ここは日本?ハワイにも平等院鳳凰堂があった!

ここは日本?ハワイにも平等院鳳凰堂があった!

更新日:2018/06/12 14:28

オアフ島には毎年たくさんの日本人が観光客として訪れますが、ほとんどの人が立ち寄らない観光スポットが実はこの平等院テンプルです。
ハワイにまで来て、日本の寺など見たくないなどど侮るなかれ。どことなく微妙にハワイ風になっているのがまた面白いのです。
今回は、宇治と見紛うばかりのこの平等院の魅力をお伝えします。

バレー・オブ・ザ・テンプルズ・メモリアルパーク

バレー・オブ・ザ・テンプルズ・メモリアルパーク
地図を見る

ワイキキから車で40分、カネオヘという町にあるバレー・オブ・ザ・テンプルズ・メモリアルパーク(Valley of the Temples Memorial Park)という公園墓地の最も奥に平等院テンプルがあります。
この入り口のゲートを抜けると、両側には椰子の木の並木道に沿って広大な墓地が広がります。この墓地は、宗教を問わず受け入れているので、キリスト教式の十字架が掲げられているお墓や、ハカガーデンと名付けられた入植者たちの日本式の墓もあり、その昔、遠く海を渡ったご先祖様に思わず手を合わせたくなります。

そのハカガーデンのすぐそばに平等院は建っています。入場料の大人一人3ドルを払い、赤い橋を渡るといよいよ本堂が見えてきます。

ハワイの平等院鳳凰堂

ハワイの平等院鳳凰堂
地図を見る

この平等院は、1968年にハワイへの日本人移民100周年を記念して建立されたそうで、施設であり特定の宗教には属しないという変わった性質を持っています。
宇治のものと比べると3分の1ほどの大きさで、目にも鮮やかな朱色の外観が特徴です。背景にコオラウ山脈がそびえているのもまた神秘さを増しています。

ここは、映画「パール・ハーバー」を始め数々のTV番組や映画・ドラマのロケ地としても有名な場所です。
ちなみに、ハワイの地元民や日系移民の方が結婚式を挙げられることもあるそうです。

池には鯉とブラックスワン

池には鯉とブラックスワン
地図を見る

平等院の周囲には、有名な京都の造園師である佐野藤右衛門が設計したという日本庭園と大きな池があり、たくさんの錦鯉が優雅に泳いでいます。その上をスーッとブラックスワンが横切っていく光景はなんとも不思議です。日本庭園には竹林もあり、その間を孔雀が羽を広げながら闊歩しています。
日本的でありながら、あちらこちらにハワイ風なところを見つけられるのもまた楽しいひとときです。

池の横には鐘つき堂とその中に大きな梵鐘があり、この鐘をつくカップルは幸せになれるという言い伝えから、観光客が列をなして鳴らしています。
その為、寺院内には常にボーンと低い鐘の音が響き渡り、厳かな気持ちにさせてくれます。

平等院の内部

平等院の内部
地図を見る

内部は土足厳禁で、入り口で靴を脱ぎます。階段を上がると、9フィート(約3メートル)という金箔で覆われた大きな阿弥陀如来像が鎮座しており、その威厳ある姿に圧倒されます。天上の装飾も見事なので、見逃さないようにしましょう。
線香の香り漂う堂内で、御前に座って静かに瞑想すれば、ここがハワイであることを完全に忘れてしまいます。

おわりに

この平等院テンプルは、ハワイに多くの日本人が入植し、様々な人生を送り、そして現代に至るまで日本文化がこの地にはっきりと根付いていることを感じさせてくれる特別な空間です。ショッピングにビーチ遊びだけじゃない、いつもと違ったハワイを体感してみてはいかがでしょうか。カイルアの町からも近いので、ついでにちょっと寄り道してみるのもいいかもしれません。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/30 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -