マウイ島随一の観光名所といえば、「太陽の家」という意味を持つ山「ハレアカラ」。
まるで火星に降り立ったかのような、赤い土の不思議な光景に、ハワイ創生の神秘的な歴史を垣間見ることができます。
そんなハレアカラ中腹に位置するのが、これまたまったく違う顔を持つ地域「アップカントリー」にあるクラという町。頂上の植物がほとんどない高山気候とは違い、緑豊かな農業地域です。
クラには牧場やラベンダー畑など、農場観光ができる場所もたくさん。今日はその中から、マウイ島唯一のワイナリー「マウイズ・ワイナリー」をご紹介しましょう。
ワイナリーの入り口はこちらです。
この地には、ハワイ州内やアメリカ本土だけでなく、世界中から観光客が訪れます。日本からのネイバーアイランド観光客は、日本語がほとんど通じないこともあり、あまり多くありません。
ここクラの気候は普段から乾燥気味で雨が少ないのが特徴だとか。晴れた日には、ここからマウイの美しい海を望めますが、残念ながらこの日は曇り空。
現在テイスティング・ルームになっているこちらの建物は、その昔カラカウア王の別荘だったそうですよ。パーティー好きな王とカピオラ二王妃は、この地に避暑にやってきては、家主と飲めや歌えのどんちゃん騒ぎを繰り広げていたとか。
現在、この地一帯はマウイ島で最も大規模な農場となっています。
マウイズ・ワイナリーもその一部で、マウイ産のぶどうやパイナップルを使ったワインを、敷地内にある醸造所で製作し、ハワイ州内やアメリカ本土で販売しています。
テイスティング・ルームでは、ワイナリーで醸造されるワイン数種を少量無料で試飲することができます(21歳以上であることを証明する身分証明書要)。
上は、マウイのパイナップル「マウイ・ゴールド」を使って作られたパイナップル・ワイン「マウイ・スプラッシュ」。爽やかな口あたりが美味しい甘めのワインです。
こちらは、マウイ産ぶどうを使って作られた赤ワイン「ウルパラクア・レッド」。
マウイ島の気候は特にぶどう栽培に向いているわけではなく、軌道に乗せるまでに苦労したそうです。
ぶどう栽培に試行錯誤しているうち、マウイ島にたくさん栽培されているパイナップルを使ったワインを試作したところ、そちらが先に評判になってしまったそうです。
マウイズ・ワイナリーの楽しみは、ワインだけではありません。敷地内には、昔実際に使用されていた古い建物や、カラカウア王や屋敷の当主についての資料室、醸造所(撮影は禁止)、実際に使われたという大砲など、歴史的価値あるものがたくさん。
無料のガイド付きツアー(英語)は、毎日午前10時半と午後1時半に開催され、ワイナリーや建物の歴史について詳しく解説してくれます。醸造所の中も見ることができますよ!
ワイン好きにはたまらないワイナリー。もしお酒が飲めなくても、歴史的資料や建物、景観、無料ツアーなど楽しめる要素がたくさんあります。
ワイナリー向かいには、古くからあり以前は牧場の従業員たちの店だったという「ウルパラクア・ランチ・ストア」も位置。
次回のハワイでは、思い切ってネイバーアイランド訪問に挑戦してください。そして、「いつも見慣れたハワイ」とはまったく違った顔を持つ、アップカントリー・マウイの小さな町クラとマウイズ・ワイナリーをぜひ訪れてみてくださいね!
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(2025/1/17更新)
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