インスブルックは、2000m級、3000m級のアルプスの山々に囲まれた街。イン川を挟んで街が構成され、街中どこからでも間近にノルトケッテ連峰を見ることができます。
澄んだ青空の広がる秋晴れの日は、街中を流れるイン川の川岸から、一際美しい山並みとパステルカラーの可愛らしい建物のコントラストが、観光客の目を楽しませてくれます。
ノルトケッテ連峰の中央に位置するハーフェレカー・シュピッツェ(標高2334m)。その山頂には、市街からバスやケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで簡単に行けます。服装も防寒着や歩きやすく滑りにくい靴があれば大丈夫。もちろん体力のある人は、麓から本格的にトレッキングすることも可能です。
但し、ロープウェイを使う場合はシーズンオフや雪の多いときなど、運休になる場合があるので注意が必要。事前に観光案内所やホテルで運行状況を確かめた方がいいでしょう。
ロープウェイ駅の終点ハーフェレカー(hafelekar)では、ゆっくり山を15分ほど登ると、十字架が目印の山頂に辿り着きます。その途中でも素晴らしい景色は十分に堪能できますが、頂上からの眺めは360度の大パノラマ!
南は、スイス方面から続く雄大なアルプス山脈の山々が連なり、眼下にはインスブルックの市街地全域が広がっています。ドイツ国境方面に接している北は、荒々しく尖った岩山が恐ろしい姿で差し迫ってくるようです。ここは眼下に広がる景色の迫力が違います。
ハーフェレカー山頂からの雄大な眺望を堪能したあとは、レストランでお食事やお茶はいかがでしょうか。ハフェレカーより一つ下のロープウェイ駅ゼーグルーベ(Seegrube/標高1905m)のレストランでは、遠くイタリアへと続く南チロルの山々を眺めながら、ゆっくり屋外のテーブルで飲み物や地元料理を楽しむことができます。よく晴れた日なら、イタリア国境のブレンナー峠やヴィップタール渓谷、シュトゥバイタール渓谷も見渡せます。
夕方、山頂から下りてきた頃には、冷たい空気に包まれて昼間とは違った壮麗なノルトケッテ連峰を見ることができるでしょう。麓から見上げた山々は、夕暮れの日差しの中で、神秘的なほど幻想的な美しさを放っています。
とくに冬というにはまだ早く、秋というにはもう遅い。そんな時期のインスブルックの山々は、華やかなクリスマス・シーズンが訪れるのをじっと待っているかのように、静かでノスタルジックです。
高く険しい峰々の続くオーストリア・アルプスの中で、どこか山に登ってみたいけれど、あまり時間もないし、体力も心配という人にお勧めなのが、インスブルック市街から簡単に登れるノルトケッテ連峰です。
市街地からバスやケーブルカー、ロープウェイを乗り継げば、あっという間にハーフェレカー山頂に辿り着きます。半日あれば山頂まで行って戻れるので、観光ついでにちょっと足を延ばすだけで、山のさわやかな空気と雄大なアルプスの風景を堪能することができます。
また、途中のフンガーブルクバーンの駅から森に15分ほど歩いたところにはアルペン動物園もあります。時間に余裕のある方は、そこで珍しいアルプス山脈に生息する動物を間近に見るのもいいでしょう。
ハーフェレーカーに登るケーブルカーやロープウェイは、インスブルックカードが有効。インスブルックカードには24時間券、48時間券、72時間券があり、利用すれば市内のバス、市電の料金や、主要な観光スポットの入場料がフリーになります。インスブルックカードは、旧市街の観光案内所や主要ホテルで購入可能です。
インスブルックカードの料金(2014年)
24時間券 33€
48時間券 41€
72時間券 47€
※6歳から15歳までの子供は料金の50%ディスカウント
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