クラシック音楽の本場ヨーロッパに来たのなら、歌劇場でオペラまたはバレエを鑑賞したいものです。演目にこだわらなければ公演回数が多く、旅行中でもチャンスがあります。どこもレベルが高く、建物自体も魅力的。ぜひドレスアップして行きましょう。ハンガリー国立歌劇場なら、チケットも安い!
写真:小谷 雅緒
地図を見る時々、日本への引っ越し公演も行うハンガリー国立歌劇場の本拠地は、ハンガリー首都ブダペストにあります。ここでは建築物として「オペラ座」と呼ぶことにしましょう。
ハンガリー国立オペラ座はウィーンやパリのオペラ座と比較して、客席数は約1200席(可動、立ち席なし)と、決して大きな建物ではありません。しかし、イタリア風ネオルネサンス様式の堂々たる豪華な建物です。
シーズン中(9月中旬〜6月中旬)は月曜日を除き毎晩、時にマチネも開催します。
ここではオペラとバレエを中心に、時に国立フィルハーモニーのコンサートが行われます。その割合は月によって異なり、たとえば、12月はバレエ「くるみ割り人形」が恒例で、上演回数も多く設定されます。
写真:小谷 雅緒
地図を見るいや、もう、すばらしいですよ。ヨーロッパの主な都市には名だたる歌劇場が多く、どうしても比べられてしまうでしょうが。
確かに、現実的には、ハンガリーよりも格上のオペラ座の方が稼ぎも良いので、ハンガリーを飛び出して活躍する歌手やダンサーがいることも否定できません。現在、ハンガリー国立歌劇場には世界的なスターは不在ですので、出演者で演目を選ぶことはあまりありません。
最近はモダンな舞台セットや衣装も多く、古い時代の話を現代風に置き換える演出は、なかなかユニークです。安心してください。「蝶々夫人」の衣装と髪型もさほど奇抜ではありません。
オペラ演目でもダンスシーンはバレエ団員の出演であったり、ソワレでも子供が多く登場したり、生きた動物が登場したり、本物の炎が使われていたり、盛りだくさんの内容です。
※画像はエリザベート王妃お気に入りだった関係者席(舞台左上)
写真:小谷 雅緒
地図を見る2013年度に世界的なダンサー、中村祥子さんが活躍したことは有名です。他国のバレエ団同様に、ハンガリー国立バレエのダンサーも国際的な顔ぶれです。ソリスト以上には旧ソ連の国々からのダンサーが多数含まれます。実力があれば国籍を問いません。ただし、実力には体型・体格と容姿も含まれ、ハンガリー国立バレエ入団試験応募資格にも女子は165cm以上、男子は175cm以上の身長が求められます。厳しい世界です!(ちなみに、中村祥子さんの身長は174cm!!)
ハンガリー国立ダンスアカデミー(バレエと民俗舞踊のダンサー養成学校)では、日本人留学生も常時10〜20人います。2017年現在も、日本人女性ダンサーが数名所属しています。
このように、オペラ座ではバレエも鑑賞できます。ハンガリーも他のヨーロッパの国同様、バレエにも熱心なのです。
※画像は中央バルコニー席は王国時代の特別席。現在は大統領の許可ないと利用できないVIP席。
写真:小谷 雅緒
地図を見るチケット価格は演目や特別公演により価格は大きく変わることがありますが、一般的にオペラ公演は1等席80〜90ユーロ程度、バレエ公演で1等席70〜80ユーロ程度です。
チケットはシーズンの公演内容発表分、すべて一機に販売となります。ただし、演目は分かっていても、数か月先以降の出演者は未定です。
3月下旬〜4月上旬に開催される「春のフェスティヴァル」など、特別なイベントは料金も高め。しかし世界的スターが出演します。
チケットはオペラ座窓口でも購入できますが、今はオンライン購入が便利です。チケットは自身でプリントアウトすればOK。
チケット購入は早い方が有利ですが、目安は2か月くらい前で十分です。ただし、どんなに早く購入しようとしても、かなり先の公演で空席がない場合があります。これはプレミア公演や定期券(回数券)分の席です。公演には定期券優先公演があり、売り出し当初から席が確保されているのです。
この定期券が売れ残った場合、いずれリリースされ、遅くても当日券として発売されます。なので、どうしてもあきらめられない場合は、窓口に直接出向き、当日券を買い求める方法もあります。
※写真はオペラ座内のチケット売り場
写真:小谷 雅緒
地図を見るおしゃれに限度はありません。ぜひドレスアップしてください。現実にはラフな格好の外国人観光客らしき人もいますが、特に1〜2等席であれば、やはり盛装すべきです。
開場は30分前。傘やコート、ハンドバッグ以外の荷物はクロークに預けます(有料)。真冬であれば、スノーブーツからおしゃれ靴に取り換えるくらいの気遣いをしましょう。
なお、バルコニー席の場合はボックス内にコートをかけたりすることができるので、クロークは不要です。
席案内の人がパンフレットを持っています。これは有料です。ハンガリー語と英語で書かれています。
上演前、幕間にはビュフェでドリンクなどはいかがでしょうか?特に幕間での利用は、もたもたしていると休憩時間が終わってしまうので、さっと行動しましょう。
観客は正直です。主役が一番評価されるとも限りません。脇役でも上手な演者には大きな拍手がいきます。
※写真はエントランス
写真:小谷 雅緒
地図を見る上演前や幕間に、その豪華な建物を見学することも良いでしょう。しかし、実際にはトレイにも行きたいし、ビュフェにも行きたいで忙しい!
オペラ座では各国語によるガイドツアーが行われています。通年、ほぼ毎日あり、建物の特徴や歴史を知ることができます。ただし、バックステージツアーではないので、ご注意ください。
※オペラ座見学ツアー
設定日:原則として毎日15時と16時(英、独、伊、仏、西語)
英語と西語のみ14時もあり
日本語ツアー設定日:月・水・土曜日限定 15時と16時
所要時間:45分
料金:2990フォリント(写真撮影代は500フォリント)
写真はツアー後のオプション、アリアを2曲ほど歌うミニコンサートの様子。(690フォリント別料金)
オペラ座内ショップにてチケット購入、各ツアー10分前までに購入&集合で間に合います。ユーロまたは各種カード払いOK。
オペラ座のウェブサイトはハンガリー国立歌劇場としての内容になります。つまり、国立歌劇場として興行するオペラ、バレエ、コンサート、コーラスの情報が記載されおり、公演会場はオペラ座の他にも、ブダペスト市内のホールの場合があります。
もし、ブダペスト滞在中に興行があれば、ぜひお出かけください。チケット料金のお手軽さが入門編にもピッタリ。また、音楽ファンにはハンガリーならではの演目に出会える可能性も!
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