写真:旅人間
地図を見る紅葉の季節になると、色鮮やかに染まり美しい景色を見せてくれる京都。まるで街そのものがアートの世界に溶け込んでしまったようになります。
ただ京都の紅葉は、見所が多くて、どこが良いのか分からなくなりますね。そこで「とりあえず嵐山へ!」って言う方も多いようですが、紅葉のトップシーズンは人が多く、具体的な目的地を定めていないと無駄に体力を使ってしまうことも・・・。
そこで、もし嵐山に紅葉を見に行くのであればズバリ!『常寂光寺』がおすすめ!嵐山に到着し、具体的な目的地が定まっていない場合は、まず常寂光寺に向かってみましょう。
ただハッキリ言いますが、嵐山の紅葉は、どこも凄い人で賑わいます。常寂光寺はその中でも人気が高い場所ですので、混雑は覚悟しなくてはいけません。入口付近は多くの人で溢れ、そして「茅葺きの仁王門」付近までは特に混み合います。
しかし、ここは割り切りましょう!混み合ったとしても、それ以上に満足できる景色に出会えるのだから!!また、ポジティブに考え方を変えれば、この付近は紅葉のアーチが続き、上を見ながら歩けば、人混みなんて大して苦にならないのです。
常寂光寺の山門から仁王門、そして石段を過ぎて行くと、そこには大勢の人達が立ち尽くすように目を奪われてる場所があります。本堂のそばにある庭園です。
この場所は、人気のビューポイントと言う事もあって、さすがに人も多いですが、少し待てばスグにお気に入りのポジションに移動し見る事が出来ます。だから人が多いと言っても、それほど気にしなくても大丈夫!!目の前には、赤、朱、薄紅、オレンジ、黄色、緑といった鮮やかな色が交差し、太陽の光が差し込んで来る様は、息をのむほどに美しい。まさに絶景です!
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
「小倉百人一首」に、嵯峨の小倉山を歌った貞信公(ていしんこう/藤原忠平)の歌があり、これはとても有名ですね。この歌の意味は「小倉山の峰の紅葉よ、もしもお前に心があり私の願いを聞いてくれるなら、天皇がもう一度天皇がおいでになるまで、散らずに待っていてくれないか」。なるほど!平安の昔から、この地の紅葉は、ずっと変わらず美しいのですね♪
写真:旅人間
地図を見る常寂光寺の境内を散策し奥まで歩いていくと、やや小高い地点に多宝塔が見えてきます。この辺まで来ると人混みも緩和し、ゆったりと紅葉を愛でる事が出来ます。
嵐山の紅葉は、とっても美しく有名ですので、多くの人がやって来ます。特に名所と呼ばれるスポットには人が集まりますので、その流れで見ていると疲れ果て体力は持ちません。
多宝塔付近は、人の流れが途絶える場所がチラホラありますので、ここでのんびり時間を過ごすのがおすすめ。
写真:旅人間
地図を見る常寂光寺の紅葉と併せて見ておきたいのは、『二尊院』の紅葉です。ここには「紅葉の馬場」といわれる広い参道があり、美しく染まった見事な紅葉のトンネルが!!
そして参道を過ぎて、本堂の方に向かっていくと、その途中にある「黒門」付近では、色の濃淡がはっきりしている木々が目立ちます。特に「もみじ」の美しさに魅了され、果てしなく赤く染まっていたり、まるで花が咲いてるかと思うほど朱色が鮮やか!
思わず「おぉぉ、なんてキレイなんだ」と見とれてしまうポイントが数多くあり、魔法にかけられたかのような感動を与えてくれます。
写真:旅人間
地図を見る色鮮やかな参道を通り過ぎた後、二尊院の「勅使門」は欠かせない見所の一つ。この勅使門は、通り抜けた後にハッと振り返って見てください。その美しさは例えようもないほど見事!
ただ、この門を歩くとき、目の前にカメラを持った大勢の人達の姿が・・・。
彼らは、紅葉を背景に「人の姿が入らない美しい勅使門の姿」を写真に撮ろうと待ち構えているのです。だから門を通る時、少し緊張し足早になってしまいますが、振り返ってみて納得。そして次は自分が、門にカメラを向け、人の流れが途絶えるのを同じように待ってしまうことでしょう。何故なら、この紅葉を背にした勅使門の風景は、とても気品に溢れ美しいから!
紅葉のトップシーズンは、二尊院はとっても混み合います。これは間違いありません。しかし、この見所の一つ「勅使門」をみても、「人が入り込まない紅葉の写真を撮る」事が出来るように、常に人が数珠つなぎのようになって混み合ってる訳ではありません。混み合うのは事実ですが、だからと言って極度に心配する必要もないのです。
この秋!この美しい紅葉を、美しい京都まで、ぜひ見に行ってみては如何でしょうか♪
写真:旅人間
地図を見る紅葉の見所が沢山ある嵐山の中で、今回は「常寂光寺」と「二尊院」に限定し紹介いたしました。これらは「まず間違いない」と言われる紅葉の名所。だから、混雑も当然覚悟の場所。
しかし、実際に行ってみると、人の流れがありますので、常に混んでると言うわけではありません。入口付近に多くの人で溢れていても、奥の奥まで進んで行くと意外とゆったりって事も多々あるんですよ。
そして、嵐山の紅葉を見る時は、出来る限り朝早く到着するのが理想。ランチは12時台は避け、飲食店が空き始める14時以降くらいがおすすめ!もし嵐山でゆったりとした気分でランチを楽しみたいのであれば、「湯豆腐 嵯峨野」に行けば間違いありません。味は美味しく、風情もあります。満足度120%を超える名店ですよ。
※「湯豆腐 嵯峨野」の詳細はMEMOからご参考ください
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この記事を書いたナビゲーター
旅人間
レンタカーでアメリカの国立公園を中心に3ヵ月ほど旅した時、ガイドブックにのっていない大自然の魅力に出会い、これらを紹介したいと感じたのがライターになったキッカケ。その後、シンガポールに長期滞在し、東南…
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