京都駅から徒歩15分の立体曼荼羅!東寺は京都有数の仏像ワンダーランド

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京都駅から徒歩15分の立体曼荼羅!東寺は京都有数の仏像ワンダーランド

京都駅から徒歩15分の立体曼荼羅!東寺は京都有数の仏像ワンダーランド

更新日:2014/09/30 15:45

成沢 崇のプロフィール写真 成沢 崇 名古屋仏像研究会 会長、旅ライター

京都駅八条口から徒歩15分。大駐車場も完備、目の前にバス停というアクセス抜群の東寺。
世界遺産(世界文化遺産)にも登録された東寺は京都市内でも有数の仏像スポットです。境内の講堂や金堂には文化財指定を受けた仏像が幾体も並び、その姿は圧巻です。
特に講堂に安置された21体の仏像は立体曼荼羅と呼ばれ、その荘厳な空間は訪れる参拝者の心を動かします。
期間限定の特別公開など見どころの多い東寺をご紹介します。

東寺は1200年前の姿が残る唯一の遺構

東寺は1200年前の姿が残る唯一の遺構

写真:成沢 崇

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京都を代表する名所として名高い東寺。ここは、およそ1200年前に桓武天皇が平安京へ都を移すとともに、悪疫などが蔓延しないよう平安京鎮護のための寺院として建立されました。桓武天皇の後に即位した嵯峨天皇は、唐(今の中国)で新しい仏教である密教を学んで帰国した弘法大師空海にこの寺を託します。東寺はこれらの背景から、国家鎮護の密教寺院という意味合いが込められた「教王護国寺」とも呼ばれています。

境内は講堂、金堂、五重塔が拝観料の必要なエリア。その他の御影堂や食堂(じきどう)などは拝観料不要のエリアに分かれます。京都駅から徒歩で行くなら、大宮通に面した東門が境内の入り口として便利。この東門は車で訪れる際の駐車場にもなっており、目の前にはバス停もあります。

東門から境内に入ると左手には五重塔や講堂、金堂の建つエリアとなり、東門を真っすぐに進んだ先の食堂では御朱印を頂ける納経所やお土産などが購入できる売店などがあります。

まずは弘法大師空海の住まいへ

まずは弘法大師空海の住まいへ

写真:成沢 崇

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東寺を訪れる観光客の方が余り行かないのが、境内北西の築地塀で囲まれた一角。ここには弘法大師空海が東寺の造営にあたって住房を構えていた場所で、現在は御影堂、つまり開祖である弘法大師空海の御影を安置するお堂として建てられています。

檜皮葺の落ち着きある屋根を持つこのお堂は国宝に指定。南北朝時代に建てられたもので、前堂・後堂・中門の3つの建物で構成された入母屋造です。

御影堂では毎朝6時から生身供と呼ばれる法要があり、どなたでも立ち会うことができます。法要では参拝者一人ひとりに弘法大師空海が持ち帰ったとされる仏舎利を頭と両手にそっと授けていただけます。朝早の時間ですので、車で来られるか宿泊した日の翌日に訪れてみてはいかがでしょう。

御影堂は生身供の始まる朝6時から閉門の時間まで、拝観料不要でどなたでも訪れることが出来ます。

台座から光背まで10メートルの薬師如来像!

台座から光背まで10メートルの薬師如来像!

写真:成沢 崇

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拝観受付を済ませばいよいよ講堂、金堂、五重塔の建つ境内へ。
まずは東寺の本堂である金堂からお参りしましょう。金堂は桃山時代に建てられた入母屋造で、国宝に指定されています。

東寺の創建は796年と伝えられており、最初に工事が初められたのが本堂であるこの建物。創建当初の金堂は文明18年の一揆により焼失してしまい、桃山時代の慶長8年に豊臣秀頼により再建されたものが現在に遺っています。

金堂の中に入ると三体の仏像が私達の目の前に。中央の像高3メートル近くある巨大な仏像が薬師如来。両脇には日光菩薩と月光菩薩。この三体を合わせて薬師三尊と呼び、仏像が立つ台座と背後の光背まで含めると10メートルにも達します。

薬師如来の台座をじっくり見てみると、台座を囲むように小さな仏像が何体も並んでいます。これは薬師如来の眷属である十二神将と言い、薬師如来を守り、薬師如来の願いを助けるといういわばサポーターのような役割の仏像。あまりにも薬師三尊が大きすぎて十二信書は見落としがちですが、十二体それぞれの表情は豊かで一体一体が頭に十二支を模した飾りを付けています。

これらの仏像は金堂と共に焼失した後に、桃山時代を代表する仏師・康正が手がけた木造彫刻で、国の重要文化財に指定されています。
薬師如来は病気平癒などにご利益を頂ける仏様です。

弘法大師空海の伝えたかったことがこの中に

弘法大師空海の伝えたかったことがこの中に

写真:成沢 崇

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東寺の本堂である金堂で手を合わせたあとは、北隣に建つの講堂へ。
ここは東寺の中心であり、弘法大師空海が密教の教えを伝えようと建立された建物。弘法大師空海により建てられた当初の講堂は金堂と同じく文明18年の一揆により焼失しました。現在残る講堂は室町時代に再建されたもので、こちらも国宝に指定されています。

講堂内には21体の仏像が安置されており、密教の教えが記されている曼荼羅の世界をより分かりやすく立体的に表した「立体曼荼羅」として配置されています。

講堂内の須弥壇には中心に大日如来を安置し、その周りを阿しゅく如来、宝生如来、不空成就如来、阿弥陀如来が囲みます。大日如来の右側には金鋼波羅蜜多菩薩を中心とした5体、左側には不動明を中心とした5体が並び、須弥壇の四隅には広目天などの四天王、須弥壇の両脇に梵天、帝釈天が配置されています。

これだけの仏像が一同に並ぶお堂というのは、京都市内でほとんど見られない貴重な空間。講堂の中では、腰を掛けることの出来るスペースもあるので平安時代から続く立体曼荼羅の荘厳な世界に浸ってください。

五重塔や宝物館は期間限定で一般公開も

五重塔や宝物館は期間限定で一般公開も

写真:成沢 崇

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新幹線で京都駅に近づくと南の窓から見えるひときわ大きな塔が東寺の五重塔。
京都のシンボル的存在であるこの塔の高さは約55メートル。木造の塔としては日本一の高さを誇ります。不審火や雷などで過去4回焼失しており、今の五重塔は江戸時代に建てられた5代目となります。

一番下の初層内部は極彩色に塗られた密教空間が広がります。五重塔を支える心柱には大日如来を安置し、その周りを数体の仏像が囲みます。五重塔の内部や宝物館は通常非公開ですが、例年春と秋の2回特別公開が行われます。特別公開の期間は東寺さんのHPに掲載されています。

拝観時間は1時間が目安

今回は東寺の主要スポットをご紹介しました。
御影堂、講堂、金堂、五重塔など期間限定の特別公開箇所を除けば拝観時間は約1時間ほど取られたほうが良いでしょう。春と秋の特別公開を絡めるならもう1時間〜2時間余分に取ると余裕を持って動けると思います。

そして朝早くから拝観ができる事も嬉しいところです。開門は午前5時、講堂・金堂・五重塔の拝観は朝8時半から可能なんです。そして京都駅から徒歩15分という好立地。京都駅に降り立ったらまずは東寺へ向かうというコースはいかがでしょう。

東寺(教王護国寺)
京都府京都市南区九条町1
075-691-3325
拝観料:大人500円(その他特別公開時の拝観料別途必要)
拝観時間:夏期(3月20日〜9月19日)8:30〜17:30、冬期(9月20日〜3月19日)8:30〜16:30(受付は拝観終了の30分前)
駐車場:アリ
JR「京都」駅下車、徒歩約15分
京都バス「東寺東門前」「東寺南門前」「九条大宮」「東寺西門前」バス停下車、徒歩すぐ
名神高速道路「京都南インター」から約5分

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/07/27 訪問

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