ご利益と癒し!いわき湯本温泉のパワースポット「温泉通り」

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ご利益と癒し!いわき湯本温泉のパワースポット「温泉通り」

ご利益と癒し!いわき湯本温泉のパワースポット「温泉通り」

更新日:2014/12/03 10:22

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 武蔵国ナビゲーター、歴史探索ブロガー

福島県いわき市には、古くから名湯として栄えた「いわき湯本温泉」があり、その中心に「温泉通り」があります。わずか200mほどの短い通りに、神社・仏閣、公衆浴場に温泉宿、そしてスイーツがあり、これらすべてが温泉に関わっているのです。
今回は、地底から湧き上がるご利益と、まったりとした癒しが受けられる贅沢この上ないダブルパワーのパワースポット「温泉通り」をご紹介いたします。

パワースポットその1−いわき湯本温泉の「神」

パワースポットその1−いわき湯本温泉の「神」

写真:Naoyuki 金井

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「温泉神社」は、正式記録としては延喜式内全国温泉神社の7社の内の1社とあるので、少なくとも創建一千年以上の名刹です。

元々、神社の御神体は湯本町の西方約4km先にある「湯の岳」(別称・佐波古峰)で、この神社も湯の岳の中腹にありました。社殿によれば平安時代の名僧・徳一が観音堂を建立し、「戎(悪を止め善を行う)・定(心を乱さない)・慧(真実を見極める)」の三箱を納め、湯の岳を三箱(さはこ)の山、麓の温泉を三箱の湯と名づけたのです。
その後、室町時代には、麓にある湯本の観音山に移り、江戸時代になって観音山向かいの現在地に移されたのです。

御祭神は、大巳貴命、少彦名命、事代主命の三柱ですが、本殿の後ろの小高い裏山には、温泉神社の御神体・湯の岳から運ばれた神を宿す8つの「神の磐座」(大石)が祀られています。
三箱の山からのパワーに満ち溢れた温泉神社で、一風変った「温泉医薬」「救病済生」「寿命健康と拓土開発」「資源増産の福禄」という珍しいご利益が授与されるパワースポットで三箱のパワーを感じてください。

パワースポットその2−いわき湯本温泉の「湯」

パワースポットその2−いわき湯本温泉の「湯」

写真:Naoyuki 金井

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温泉通りの中ほどにあるのが「さはこの湯」です。
この湯は、いわゆる共同浴場で、温泉街で言うところの外湯です。この地が三箱と名付けられた後年、漢字は三箱が三函に変りましたが、読み方はそのまま「さはこ」です。

江戸末期の建物様式を再現した純和風の建物で、「さはこの門」や「火の見櫓」を配した、いわき湯本温泉のシンボルとして作られた浴場です。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺などの効能があります。
また、なんと言っても三函の湯は、道後温泉、有馬温泉と並んで日本三古泉と呼ばれている歴史ある温泉です。

現在、この「さはこの湯」は財団法人いわき市公園緑地観光公社が運営しており、この他に湯本温泉財産区が管理する、あまり観光客は訪れない「上の湯」と、新たなスポットとしての「みゆきの湯」があります。
いずれもリーズナブルな価格ですので、歴史ある名湯「三箱の湯」をゆっくり堪能して癒されてみてはいかがでしょうか。

パワースポットその3−いわき湯本温泉の「仏」

パワースポットその3−いわき湯本温泉の「仏」

写真:Naoyuki 金井

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さはこの湯の斜向いにあるのが「温泉山惣善寺」です。
開山は1522年で温泉神社ほどではないにしても、温泉山というくらいですから、湯本と深い関係のある寺院です。それは、室町時代に湯の岳の麓の観音山に移った観音堂を守ってきたのが、ここ惣善寺だからなのです。
残念なことに観音堂は戊辰の役で焼失しましたが、本尊の観世音菩薩像は辛うじて難をのがれたのですが一難去ってまた一難。そのまま観音像は盗難にあい、現在も行方不明なのです。

このような由緒ある観音山の山裾には、大正4年、当時の妻ひろと離婚後、北国での生活により痔を病み、ここ湯本温泉に芸姑置屋の「明村まち」と置屋「柏屋」で幼子2人と保養・居住していた野口雨情がおりました。
わずか3年の居住でしたが、長女を亡くした後ということから、雨情所縁のこの地に観音像と「七つの子」詩碑を建立し、当時の雨情の気持ちを偲んだのです。

雨情の見た「さはこ」の風景をご覧になって、雨情童謡のロマンを偲んではいかがでしょうか。
なお、近くに「野口雨情記念童謡館」がありますので、併せて御覧になることをお勧めします。

パワースポットその4−いわき湯本温泉の「食」

パワースポットその4−いわき湯本温泉の「食」

写真:Naoyuki 金井

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さはこの湯の更に斜向いにあるのが「白石菓子店」です。
創業40数年の老舗の和菓子屋で、特にバラエティに富んだ品揃えが人気です。勿論、湯本温泉という地の利を生かした温泉饅頭が基本ですが、温泉だけに頼らないオリジナリティがあります。

一番の人気は「みそまんじゅう」で、白あんと味噌の絶妙なマッチングながら、意外とアッサリとした味で、つい手が出てしまいます。
お店のモットーは、「手抜きをせず、毎日作ること」で、当たり前のことを大切にし、一つ一つを丁寧に作っていくことが、長く人気を保つ秘訣のようです。

そのほかにも、かりんとう饅頭やイチゴ大福、チョコレート大福、プリン大福、コーヒー大福をはじめ、ユニークな菓子が豊富に揃っています。
散策の途中で立ち寄って、グルメのパワースポットとも言える、温泉パワーとやさしい味のスイーツを堪能されてはいかがでしょうか。

パワースポットその5−いわき湯本温泉の「宿」

パワースポットその5−いわき湯本温泉の「宿」

写真:Naoyuki 金井

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最後は和菓子工房しら石の少し先にある「松柏館」です。
昭和のレトロさを感じながら、清潔で立派なつくりの建物が印象的です。
松柏館の歴史は江戸時代に遡ります。
当時は、大名の泊まる本陣であった名家で、1746年にはその存在が確認されています。
幕末から明治にかけて旅籠となり、戦時下の学童疎開先を経て、昔ながらの湯治場から温泉郷旅館に変化しながらも、本陣としての格式と伝統、旅籠としてのくつろぎを守り続けています。

さはこの湯と違い、こちらは典型的な温泉宿(内湯)で、純和風風呂の泉質は約60度の硫黄泉で源泉掛け流し、婦人病、神経痛、皮膚病などに効能があります。
湯加減の調節に一滴の水も使っておらず、源泉の効能そのままを届けることが贅沢と考えているからなのです。

松柏館には、流行の施設やサービスはありませんが、何も考えずに、ゆったりできるひと時を提供しています。
華美ではない程々の空間で、心と体をいやす「くつろぎ」と、歴史に磨かれた宿としての「懐かしさ」に浸ってみてはいかがですか。

最後に。。。

震災から3年以上経過して、いわき湯本は結構元気です。
最も外側からではわからないご苦労も多々あるのでしょう。しかし、古きよき温泉街はいまだ健在です。
炭鉱からフラガールへと受け継がれたいわき市の産業・文化の根底には常に温泉があったのです。
悠久の歴史の三函の神と湯で、ご利益と癒しをたくさん受けられてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/07−2013/09/08 訪問

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