伝統スタイルの「ホイリゲ」とは?東オーストリアのワイン酒場を楽しむ

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伝統スタイルの「ホイリゲ」とは?東オーストリアのワイン酒場を楽しむ

伝統スタイルの「ホイリゲ」とは?東オーストリアのワイン酒場を楽しむ

更新日:2014/10/03 12:39

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

パックツアーでウィーンの夕食が「ホイリゲ」で設定されていることがあります。味を別にして、それはふつうのレストランとほとんど変わらないスタイルで、食事が提供されています。本当のホイリゲに行けば、オーストリアの食文化やその豊かさを垣間見るはずです。特にウィーンの旅で欠かせないホイリゲ・ナイト!知れば知るほどおもしろい!!

観光ホイリゲと伝統的ホイリゲの違いは?

観光ホイリゲと伝統的ホイリゲの違いは?

写真:小谷 雅緒

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ホイリゲ[Heurige]とは、新酒のことです。そして、それを売るワイン酒場のことでもあります。重要なのはそのワインが自家製であること。簡単な料理(ツマミ)も出す居酒屋をブーシェンシャンク[Buschenschank]と呼びます。

そうは言っても本業はワイン農家なので、簡単な食べ物限定です。原則としてコールドミール(調理済みのサラダ、ハムやチーズ、パンなど)のみ、カウンター販売のセルフサービスです。

ホイリゲの営業形態については法的な基準がないことから、ウィーンやその周辺では、伝統的ホイリゲではないホイリゲが多くあります。ホイリゲの店のつくりは観光ホイリゲも伝統的ホイリゲも、ブドウ棚のテラス席があり、驚くほど広い屋内席があること。

しかし、イマドキのホイリゲは自家製ワイン以外も出す、温かい料理を出す(レンジでチンを含む)、それどころか、フルサービスだったりします。

ホイリゲ発見の手掛かりは松の枝!

ホイリゲ発見の手掛かりは松の枝!

写真:小谷 雅緒

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ウィーンはオーストリアの首都にしてワイン生産地区でもあります。ウィーンを取り巻くウィーンの森には、多くのホイリゲがあり、特に、市北側グリンツィング地区が有名です。ここはホイリゲ密集地帯で、良くも悪くも観光化されています。

営業は夕方から。営業中のサインは松の枝を入り口に吊るすことです。本来ならば、新酒がなくなれば営業も終わるはずですが、昨今では営業時間もルーズ。

本来、ホイリゲは気軽な居酒屋です。ドリンクはジョッキで出されることが多く、特に、新酒とワインのハイボール「シュプリッツァー[Spritzer]」(ウィーン訛りではグシュプリッツァー[G’Spritzer])は4分の1リッターサイズのジョッキで出されます。

実際にはワイン以外にもソフトドリンクやコーヒー、はたまた生ビールを扱うホイリゲもあります。いずれの場合も、飲みモノだけはテーブルで注文・会計をします。

ウィーンとその周辺のホイリゲ料理の特徴

ウィーンとその周辺のホイリゲ料理の特徴

写真:小谷 雅緒

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観光化されていないブルゲンラント州やシュタイヤーマルク州のホイリゲまたはブーシェンシャンクでは、依然セルフサービスのコールドミールのみのところが多いです。原則として料理はすでに調理済み。あとは盛るだけ、切るだけの状態です。レンジで温めることすらしないホイリゲもあります。

カウンターにはサラダ、ハムやチーズが並んでいます。ウィーンのホイリゲの中には料理に定評があるホイリゲもあり、ローストポークや焼きソーセージに付け合せのポテトを電子レンジでチンして出します。パンも言わないと出てきません。たいていシュトゥルーデルやフロレンティーナなどの甘いデザートもあります。

料金はおまかせの1人前、あるいは1切れ、1枚単位でもOK、原則として重量制で、好きなだけ購入します。すぐにお会計、セルフフサービス、キャッシュ&デリバリーです。

旅行先では生野菜の飢えることがあり、ホイリゲのサラダは貴重!どこも種類は豊富、オーストリアのサラダはとてもおいしいです。

ホイリゲ入店から退席までのシミュレーション

ホイリゲ入店から退席までのシミュレーション

写真:小谷 雅緒

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ホイリゲでは、席に着いたらまずは飲みモノの注文です。最近はテーブルでメニューから料理を注文するホイリゲも増えました。テーブルで注文したものは、飲みモノも料理もすべて、帰り際にテーブルで会計します。

落ち着いたらカウンター(ブッフェ)に料理を取りに行きましょう。ここは気軽な居酒屋ですから、前菜やメインなどの順番などは気にせず、食べたいものから食べたいだけ購入します。

ホイリゲでは生演奏「シュランメル」音楽も有名です。すべてのホイリゲで毎晩演奏があるわけではないですが、ウィーンのグリンツィング地区のようなメジャーな場所、特に観光シーズンは毎晩、ヴァイオリンやアコーディオンによるけだるい音楽が流れ、雰囲気を掻き立てます。

「居酒屋」としてだけではないホイリゲ

今回、すべての写真で登場するのはグリンツィング地区のお隣 ヌスドルフNussdorf地区の「マイヤー」です。ここはベートーヴェンが暮らしていた家でもあります。この地区のホイリゲのいくつかは、マイヤーをはじめ、ミシュランにも紹介されるようなおいしい料理を出します。

また、ウィーン郊外や地方町では、単なる集会所やカフェ感覚で利用されています。例えば、やはりベートーヴェンが滞在したことでも知られ、温泉町バーデンでは、市内のホイリゲが交替で営業しているのですが、ワイン1杯の値段はコーヒーより安く(だいたい1.5ユーロ)、ちょっと休憩がてら、地元民が集います。

ウィーンや東オーストリアに行くならば、ぜひ行ってみてください。営業中のサインは松の枝ですよ!

マイヤー[Mayer am Pfarrplatz]
住所: Pfarrplatz 2, 1190 Wien
電話: + 43 (0)1 370 1287
営業時間:平日16時から深夜まで、週末正午から深夜まで
アクセス:トラムD線終点Nußdorfより徒歩5分 、または地下鉄4号線Heiligenstadt駅より徒歩10分

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/23 訪問

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