写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る摂政関白の藤原氏によって鎌倉時代に造営された東福寺は、京都最大の大伽藍と言われています。京都を代表する紅葉の名所としても有名で、渓谷「洗玉澗」を埋め尽くす赤い雲海のような紅葉は圧巻!
特に通天橋から眺める渓谷「洗玉澗」の紅葉は京都ならではの景色としてよくポスターなどにも採用されています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る紅葉の見ごろの11月中旬から12月上旬は、朝から晩まで大混雑。正直、穴場な時間はなく、通天橋に行くまでの臥雲橋でさえ、前に進めません。入場料を払い通天橋にたどり着いたとしても、橋の先端に行くのは至難の業で、かなりの労力を必要とします。
そんなとき、「少しゆっくり紅葉を眺めながら休憩できるところはないかな?」と思いますよね?そんな方におススメするのが境外塔頭「光明院」です。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る「光明院」は、1391年に創建された東福寺の境外塔頭です。塔頭とは、寺院の周辺に設けられた小寺院のことで、子院とも呼ばれています。
東福寺の本堂から三門を通り、勅使門を出てすぐのところにあります。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る「虹の苔寺」という美しい通称を持ち、苔が美しい深緑はもちろん、紅葉時にはいつも静かな禅寺も彩りを加えます。
観光寺院ではないため、庭園を静かに楽しみたい人向けの場所。
受付に人はいませんが、志納500円以上を入れて中に入りましょう。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る目の前に広がる枯山水庭園は、東福寺方丈庭園、龍吟庵と同じく、昭和の作庭家、重森三玲の作品。「波心庭」と呼ばれる庭園は、「光明」をテーマに、大海原を表す白砂と巨石が光のごとく林立する庭になっています。
背後のサツキやツツジの大刈込みで雲紋を表現し、高台の雲上には茶亭「羅月庵」があります。紅葉の時期にはここの茶亭でお抹茶や京番茶とおはぎ、饅頭などをいただくことができます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る「羅月庵」は、「雲ハ嶺上ニ生ズルコトナク、月ハ波心ニ落ツルコト有り」という禅語による作り。室内にある窓、壁、障子に描かれた丸い円は、月を表し、「波心庭」から「羅月庵」を眺めると、東の空に月が昇る様子を楽しむことができるそうです。
さらに、吉野窓越しに紅葉を眺めてみると、また違った紅葉を楽しむことも。京都は源光庵の丸い「悟りの窓」や四角い「迷いの窓」など、窓越し、障子越しの紅葉を楽しめる寺院がたくさんあります。
「光明院」で、自分だけのオリジナルフレームを作ってみては?
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る紅葉とは関係ありませんが、「光明院」から「東福寺」に戻るときに見られるちょっと変わった国の重要文化財を一つご紹介。
勅使門横にある「東司(とうす)」は、かつて禅僧のトイレだった場所。単なるトイレではありませんよ!日本最古の室町時代前期の遺構で国重要文化財に指定されている由緒あるトイレなんです。中には入れませんが、窓から覗くことができるので、ちょっと覗き見してはいかがでしょうか。
当時の様子を描いた絵がかけられているので、想像してみては(笑)。
【東福寺】
住所:京都府東山区本町15丁目778
アクセス:JR奈良線、京阪電車、東福寺駅より徒歩10分
紅葉時期の拝観時間:8:30〜16:00(11月〜12月初旬)
通天橋・開山堂の拝観料:400円(再入場不可)
臥雲橋は無料
光明院の拝観料:無料(志納500円以上)
※2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/19更新)
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