写真:橘 凛
地図を見るチューリヒ中央駅から、メインストリートであるバーンホフ通りを20分ほどゆっくり歩くと、つきあたりにあるのがチューリヒ湖です。チューリヒの主要な観光スポットは、この駅と湖の間にほとんど集中していると言っても過言ではありません。
スイスはアルプスに囲まれているため、山岳の国という印象をもたれがちですが、その合間には宝石のように美しい湖が点在しています。チューリヒ湖もそれを代表するひとつ。スイスの他の湖とも同じように、白鳥の群れが集い、ロマンチックな雰囲気が漂います。
一番のおすすめは、朝早くの時間帯。朝靄が漂うなか、少しずつ空と山々そして湖の色合いが濃く明るくなっていく様は必見です。都会にいるとは思えないほどの清らかな空気に、心身がゆるやかに解けていくような心地よさを感じられることでしょう。
湖畔を散歩するだけでも気持ちが良いですが、遊覧船も年間通して運航しています。
写真:橘 凛
地図を見るKunsthausとは、ドイツ語で美術館という意味です。1787年、チューリヒ周辺の芸術家の集まりから始まったこの美術館は、今や2万人を超える会員によるヨーロッパ最大の芸術協会のひとつとしての地位を確立しています。
フロアごとに印象派絵画、現代アートなどがコレクションされており、あらゆる絵画趣味の方が満足できるラインナップで揃えられています。モネやシャガールの大作が堂々と並ぶ館内は、チューリヒ市民の富と教養の高さを実感できるはず。
また、特筆すべきなのは現代アートの豊富な点。明るい陽光差し込む広々とした空間には、スイス出身のアルベルト・ジャコメッティやパウル・クレーの作品がバランス良く並びます。ジャコメッティはスイスを代表する芸術家で、100スイスフラン紙幣には彼の肖像が描かれています。
火・金・土・日曜は午前10時から夜8時まで、水・木曜日は午前10時から午後6時までという変則時間で開館しているので、スケジュールに合わせて訪れることができます。午前中であれば来場客も少なく、お気に入りの作品を見つけてゆっくり楽しめることでしょう。月曜日は定休です。
写真:橘 凛
地図を見る美術館からの道すがら、のんびりと散策しながら訪れることができるのが、小高い丘の上にキャンパスが点在しているスイス連邦工科大学チューリヒ校・略してETH Zurichです。
1855年創立のこの大学は、アインシュタインやレントゲンはじめ21名ものノーベル賞受賞者を輩出した実績がある、スイスを代表する工科大学です。
カフェテリアでは、学生達に混じってランチや軽食を取ることも。学生向けのボリュームがある比較的良心的な値段設定です。屋外テラス席からはチューリヒ市街を一望、気分もリフレッシュできます。
その後、市内を横切る川の橋を通り、旧市街へ。
市内でも特に目立つのは、二つの塔を持つグロスミュンスターと、とんがりのっぽの時計塔のフラウミュンスター。これらの教会にはぜひ足を運びましょう。
グロスミュンスター教会には先ほど美術館で鑑賞したジャコメッティ作の、フラウミュンスター教会にはシャガール作の美しいステンドグラスがあり、しばし息を呑む美しさです。特にシャガールのステンドグラスは、彼独特のタッチで生き生きと描かれており、夢見るような雰囲気をたっぷり感じることができます。
教会内は残念ながら写真禁止ですが、ショップでポスターや絵葉書を購入することができます。
写真:橘 凛
地図を見るチューリヒ市内にいくつかある”Sprungli”(シュプリングリ)という洋菓子専門店。1836年創業、チューリヒ発のこのお店では、クオリティの高いケーキ・チョコレート・マカロン・パンなどを楽しめます。
こちらのマカロンは別名”Luxemburgerli”と呼ばれ、これはマカロン発売当時、ルクセンブルグからの菓子職人によって発明されたことに由来します。高さがある小ぶりなサイズで、口に入れた瞬間にふわっと溶ける軽い味わいに病みつきになります。黄金色に輝くシャンパン味はぜひお試しあれ。
美しい色とりどりのケーキは、日本のケーキさながらの繊細な見た目。バーンホフ通りの店舗の一店にはカフェスペースも併設されているので、ショッピングの合間に訪れることも。中央駅構内の店舗はお土産を買い忘れた時に助かります。
チューリヒ街歩き、いかがでしたでしょうか?
たとえ1日でも、豊かな時間が過ごせることが実感いただけたかと思います。
旧市街の石畳、鳴り響く教会の鐘、白鳥が戯れる湖畔・・・
求めていたヨーロッパの風景がここにある、そう実感できるチューリヒ。
ぜひ一度足を運ばれてみてください。
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(2024/4/20更新)
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