海のイメージが強い横浜市ですが、随所に田園もあるのです。
市内の田園は、かつては乱雑な姿をさらしていました。高齢化や農家が減ったことなどで、手入れが行き届かなくなったためです。寺家ふるさと村は、そんな田園を整え、地域ににぎわいをもたらそうという想いの下、昭和58〜62年に整備されました。広さは12.3ヘクタール。ゆっくり歩いて、お気に入りの景色を探してくださいね。
寺家ふるさと村は、四季の家を中心に、森と水源に囲まれた場所です。
周辺には居谷戸・山田谷戸・熊野谷戸などがあります。谷戸とは丘陵地にできた谷間のこと。この谷戸に水田が広がっており、9〜10月にかけて稲の収穫風景が見られます。地域によって収穫時期が異なり、黄金色に実る田んぼや稲架掛けを見ることができます。秋深まる11月下旬〜12月頭の紅葉もよいですよ。
写真は、2014年の9月頭に四季の家付近で撮影したものです。
タヌキ・キジ・カワセミ・オオアカゲラ・フクロウ・ホタル・メダカ…。寺家ふるさと村には様々な動物が生息しています。
四季の家では剥製や標本が展示されており、予備知識を仕入れることができます。四季の家では日曜日中心に野草・野鳥観察ツアーや園芸教室なども催され、指導員の方から詳しい説明も。
なお、動植物の持ち込み、持ち帰りは禁止。夏場などはヘビやスズメバチなどが出没することも。ハチに遭遇した場合、手で振り払うなど刺激を加えることは禁物。黒っぽい服や香りの強いもの(香水など)も避けた方がよいでしょう。
寺家ふるさと村には、飲食ができるお店もあります。四季の家に隣接している和食店「寺家乃鰻寮」はアクセス抜群で、席数も多いです。一方、小さいながら自然志向のメニューを揃えたお店もあります。「GKアフガン」がそのお店。「寺家ふるさと村」バス停前の坂の上にあります。自由な雰囲気、田んぼや森を見下ろせる景色のよさが魅力で、おすすめです。
お店は雑貨屋さんを兼ねており、店内は雑貨だらけ!テーブルは店内に3つ、外に4つ、あとはハンモックが置かれているのみ。店主さんの手作り感満点です。予約がなければ長居したり、ハンモックを使ったりしてOKとのこと。ハンモックがかけられている木はソメイヨシノ。春は桜を見ながら横になることだってできるのです。写真はマサラティ(牛乳で煮た紅茶に香辛料を加えたもの)。甜菜で甘味を加えていて、少し苦味があるものの、飲みやすいですよ。
注意したいのは空調と営業時間。節電営業をしているため、暑い時期はたいへん。そのためか8月は予約ランチのみの営業となっています。また、休みは月曜・火曜・第3土曜および日曜が基本。臨時営業・休業もあります。営業時間は11:30〜16:00(1月・2月は15:30)と短めです。事前に状況を確認するとよいでしょう。
夕刻の景色です。日の沈む方向に里山があるため、沈む夕陽をじっくり眺めることは難しいのですが、雲次第でドラマチックな夕景に出会えることでしょう。
バスの便はもともと少ないですが、17時以降はさらに少なくなります。あらかじめ時刻をご確認ください。
寺家ふるさと村の魅力をご紹介しました。四季の家を拠点として散策されるとよいかと思います。
稲の写真を多く載せましたが、それ以外にも桜・レンゲ・ヒガンバナなど、季節のお花が咲きます。寺家町では芸術活動も盛ん。陶芸教室もあるのです。2014年10/11〜13には、作家のアトリエ・ギャラリー公開(寺家回廊)が行われます。きれいに整備された自然の中、ゆっくり時間が流れるのを味わってみませんか?
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