中央駅から街歩きを始めましょう♪

6つの広場を巡って観光スポット制覇!

6つの広場を巡って観光スポット制覇!

写真:吉川 なお

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アムステルダム中央駅前の「中央駅前広場」はメトロ、トラム、バス、運河クルーズなどの主要交通機関の発着地で、観光案内所もあります。

アムステルダム発祥のダムがあった「ダム広場」は、王宮や国王の戴冠式が行われる新教会、第二次世界大戦の戦没者慰霊塔、マダムタッソーろう人形館などに囲まれた華やかな広場です。そこから西のラートハウス通りの方に行くと、西教会の尖塔が見えてきます。第二次世界大戦時にナチスに迫害されたアンネ・フランクの一家が隠れ住んだ家がすぐそばにあり、回転式の本棚や日記を書いていた屋根裏部屋が保存されています。

画家レンブラントの像が建つ「レンブラント広場」周辺には、城壁の見張り塔で貨幣鋳造所として利用されていた「ムント塔」、花屋が軒を連ねる「シンゲルの花市」があります。エルミタージュ美術館の別館や17世紀から現役の「マヘレのはね橋」、レンブラントが絶頂期から困窮期に渡って19年間住み、不朽の大作『夜警』を描いた家も必見です。

「ライツェ広場」は劇場とナイトスポットが集まるエリアで、トラム路線の交差ポイントとなっています。

「ミュージアム広場(写真)」は国立博物館やファン・ゴッホ美術館、市立近代美術館、世界トップクラスの音響効果を誇るコンセルトヘボウなど、アムステルダムの代表的な文化施設に囲まれた広い芝生の広場です。広場の『I amsterdam』の立体ロゴは絶好のシャッターポイントです!

「ニューマルクト広場」は切妻屋根の家々と計量所だった重厚な建物に囲まれた広場で、近くにはアムステルダムならではの夜のスポット飾り窓地区があります。ここから中央駅前広場を目指すと一周です!

町を歩いていると、運河に沿って隙間なく建つ美しい切妻屋根の建物が目に入ります。当時は間口の広さに応じて税金が課されたため、どの家も横幅が狭く、上へ高く、奥行きを深く取った間取りになっています。窓も大きく、どれも異なったデザインでありながら、不思議と調和が取れた景観はユネスコも認めた美しさです。

ミュージアムの宝庫

ミュージアムの宝庫

写真:吉川 なお

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オランダはレンブラントやゴッホ、フェルメールやルーベンスなど著名な画家を輩出し育んだ国です。アムステルダムには、大小60館余りの美術館や博物館があり、国の面積当たりのミュージアム数が世界一のミュージアムの宝庫でもあります。その中から選りすぐりのお勧め美術館をご紹介しましょう。

オランダ絵画の殿堂「アムステルダム国立博物館(写真)」は「ライクス・ミュージアム」とも呼ばれ、1800年にハーグで開催されたギャラリーから始まり、1885年にヨーロッパ初の美術館専用として建てられた現在の建物に所蔵されました。2013年4月に10年に及ぶ大規模な改修工事を終えて再オープンし、世界初の「閉館日なし、365日開館」の美術館となって、世界中から観光客を集めています。

ここの目玉作品はレンブラントの『夜警』です。縦3メートル63センチ、横4メートル37センチの大作で、火縄銃手組合の市民自警団が出動する瞬間が描かれています。強い日光が斜め上から差し込んで影を作り、その陰影が絵全体をドラマチックにしています。夜の光景と思いがちですが、実は昼の情景。表面が茶色く変色したためにそう思われ続けています。
現存作品がわずか30数点しかないフェルメールの作品も必見です。《牛乳を注ぐ女》『手紙を読む青衣の女』『小路』『恋文』の4点があり、当時の女性たちの生活の様子が穏やかなタッチで描かれています。

「ファン・ゴッホ美術館」には、約200点の油彩と500点の素描、700通の書簡が所蔵され、これだけまとまった形でゴッホ作品が鑑賞できる美術館は他にありません。吹き抜けになっている広い館内には、初期のオランダ時代から生涯を閉じたフランス時代までの作品が年代順に展示されているので、色彩や色調の変遷が手に取るように分かります。生涯を絵に捧げた不遇の画家の魂と情熱が肌で感じられる美術館です。

ロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の別館もアムステル川沿いに建っています。常設展はなく、約半年ごとに作品が入れ替わる企画展のみで運営されていますが、普段はロシアの地にある貴重な作品がアムステルダムでも見られます。

日帰りで風車の街へ♪

日帰りで風車の街へ♪

写真:吉川 なお

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アムステルダムから日帰りで、同じく世界文化遺産の風車の街「キンデルダイク」にも行くことができます。電車とバスで約2時間、レク川とノールト川に挟まれたエリアに1740年頃に造られたオランダ最多の19基の風車が並んでいます。

オランダの国土は4分の1以上が海抜ゼロメートル以下、ほとんどが低湿地や干潟を干拓した土地のため、水を汲み上げたり排水を行う動力として、風車が重要な役目を担ってきました。かつて1万基近くあった治水用の風車は、蒸気機関の発明をきっかけに次第に姿を消し、さらに電動ポンプに取って代わられてその役目を終えました。現在は治水の歴史を物語るシンボルとして大切に保存されています。

毎年5月第2土曜日の「風車の日」と7月と8月の土曜日には、19基が一斉に回る姿が見られます。また4月から10月の期間はボートツアーが催行され、水上から壮麗な風景を楽しむことができます。内部を見学できる風車では、排水の仕組みや風車を守ってきた人々の暮らしぶりも見ることができます。

観光しやすいコンパクトな街

アムステルダムの街はとてもコンパクト。海外旅行初心者でも簡単に街歩きができます。あなたも地図片手にアムステルダムの魅力に浸る旅に出かけてみませんか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/03/16−2013/03/24 訪問

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