写真:月宮 うさ
地図を見る11月上旬の北海道・札幌市中心部では、1963年から続く歴史ある「さっぽろ菊まつり」が開催されます。451点の展示から始まった菊まつりは、約1000点もの作品が並ぶまでに!菊を育てる愛好家の自慢の作品を間近で眺めることができます。
現在は、2011年に開通した札幌駅と大通を結ぶ、札幌駅前通地下歩行空間"チ・カ・ホ"がメイン会場。開催期間中は、菊の展示・審査の他に日本舞踊などの伝統文化のステージも楽しむことができます。
写真を撮るのが好きな皆様は、美しい菊をカメラに収めたいことでしょう。しかし、会場は地下にあるため薄暗く、人々の通行量が多い場所。明るめのレンズを用意することをオススメします。
写真:月宮 うさ
地図を見る「さっぽろ菊まつり」の中でも特に目を引くのが"大菊"の展示です。花の大きさは直径18cm(6寸)以上!その存在感と美しさは、菊まつりの主役と言っても過言ではありません。また、形状によって大きく厚物・管物・広物の3種類に分けられます。それぞれの魅力をご紹介しましょう。
まず最初に、盛り上げて美しく咲く「厚物」。菊と言えば思い浮かべるのは、この姿ではないでしょうか?数百枚もの花弁が中心部に向かって、こんもりと球のように丸く高く盛り上がった形をしています。良い厚物は「大きくまん丸い」と、覚えて鑑賞をすると菊まつりをより楽しむことができるでしょう。
写真:月宮 うさ
地図を見るとても繊細で美しい花を咲かせているのは、「管物」と呼ばれる菊の花。全ての花弁が管状になっています。そして、長く真っ直ぐ伸びた花弁がつくる優雅な姿がとても魅力的。花の中央部分が茶筅(ちゃせん)のように見えるものが、良い管物の特徴です。
写真:月宮 うさ
地図を見る幅の広い大きな花弁が特徴の「広物」。八重咲きの"美濃菊"と、一重咲きの"一文字"2種類があります。展示されている数は少ないのですが、その威厳感じる存在感は見るものを魅了することでしょう。
写真の一文字は、十数枚の花弁が平たく咲くのが特徴。花弁の大きさが揃っていて幅があり、しわの少ないのが良い花。この菊は、皇室の紋章にも描かれており"御紋章菊"とも呼ばれています。
お花の種類と見方を簡単にご紹介いたしましたが、「さっぽろ菊まつり」では他にも、花や葉の形・虫の被害なども見て審査しています。全体的にバランスが取れていて安定した形をしているものが高評価のようです。
賞を取った数々の菊を是非じっくり観察してみましょう。また、賞を逃した作品も愛情こめて育てられた姿が美しいです。1つ1つの花にはそれぞれの魅力が!数々の作品の中には小中学生が育てた、かわいらしい雰囲気の花もありますよ♪
写真:月宮 うさ
地図を見る美しいのは大菊だけではありません。盆栽仕立や、断崖絶壁に自生する植物を模した懸崖(けんがい)仕立など、小菊だからこそ、その魅力を発揮できる美しい作品が数多く並びます。
また、たくさんの小菊を様々な作品に仕立てた写真の「菊花総合花壇」は、記念撮影にもぴったりのスポット!美しい花々に囲まれて、旅の思い出の1枚はいかがですか?
「さっぽろ菊まつり」開催期間中は、イベントも盛りだくさん!ステージでは日本舞踊・琴など和の伝統を感じる演舞を見ることができ、生け花・書道・絵画などの文化作品の展示も!そして、開会式の後には、菊花のプレゼントが。是非、記事一番下のMEMOから「さっぽろ菊まつり」のHPをチェックしてみてくださいね!
開催期間はほんの一瞬ですが、この時期に札幌滞在予定の皆様は、是非「さっぽろ菊まつり」にも足を運んでみてください!美しい菊の花に癒されることでしょう。
※2015年の開催期間は、10月31日〜11月3日までです。
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この記事を書いたナビゲーター
月宮 うさ
花と自然と四季の風景が好きな道産子。趣味は旅行と散歩と食べること。旅のスタイルは歩く!をモットーにあちらこちらに出没中。皆さまの旅行の計画に少しでもお役に立てることを願いつつ、旅の途中で見つけた感動を…
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(2025/1/18更新)
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