写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る黄色い葉っぱといえばイチョウ。一般的にはそんなイメージですが、彦根城は黄葉も魅力的。
彦根駅側からお城へ向かういろは松の周辺は特に黄色の葉が美しいエリアで、佐和口多聞櫓の手前にひっそりと佇む十五代藩主・井伊直弼の歌碑周辺は絵になります。
うっかりしていると通り過ぎてしまうので、見逃さないように注意してください。
行書体で少し読みづらいですが、歌碑には「あふみの海 磯うつ波の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな」と刻んであります。「あふみの海」とは近江の海、つまり琵琶湖のことで、琵琶湖の礒で砕ける波と国政に心を砕く自分とを重ねあわせた歌です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るいろは松から天守へ向かう道中は少し長いのですが、秋空と紅葉に映える番傘などで演出してあり、散歩道として楽しめるように工夫されています。
カメラ初心者の場合、主役になるアイテムがあると構図を決めやすいので嬉しいですね。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る長い階段を上りつめると、いよいよ国宝・彦根城の登場。お城のある彦根山は金亀山(こんきやま)の異名があるため、お城も金亀城(こんきじょう)という別名を持っています。
江戸時代に築城された天守ですが古びた様子はなく、紅葉の組み合わせは間違いない美しさ。
休憩がてら、ゆっくり時間をかけてその姿を愛でたいものです。
なお、天守に上ることもできますが内部の階段はかなり急です。
年配の方や子連れの場合は、体調や身体能力と相談して無理のないようにしましょう。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るもし天守に上るのを諦めることになっても、がっかりする必要はありません。
天守のすぐ近くに、彦根の街と琵琶湖を一望できる展望台のような場所があります。
晴れているときはくっきり遠くまで見渡せ、空の青と琵琶湖の青が圧巻。
紅葉の背景としてもやはり青空が美しいので、天気予報をチェックして秋晴れの日を狙いましょう。(遠方からの旅行ではなかなか難しいとは思いますが…)
彦根城の北側の内堀に面している玄宮園は、江戸初期に作られた大名庭園。
池の周りを巡るように造園される池泉回遊式で、桂離宮や兼六園も同じ様式です。
木造の橋や鳳凰台(お茶室)などの建物も含めて立派な庭園で、借景として彦根城の天守を望むこともできて見応えは抜群。有料ですが、時間が許せば見学されることをおすすめします。
また、例年11月半ばから12月初旬にかけての紅葉の時季はライトアップも行われます。
日没後、ライトに照らされて池に映る「逆さ紅葉」の姿をぜひ生で見てみてください。
ひこにゃんで一躍有名になった彦根城。
コンパクトながら造形の美しい天守があり、観光地としても訪れる価値のある場所です。
玄宮園がライトアップされる紅葉の時季に訪問すれば、満足度はさらに増すはず。
ちなみに、彦根駅側の佐和口を出てすぐの和菓子処「さわ泉」はみたらし団子が絶品!
焼きたては、小さい子どもでも食べられるほどやわらかくとろける食感です。
観光を終えて小腹が空いたら、立ち寄ってみてくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
一番ヶ瀬 絵梨子
お酒とおいしいものが大好きな、名古屋在住の関西人。2児の母。ヨソ者目線で、名古屋の魅力をフカボリ中です。名古屋観光検定(上級)。フェリーやLCC、民泊を使い、家族で格安に旅する方法を探すのが得意。その…
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