ヘッペンハイム(Heppenheim)駅というひっそりとした小さな駅を降り、旧市街を目指して東に進んでいくと、途中このような景色が目に入ります。
小さな山の上に小さな塔が立っています。あれは何なのだろう、あの場所に行ってみたいという好奇心と意欲に掻き立てられそうな佇まいです。
ルート的にはまずお城を目指すよりも先に、山頂を目指す体力を温存するという意味でも、最初の見どころであるマルクト広場を目指すのがおすすめです。
ヘッペンハイムのマルクト広場も、ドイツ特有の木組みの家々で囲まれた非常に魅力溢れる場所となっています。
駅からマルクト広場までは徒歩でおよそ10分程度です。
マルクト広場に辿り着くと、最初に目に入るのは木組みの市庁舎と、同じく広場を取り囲んでいる木組みの家々です。
広場はこぢんまりといていて居心地がよく、人々の憩いの場になっています。
可愛らしい広場を一通り見渡し、すぐ近くの聖ペーター教会周辺を見て回っていても、やはり目に飛び込んでくるのは山頂のお城です。
そのお城の名前はシュタルケンブルク城といって歴史は非常に長く、西暦1065年に建てられました。
城が民衆を守る為にどこでも見渡せるよう建てられたように、下界からもその頼もしい姿はどこからでも拝めるようになっているのです。
広場からは歩いて20分程度でお城に辿り着くことができます。お城までの道もそれほど急斜面ではないので、体力によほど自信がない方でなければタクシーなどを使わずにシュタルケンブルク城を目指すのがおすすめです。
お城を目指す途中、少し栄えたヘッペンハイムの旧市街の街並みの他にも、写真のような、窪地に教会を中心として小さく寄り集まった町も拝むことができます。こういった素朴な風景を求める方にはシュタルケンブルクまでの道のりは絶好の観光スポットです。
シュタルケンブルク城は非常に古いお城ですが、ドイツのお城として有名なノイシュバンシュタインやルートヴィヒスブルク宮殿などと比べてしまうと大きさや華やかさでいえば比較にはなりません。
ですが、廃墟が好きな方など、寂れていて古いもの中に見出せる侘び寂びやロマンを感じることができる方にとっては、想いを馳せることのできる素敵なスポットなのです。
今回ご紹介させていただいたヘッペンハイムは、知名度や大きさ、華やかさといったものを求める旅行者の方にはおすすめいたしません。逆に、旅に情緒的なものを求める方にはおすすめしておきたいスポットのひとつです。そんな方の中でフランクフルトに滞在する予定のある方、是非1日をヘッペンハイムで過ごされてみてはいかがでしょうか。ここで感じた情緒は忘れられないものとなります。
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