写真:吉川 なお
地図を見るタイ北部最大の都市チェンマイからバスで約3時間で最北の県都チェンライに到着、そこから更にバスで約2時間行ったところに、3カ国が国境を接するゴールデントライアングルがあります。かつてはアヘンの栽培地として軍事衝突や利権争いが頻発し、観光客が容易に入り込めない地域でしたが、1996年に麻薬王のクン・サがミャンマー政府に投降、2002年にケシ栽培禁止令が出されると徐々に治安が回復し、観光スポットとなって一般開放されています。このエリアからラオスやミャンマーへの一時入国も可能で、首長族などの少数民族の村を訪れたり、メコン川クルーズなどを楽しむことができます。
ゴールデントライアングルのメコン川の合流地点近くには、土産物屋がびっしり並び、黄金色をした大きな仏像が鎮座しています。町の見どころは2カ所。その1つ「オピウム博物館」では、実際に使用していたアヘン吸引の器具や製造器具など実物が数多く展示されていて、アヘンに牛耳られていた当時の様子を知ることができます。
そしてもうひとつの見どころは、博物館の右側の階段を上ったところにある展望台!丘の上から3カ国が接する様子が眺められます。
写真:吉川 なお
地図を見るラオスとミャンマーへのショートトリップは、ゴールデントライアングルの町から出発です。ラオスとの国境ゲートがあるのは、町から車で約15分のところにあるチェンコーンという小さな町。ここからメコン川の中洲にあるラオス領の島「ドンサオ島」へ行くことができます。ラオスは5カ国と国境を接し、現在、タイ又はベトナムからの入国に限られています。日本人はパスポートの残存有効期限が6カ月以上あり、滞在日数が15日以内の場合はビザなしで滞在できます。
サイ・クラーン通り沿いの町外れの船着場がタイの出入国チェックポイントで、簡易小屋のようなイミグレーションオフィスで出国手続きをしたあと、小型のジェットボートに乗り、わずか10分で到着します。ボートを降りた坂の上にある金色のドームがラオスのイミグレーションオフィスです。そこでパスポートチェックを受けましょう。そこで入国税を支払うとスタンプが押されます。支払いはタイバーツでできます。
ドンサオ島ではカジノが楽しめます。イミグレーション前から出る送迎バスに乗り、約5分でホテルが併設する立派なカジノに到着します。バカラやスロットマシンなど何でも揃っていて、ルーレットは最低掛け金が100バーツで10バーツずつかけられる初心者用もあるので、雰囲気のみ楽しむこともできます。帰りの送迎は入り口にあるインフォメーションカウンターで申し込みを。無料で桟橋まで送ってもらえます。
写真:吉川 なお
地図を見るミャンマーとの国境ゲートがあるのは、チェンコーンから車で約2時間のところにあるタイ最北端の町メーサイ。ここからミャンマーのタチレクへは徒歩で国境を通過します。国境ゲート付近は両国の人々や物資が行き交い、露店もたくさん出ていて活気に満ちています。
ミャンマーに入国するには、通常ビザが必要ですが、タチレクからの陸路入国は滞在可能日数14日間、国境から5キロ以内の範囲のみという条件付きでビザなしで入国できます。パスポートの残存有効期限が入国時6カ月以上必要です。
タイのイミグレーションで出国し、サーイ川にかかる小さな橋を渡るとそこはもうミャンマー!今までの左側通行から右側通行に変わり、時差も30分あります。水色のミャンマーゲートをくぐり、右手にあるイミグレーションの小屋で係官の前に座り面談。滞在日数などの確認のあと、入国税をタイバーツで払うとその場でパソコンで写真を撮られます。パスポートと引き換えに、この顔写真が印刷された入国許可証となるエントリーパーミットが渡されます。出国時はそれをパスポートと引き換えるので、くれぐれもなくされませんように!
写真:吉川 なお
地図を見るゲートを出ると、客引きのソンテウが2時間くらいの観光コースを案内してくれます。シュエダゴン・パゴダと「Township Dhammayon Tachilek」という寺院と首長族の村を巡るコースがほとんどで、タイバーツで支払い可能です。高台にあるシュエダゴン・パゴダは金色に輝いてとても美しく行く価値ありです。周りを囲むのは曜日ごとの神様。自分の生まれた曜日の神様にお祈りすると良いことがあるそうなので、あらかじめ自分が生まれた曜日を調べておくといいかも。帰路、地元のローカル市場にも立ち寄れます。ミャンマーのショートトリップ、意外と楽しいです♪
写真:吉川 なお
地図を見るタチレクには、アカ族や首長族という少数山岳民族の人たちに出会える場所があります。レジーナホテルの敷地内でお土産物屋を営んでいて、気軽に写真撮影にも応じてくれます。昔、虎に首を噛まれて命を落とした人がいたため、それを防ぐために首輪をつけ始めたそうで、首が伸びているように見えますが、実際には肩が下がっているそうです。
1日で3カ国訪問。少々忙しい行程になりますが、このルートなら1日でタイを拠点にラオスとミャンマーにショートトリップも可能です。
しかし、あくまでも観光が目的の場合に限ります!同日に出入国を多々繰り返すとイミグレで尋問されるケースもあるようなので、その際は観光目的であることを証明する航空券やホテルバウチャー、旅程表などを提示できるようにご用意ください。
メーサイのイミグレーションのオープン時間にもご注意!平日は6:00-18:00、土日は6:00-21:00と記載がありましたが、変更がないかあらかじめ確認なさってください。ビザ情報も流動するので、事前に大使館や関連機関で最新情報を確認してくださいね。
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(2023/11/30更新)
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