抜群の透明度!関西随一の清流を巡る 〜古座川(和歌山県古座川町)

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抜群の透明度!関西随一の清流を巡る 〜古座川(和歌山県古座川町)

抜群の透明度!関西随一の清流を巡る 〜古座川(和歌山県古座川町)

更新日:2014/10/31 12:40

津田 泰輔のプロフィール写真 津田 泰輔

和歌山県のもっとも南をながれる古座川はまさに清流と呼ぶにふさわしい、美しくもやさしい流れをもっている。
古座川流域には古い集落が点在し、また手付かずの森や山などの自然が残っており、古座川自体が日本の秘境百選にも選ばれる程、貴重な場所なのである。
今回は古座川の下流から源流部までを遡り、美しい景観の数々を紹介していきたいと思う。

岩が浸食されてできた奇岩「虫喰岩」

岩が浸食されてできた奇岩「虫喰岩」

写真:津田 泰輔

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まず訪れたのが、奇岩「虫喰岩」。
巨大な岩が虫に食われたようにブツブツと穴が開いているちょっと気持ち悪い岩。
なにか亡霊が叫んでいるようにも見えて怖いのだが、これは風雨が長い年月をかけて浸食されてできたもの。
和歌山県南部は雨が多く、台風も頻繁に通過する場所。そんな厳しい自然環境がこういう奇岩を作り出したのかもしれない。
虫喰岩へは古座川町役場から県道227号線を東に少し入ったところにある。
小さな道の駅を併設しているので、少し休憩していくのも良いかもしれない。

無数の甌穴が見られる「滝の拝」

無数の甌穴が見られる「滝の拝」

写真:津田 泰輔

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今度は少し支流を進む必要があるが、「滝の拝」という場所を紹介したい。
古座川中流部の明神橋から県道43号線を北へ進み、支流小川沿いを上流へ向かって11kmほど進むと滝の拝と呼ばれる場所に到着する。
200mにおよぶ岩床を削り取ったように川が流れており、その中央部に落ち込むように滝の拝という滝が落ちている。
特徴的な白い岩の表面には甌穴(おうけつ)と呼ばれる無数の岩穴があいている。
甌穴とは川底のくぼみに溜まった小石が水流によって削られて円形の穴のことで、ここまでたくさんの甌穴が見られる場所は珍しい。
また川底には夏になるとたくさんの鮎がやって来るので、釣り客で賑わう場所でもある。水の透明度が高いので、上から覗き込んでも魚影を確認することができるだろう。

まるで四万十川!?「潜水橋」

まるで四万十川!?「潜水橋」

写真:津田 泰輔

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滝の拝から古座川本流へと戻りしばらく上流へ進むと、川にかかる明神の潜水橋が見えてくる。のどかな風景に溶け込む橋の姿は、四万十川の沈下橋と見紛うかのよう。
見たことないけど何となく懐かしい景色だ。
潜水橋とは通常の水量の時は橋として渡れるが、増水時は水の中に沈んでしまう。
あえて沈むことで、流木や土砂によって橋が流されないようになっている。
橋の下では鮎釣りの人だろうか、長い釣竿を持って川に入っている人が見える。古座川横の道路を通っていると、こういう釣り人をたくさん見かけることができる。
なんとも日本の原風景みたいで、いつまでもこの風景を残していきたいものだ。

明神の潜水橋はちょうど明神郵便局の前にかかっている。写真は少し下流の道路からの写真だが、展望台も何も無いので道路を走る車には注意して欲しい。

圧巻の岩壁「一枚岩」

圧巻の岩壁「一枚岩」

写真:津田 泰輔

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さらに上流に車を走らせると見えてくるのがこの一枚岩。
幅800m、高さは150mにも達する一枚の巨岩だ。
ちょうど道の駅が併設されていて、駐車場からは河原にも降りることができる。
河原から見上げる一枚岩は圧巻の一言で、自然のパワーを感じる場所になっている。
またその横を流れる古座川の水も驚くほど透き通っており、川底の石の一つ一つがはっきりと見えるほど。河原は川遊びにも最適で、時にはカヌーで川下りを楽しむ人も見ることができるだろう。
道の駅の中には飲食できる場所があり「うずみ膳」「茶がゆ膳」など地元の郷土料理も楽しむことができる。古座川町にはあまり飲食できるスポットが少ないので、ここで昼食を取るのも良いかもしれない。

古座川源流を求めて

古座川源流を求めて

写真:津田 泰輔

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古座川の清流は標高1121mの大塔山を源流として流れている。源流部までいくには少々狭い道路を20kmほど走り続けなければならないが、下流とはまた違った神秘的な美しい川が見られるので、少し紹介したい。

古座川源流部へは大塔山への登山口から行くことができる。県道229号線をひたすら北上し、大塔橋のある場所から川へと降りる道がある。
そこからは道があるのか無いのか分からないぐらいの登山道。川を何度も渡る必要があるので、濡れても良い靴か長靴が必要になる。またかなりの山奥で最低限の登山とルートの知識が必要になるので、ここを訪れる際は充分な知識と情報を得てから訪れて欲しい。

源流部まで来ると水質は恐ろしいほど透き通っており、特に登山口から30分ほど歩いた先にある写真のハリオの滝の滝つぼの色はまさに幻想的。
岩壁が赤いのはここにしか自生しない苔の色だそうだ。

他にも近くには三方を崖に囲まれた洞窟状の植魚の滝もあり、こちらも息を飲む美しさ。
ここは難易度の高い場所ではあるが、是非一度訪れてみて欲しい。

日本の原風景がここにある

美しい山、美しい川、美しい空、美しい集落。古座川は日本の原風景と言うべきものをすべて兼ね備えた場所である。
ここに来ると時の流れはゆるやかに、心も穏やかにさせてくれる。
カヌー、キャンプ、山歩きなど、遊びきれないほどの自然が待っている。
都会の喧騒に疲れたら、またここに来たい。いや、帰りたい場所、そう思わせてくれるのがこの古座川なのである。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/14 訪問

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