写真:結月 ここあ
地図を見る昌徳宮は、1405年に朝鮮王朝3代王である太宗(テジョン)が建てた王宮で、15代王の光海君(クァンヘグン)以降300年にわたり正宮として使われました。
王の儀礼があった時に出入りした門、敦化門(トンファムン)は、ソウルの宮殿に現存する最古の正門です。
屋根に注目してください、韓国の宮廷の主な建物には雑像という瓦飾りがあるのですよ。「西遊記」の登場人物である三蔵法師・孫悟空・猪八戒・沙梧浄などで、王宮の中に雑鬼や凶の気が入って来ることを阻むための意味で飾られたそうです。
Kポップで人気のあるJYJのパク・ユチョンが主演を務めた「屋根部屋の皇太子」では、昌徳宮が皇太子の住まいという設定で、こちらの敦化門はロケ地になっています。
見学は、この門から入場して、大韓民国最古の橋といわれる錦川橋を渡り仁政殿へと向かいます。
写真:結月 ここあ
地図を見る仁政殿(インジョンジョン)は、王の即位式や臣下のあいさつなどが行われた正殿。
石畳には、臣下の階級を表す「正九品」「正八品」などと刻まれた石(品階石)があります。
ドラマでも即位式などが出てくる場面があると思いますが、朝鮮王朝時代では、階級が何事においても付きまとい、臣下たちは刻まれた階級の通りに並ばなくていけませんでした。
写真:結月 ここあ
地図を見る仁政殿の内部にある王様がお座りになる玉座。
玉座の後ろの絵をご覧ください。「日月五峰図」というもので、太陽は王を、月は王妃を表しています。
どこの王宮でも、玉座には必ずこの絵が掛けられています。
王宮を舞台にしたドラマでも、必ず登場していますよ。
壁や天井の細工や色彩も美しく、王様が座る姿も目に浮かぶようです。
写真:結月 ここあ
地図を見る楽善斎(ナッソンジェ)は、戦前の皇族である梨本宮から、朝鮮王朝最後の皇太子に嫁いだ李方子(り・まさこ)さんが過ごしたことで知られています。
日本では、岡田准一・菅野美穂が出演したフジテレビのドラマ「虹を架ける王妃 〜朝鮮王朝最後の皇太子と李方子妃の物語〜」で、菅野美穂が李方子妃を演じたのも記憶にあるところです。
戦後渡韓し、夫の亡き後もこの楽善斎で過ごし、韓国の障害者福祉に尽力しました。
王宮にありながらも、とても質素なお住いで、お人柄を感じることができます。
写真:結月 ここあ
地図を見る昌徳宮の北に位置する庭園は、秘苑(ピウォン)と呼ばれ6万坪の規模を誇る王宮の庭です。
苑内には、美しい池や趣向を凝らした殿閣が点在していて、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」「虹を架ける王妃」 のロケ地にもなっています。
この池は、チャングムの誓いでは、王様(中宗)と医女チャングムの散策シーンにも出てきた、芙蓉池(プヨンジ)。
今にも、王様や王妃様が現れてきそうな雰囲気ですよ。
四季折々の美しい姿をみせる王宮内ですが、紅葉の季節が一番美しいといわれています。
昌徳宮の見学は、自由観覧は勿論のこと、各言語別のガイド案内もありますので、HPで確認の上訪問してくださいね。
時間に余裕があれば、日本語ガイドがお勧めです。
なお、秘苑観覧は毎回人数制限がありますので、インターネット等から予約するのが確実です。
アクセスは、地下鉄3号線安国(アングッ、Anguk)駅下車、3番出口より 徒歩5分となっています。
ソウルに行ったら、先ずは歴史を訪ねてみるのがお勧め。
韓国には、五大古宮がありますが、昌徳宮は唯一ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
王宮建築の色彩美、韓国伝統庭園の美しさを感じることもできます。
韓国ドラマをご覧にならない方は、韓国の歴史を知り、韓国時代劇がお好きな方はドラマの世界に、どっぷり浸かってみませんか。
この記事を書いたナビゲーター
結月 ここあ
はじめまして、結月ここあです。子育ても卒業して、第二の青春真っ只中!?花・パワースポット・温泉・神社仏閣・グルメ・建築物探訪が好きで女友達と国内・海外へと旅に出ています。旅は感動の景色に出会うことがで…
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