写真:村井 マヤ
地図を見る「焼酎道場」は、焼酎造りも機械化が進み、昔ながらの焼酎造りのプロセスが中堅以上の従業員でさえ忘れつつあることや、日本のアルコール文化の衰退にも危惧を抱き体験型ミニブルワリーとして設立されたものです。
この道場が、プロとしての技を磨き、技術研修の場になればとの考えのもと、伝統技術を体験できるようになっているのです。
技術体験は、一般の方も受けることができます。本格焼酎の文化に触れてもらうため、木造の酒蔵を再現!伝統的な技術に基づいた酒造りの工程を公開しています。
櫻の郷酒造株式会社は、20年以上前から、焼酎を長期貯蔵してから出荷する事に取り組み、麦焼酎などを樫樽で貯蔵する試みをしました。
その結果、西欧の樫樽貯蔵は、南九州の気候には合わないという結論に至り、気候風土が似ている中国の伝統的手法を見習うことにしたのだとか。東洋の蒸留酒の発祥地と言われる中国の手法をまねて、たどり着いたのが高さ1.2m、直径0.9m弱、容量500Lの大型の甕だったとのこと。
大甕には、外側に釉薬がかかり濃い褐色、内部は素焼きというもの。原材料に鉱物物質が含まれ、遠赤外線の効果が期待できるという面白いもの♪
この素焼き大甕でじっくり熟成させ、類まれな薫りと屹立する旨味を持つ焼酎が「無月」です。無月は、モンドセレクション5年連続金賞受賞に輝いている櫻の郷酒造を代表する焼酎です。
種類の焼酎(芋焼酎3種類、米・麦・そば焼酎各1種類、アルコール度数25度)を、自分の好みでブレンドし、世界に1本しかないオリジナル焼酎を造るチャンス!
計り売りになっていて、容器は持参か売店でも販売していますのでご購入下さい。
実際に焼酎づくりを体験できるのは、滅多にありませんよ♪
予約制で、体験費用無料。
焼酎が出来るまで24日〜25日を要します。
体験コースには、麹(こうじ)造りコースと醪(もろみ)造りコースがあります。
製造工程上、希望日に希望のコースが体験できないことも。製造場所が狭いために、4〜5名様しか中に入れませんので、人数が多い場合は、分かれてからの体験になりますので少人数のグループでの参加がお勧めです。
詳しいコースの内容などは、下記MEMOを参照にして下さい。
*写真のガラス越しに見えるのが焼酎道場の内部です。ガラス越しに見学ができます。
焼酎の製造工程は、大別すると「麹工程」「原料仕込み工程」「蒸留及びその後」に分けられます。
1.麹工程・・蒸した米あるいは麦に種麹菌を育成させ麹棚で1日置きます。→1次仕込み・・麹に水と酵母を加えて発酵させ、もろみをつくります。これを「酒母」といいます。
2.原料仕込み工程・・2次仕込みをします。1次仕込みでできたもろみに主原料(芋・麦・米など)を加えて発酵させます。
3.2次仕込みで発行させたもろみを加熱し、その蒸気を冷やして集めます。これが焼酎になります。
3の後は、貯蔵・熟成です。タンク(甕)などで、3年以上行います。
*上の写真は高校生の焼酎造り体験の様子
写真:村井 マヤ
地図を見る体験コースなどで、焼酎造りを学んだ後は、お楽しみの試飲タイム。もちろん体験をしなくても試飲はできます。
焼酎を飲んだことがない方でも、麦、米、芋の3種の焼酎や沢山の銘柄の中にきっとお好みの焼酎が見つかるはずです。
珍しい焼酎では、やしの焼酎で『孤独な天使』や日向夏リキュール 『日向の夏子』なども宮崎独特です。長期甕貯蔵シリーズの『無月』は、芋、麦、米の3種ありお好みの味が見つかるはず!焼酎も好みがあるので、やはり自分で飲んで買うのが一番ですよ・・。
もちろん、飲酒運転は禁止です!車で行かれる場合は、必ずお酒を飲まれない方を運転手にして行くか、最寄の駅からタクシーで行くかですよね。アクセス等も下記MEMOを参照にして下さいね。
*写真は、試飲コーナーの様子(基本的にこちらにある焼酎は全て試飲できます)
こちらの焼酎道場で味わうことのできる焼酎で、井上酒造株式会社の『飫肥杉』、櫻の郷酒造株式会社の『無月』は、両方とも輝かしい賞に輝いています。モンドセレクション5年連続最高金賞受賞などがそうです。そんな焼酎の試飲ができるのも魅力です。
焼酎道場は、少し山の中に位置していて、なかなかの穴場です。技術体験ができなくても、試飲だけしてお土産用、自分用の焼酎を買うのも良いでしょう。宮崎県に観光に行かれたなら、是非寄っていただきたい場所です。
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(2025/1/24更新)
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